松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆『自治の旅』(萌書房)初校がくる(三浦半島)

2013-12-30 | 1.研究活動
 『自治の旅-民主主義の学校から』(萌書房)の初校が来た。年末(といっても明日は大晦日)は、この校正で過ごしている。

 大学教員の特典のひとつが、大学からの出版助成があるということである。相模女子大学の場合、社会科学の教員が少ない分(栄養などの教員が多い分)、出版助成のチャンスは多い。私は、一昨年に続き2回目となった(前回は学生と共著の『議員提案の政策条例』がこの出版助成)。

 本といえども商品なので、一定の商業ベースに乗らないと長続きしない。いくら「志は高く、収入は低く」(社長の白石さん談)という萌書房とはいっても、一定の売れる見込みがなければ本は出せない。そこで、ある程度は売れるように本を書いているが、なかにはそれも難しい本がある。そういった本は、この出版助成を使って書くことにしている。

 今回の『自治の旅-民主主義の学校から』は、私のブログの記事を発展、再構成したものである。旅の記録と自治の諸課題を軽妙に書き合わせれば、ある程度、商業ベースにのる本にはなるが、到底そこまでの筆力がなく、やや硬めの本になってしまった(最初のスタートが、「民主主義はゆるぎないものか」というテーマで書き始めたのも、軽妙な本にならなかった一因である。また出版助成ということが微妙に響いているのかもしれない)。

 自分やこの本の登場人物は大いに楽しむことができるだろうが、他方、社会的なインパクトが乏しい本を書いてどうするというお叱りもあるかもしれない。そこのところは、大学生活10年を過ぎた褒美として許してもらいたいと思う。私自身は、書きながら、一つひとつのエピソードを思い出し、楽しみながら、書くことができた。このペースで行けば、2月中にはひっそりと発刊できるだろう。
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