松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆議会評価(白岡市)

2018-07-26 | 励ます行政評価
 第1回の行政評価委員会が始まった。進め方としては、各部から2つ以上の評価対象事業を出してもらい(合計で20になった)、このうちから、今年度は、10程度に絞るという計画で始まった。
 
 20の中で、議会事務局から事務事業が出されていたが、これは筋がちがうので、検討の対象から外すことにした。二元代表制を基本とする地方自治では、行政は行政、議会は議会で、自律的に評価を考えていくのが本来だからである。

 しかし、だからと言って、それは、議会の評価はしないでよいということではない。議会改革を行政改革とパラレルに考えていけば、行政評価があるように議会評価もあるし、議会基本条例にも書かれてしかるべきである。実際には、議会が行政を評価するというのはあるけれども、議会が自らを評価するという規定はあまりない。ましてや議会評価の外部評価は、ほとんど聞かない。

 二元代表制の下では、行政と議会は競争関係にもあるので、これだけ見ても、議会は行政よりも遅れているとの評価を受けることになってしまう。議会制度そのものが、存続の危機に陥っているので、そういうそしりを受けないように、議会で大いに評価システムを考えてほしいと思う。

 今回の行政評価委員会のスタンスの一つが、「励ます行政評価」である。委員さんのなかから、不登校学生支援事業を素材にあげて、励ましたいという意見が出たが、少しずつでも『励ます地方自治』の考え方が浸透しているようで、ちょっと嬉しかった。今年度の検討が終わったら、『励ます行政評価』を書いてみようか。

 もう一つ、無駄な作業をなくすために、これまでの知見や経験を伝承・共有化する「伝承・共有化」事業を提案したが、今ひとつ、ピンと来なかったようだ。もう削減できるところがほとんどないなかで、未開の削減領域であり、行政の質向上策にもなり、職員の当事者性も高まると思うが、今ひとつ、伝わらない。懲りずに次も言ってみよう。
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4 コメント

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地元です (m.n)
2018-07-31 02:57:14
はじめまして。偶然たくさんの若い女性と映っている画像を見つけ、うらやましいなとURLを辿ったら今年まで相模女子大学の先生をされていたのですね。さらになんとなく調べていくとなんと地元の名前が。コメントする気はなかったのですが、地元の名前を見たので投稿失礼します。ちなみに私は、生まれてからずっと白岡市民ですが何度か来られているようで、現在、白岡市は役場の前に生涯学習センターをつくっているようです。出身は神奈川の方なのでしょうか?埼玉と神奈川は東京を挟んでいて遠く、行ったことがないのでいつか相模湖あたりに釣りやドライブに行ってみたいと思っております。定年後も精力的に活動さてるようで、これからも白岡市を含めご活躍期待しております。
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Re:地元です (マロン教授)
2018-07-31 07:04:17
ひょんなことで、白岡市とのご縁ができました。一度、ご縁ができると、長くなるようで、白岡市には、何度も、通うようになりました。

行政評価委員会のメンバーの市民の人たちは、まじめで、議論していても気持ちのいい人たちなので、行くのが楽しみです。

市役所の人も、まじめで、いい人たちなので、仕事がしやすい町ですね。

私より、すごいのは学生たちで、すっかりはまり、今は8月4日のお祭りに向け、毎週のように、白岡市に、出かけてるようです。

神奈川では、白岡市を知っている人は、少ないと思いますが、少しでも、認知度アップのお役にたてればいいですね。

ちなみに、女子大生に囲まれて羨ましいと言うのは、時々、聞きますが、文字で見たのは初めてです。

相模女子大の学生は、気持ちのいい娘ばかりはなので、たしかに、楽しくですね。
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花火が上がり始めました (m.n)
2018-08-04 20:30:08
こんばんわ。お疲れ様です。地元の祭りはもうしばらく行ってないのですが、夏になると庭から白岡祭りの花火を見て夏が来たことを感じます。ちょうど今花火が上がり始めました。役場の近くに大きな公園があるのですが道路や駐車場の規制で今日はランニングができなさそうです。それにしても、毎週、神奈川から白岡に通うなんて学生さんたちすごいですね。若さの理由もあるんでしょうけど行動力がありますね。それと、定年退職された後も学生さんと付き合いがあるって慕われている感じがしました。私も、何年か前に大学時代に所属していた研究室の先生から元気かと電話がかかって来たことがあります。ちなみに、その先生はちょうど私が卒業とほぼ同時期に定年されて、その研究室はもうないのですが。今年は猛暑で熱中症が流行ってますがお体に気をつけて頑張ってください。
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Re:花火が上がり始めました (マロン教授)
2018-08-05 07:07:39
学生たちから、ラインが来ました。昨日のお祭りは、13人が参加しました。

ゆめまつり実行隊として、地元の高校生たちをサポートしたようです。

ペットボトルランタンをつくり、白岡の夜を盛り上げました。

お昼から、夜まで、長時間ですが、楽しかったようです。大変だけど、役にたってる、喜ばれてるというのが、彼女たちを後押ししているのですね。
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