松下啓一 自治・政策・まちづくり

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謹賀新年

2009-01-03 | 5.同行二人
 今年は、静かなお正月となった。いつもなら、子どもたちの女(男)友達が、入れ替わり立ち代り来て、補助イスを出しての賑やかな食事となるが、今回は、1組だけ。事情変更があったのだろうか(そうでもないらしい)。
 お正月らしいのは、マロンを連れて遠方に散歩に行ったこと。元日は鷹取山の山道を歩き(以前、麓に住んでいたのでたくさんの道を知っている)、2日は阿部倉温泉から大楠山に登った。いずれもノーリードでマロンの好きにさせたので、飛び跳ねるように稜線を上っていった。途中、落ち葉の中を自ら転げ回り、谷に落ちそうになったこともあった。息を切らして上っていく私をたびたび振り返りながら、マロンは上っていった。
 正月モードで仕事は捗らなくなり、本を読むことにした。去年亡くなった山田晶先生の『アウグスティヌス講話』を20年ぶりに読み返しているが、きっと今度も本当のところは理解できないのだろう。学生時代、法律書ばかり読んで、哲学や思想史の基本的な本をろくに読んでいないツケが回ってしまった。『ローマはなぜ滅んだか』(弓削達)も再読であるが、これは昨今のアメリカの状況をローマに重ね合わせて見てしまうからである。亀井勝一郎も読み返して見たが、10代後半に読んだ感動が湧き上がってこない。いずれ「旅とまちづくり」というエッセーを書きたいと思っているが、これも青年期に本格的な小説を読まなかったことが、あだになって、厚みのある文章などは、到底書けないであろう。しかし、あわてずに、ゆっくりと書いていこうと思う。
 今年の前半は、雑誌の連載が2本。しかし後半は特に予定がない。いま書いている本は、いずれも今年の前半にはめどがつくだろう。こちらも後半は予定がない。節目のときなのかもしれない。
 来週は、連れ合いの骨休めに、箱根に行くことになっている。
 
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