松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆若者がつなぐ地域と若者4・行政の強み(相模女子大学)

2018-04-10 | 1.研究活動

 行政の協力がなければ、市民だけでは、前に進まないことがたくさんある。行政の強みというか、ありがたかったことを列挙しておこう。

 1.身近な例では、文章にまとめる力である。資料作りや報告書は、本当にうまくまとめてくれる。今回は区民会議第4期目のまとめであるが、実にコンパクトにまとまっている。冒頭に私のあいさつ文があるが、それも役所が書いたものをそのまま載せている。これは丸投げとは違う。要するに、私なら、書きそうなことを痒いところに手が届くように書いてくれているので、直すところがないということである。私が書いても、結局、同じようなものになる。
 
 2.きちんと覚えていること。民・民では、分かりましたといって、そのままになってしまうことがある。私も、学生と安請け合いをして、忘れてしまうことがあるようだ。思い出したように、約束を果たすと、先生、覚えていたんだといわれることがある。ということは、忘れてしまったとケースもあるということである。その点、行政はきちんと覚えている。

 3.それとも関連するが、安定性がある。担当者は変わっても、続いていく。同時に実行力もある。これらは組織力、予算的な裏付け、人的な能力などの反映だろう。

 4.これまで付き合った職員さんは、みな本当によくやってくれる。私の要求は、時にはこれまでの行政の枠を一歩踏み出るものとなるが、それでも奮闘して、前に進めてくれた。1+1を3にするのが一緒にやるという意味であるが、そのコツは、何だろう。
 ①ひとつはこちらから胸襟を開くということだろう。
 ②
一歩踏み出せるように、そっと後押しするといった感じが大事である。
 ③一緒に考えること。こっちはこっち、あっちはあっちでは、1+1=3にはならない。
 私が実践しているのは、こんな感じであるが、もっとあるだろう。時間があるはずだから、これらをうまく記述したらよい。

 5.失敗例は、ある町の産廃反対運動である。本当に対峙すべきは産廃事業所なのに、やたら行政を敵視して、1+1=3の運動が組み立てられなかった。現状に比べ、制度は遅れていることは、行政も分かっている。横浜では、連携して、要綱行政を行い、日本の公害立法をつくってきた。市民と連携して、ごみの30%減量もやってきた。敵視されては、知恵も出ようがない。本当に、もったいない話だと思う。

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