松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆無作為抽出型市民参加(相模大野)

2015-10-10 | 1.研究活動

 区民会議主催の無作為抽出型市民参加が行われた。ドイツ発祥のプラーヌンクスツェレ(PZ)は、日本で独自の発展を遂げているが、とりわけ、相模原市南区区民会議主催のPZは、今回で3回目になり、内容も改良に改良を重ね、肌にフィットするものなってきた。

 今回のテーマは、若者によるまちづくりである。まず運営であるが、若者によるまちづくりグループである通称「若プロ」と区民会議代表メンバーが担当した。若プロは、前回のPZに参加したメンバーをベースに組織化されたものである。企画は、区民会議(大人)メンバーと協力して考え、運営のほうは、若プロのほうが担当した。

 今回のPZでは、内容の検討もさることながら、まちづくりの参加者を集めること、人と人との出会いを中心に置いたことである。会場の関係で抽選を行い35名の参加者に絞ることになったが、今回の参加者は、行政にとっては初めてみる人ばかりとなった。ドイツでは、政策決定に使われるが、日本の地方自治では、そこまで期待するのは期待のし過ぎで、まずはまちづくり新規参加者の掘り起こしと、その出会いお場づくりだと思う。

 今回は、PZにつきもののシャッフルはしなかった。途中のメンバーチェンジは、政策決定にあたり、偏りのない意見を聴取するなどの目的には有用かもしれないが、今回のように、グループでアイディアを出していく方法としては、あまり適切ではない。せっかく積み上げてきたことが、振出しに戻ってしまうからである。ワールドカフェなどでも、シャッフルが行われるが、何のためにやるのかという原点から考えて、必要性をきちんと確認して、採用すべきだろう。

 ただ、今回のPZでは、多くの人と知り合う機会も必要なので、発表が終わってから、いわば余韻を楽しむ形でシャッフルを行った。PZでは、終わった後、多くの参加者はすぐには帰らず、いわば余韻を楽しむことが多い。その受け皿として、終了後の第二部として、メンバー交換を行った。発表では質疑がたくさんあって、その分が時間が押して、30分の時間しか取れなかったが、このフリートークタイムはとてもよかった(時間調整の機能にもなり、その分、発表と質疑が、時間に追われることなくできた)。このあたりも、経験を踏まえ、バージョンアップしているということである。

 今回のPZでは、わがサガジョの学生も大いに活躍した。司会やグループにおける進行など大活躍であった。1年生の時と比べると、長足の進歩で、人は可能性があり、機会があればどんどん伸びるという証左となった。最後に、私がコメントを担当したが、その分、力が入った。

(メモ)
 これまでの市民参加の課題は、一度参加した人のフォローが十分でなく、みすみす逃してしまうことである。個人情報の問題があり、慎重な対応も必要であるが、これはもったいないことである。そこで、区民会議では、会議に参加した人に、「また連絡してよいですか」というアンケートをいれ、連絡できる仕組みをつくっている。次にポイントになるのは、その活用と実践である。ある程度の集まりになったことから、こうした「友の会」を活用する方法を考える段階になったと思う。

 あわせて、今回は、会場の都合で、抽選となったが、考えてみると、その中にやる気にある人がいたはずである。この人たちをフォローする方法も考えておくべきだろう。うまく考えて、次の参加をお誘いする仕組みに知恵を絞るべきである。

 若者のまちづくりを直接のテーマとすることは、今期の区民会議で終わりとする予定なので、その集大成として、「若者参加ルールブック」のようなものをつくろうとかんがえている。その前段で、多くの区民に集まってもらう検討会議を開くが、その際に、参加依頼をしてみたらよいだろう。今度は、会場による制約はないところとしよう。友の会の本格的な活用方法とともに、次の区民会議で、議論したらよいだろう。忘れるといけないので、メモしておく。

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