
新城市のMさんから、「新城市の穂積市長が、マニフェスト大賞の優秀賞に選ばれました」という連絡をいただいた。
受賞の理由は、「市民のことばによる新城市自治基本条例(たたき台)」と「市民まちづくり総会」である。
■穂積亮次(愛知県新城市長)
「新城・希望都市 第二期マニフェスト」。現在、2期目。マニフェストの一つである「自治の改革」における「自治基本条例の制定」については、平成22年度公募の市民(21人)によって「市民のことばによる新城市自治基本条例(たたき台)」がまとめられ、市長と議会が市民の声を聞く場となる「市民総会」の規定が盛り込まれた。
今回の受賞は、穂積市長のゆるぎない住民自治への思いとリーダーシップ、そしてその着実な実践が、直接の要因であることは間違いないが、同時に、この受賞は、新城市の職員たちや市民のひとたちの実践がなければ、ありえなかったことも記しておきたい。
全国で自治基本条例に関わるのでよく分かるが、自治づくりは、首長のリーダーシップだけではできるものではない。職員や市民の一人ひとりが、こうした自治の未来を真剣に考え、実践していかないと、いくら首長が一生懸命、旗を振っても、ちっとも先に進まない。
新城市で言えば、担当のMさんは、当初は、自治基本条例に懐疑的だったと思う。なまじ法務を知っていると、自治基本条例にはなじめないし、霞が関法務のくびきから逃れることも容易ではない。しかし、自治体職員に力があるかどうかは、ここからである。
自治をまじめに勉強し始めると、自治の未来は、住民による自治がなければ開けてこないことに気がつくが、この当たり前のことを受け入れ、実践できるかどうかが分岐点となる。この点に納得すると、自治体職員はどんどんと変わる。市民と対等に腹を割って議論できるようになる。こうなれば条例づくりは出来上がったようなものである。新城市では、こうした職員たちが、穂積市長を支えたのだと思う。
また自治基本条例は市長と職員だけではできない。自治の文化をつくるものなので、市民自身が当事者となって考え、行動することが必要である。
初めてのことなので、実は自治基本条例づくりに参加した市民も、当初は半信半疑である。市民の声を聞くとは言っているが、行政はすでに決めているのではないか、決めたと言って押し付けてくるのではないか、そんな疑念を持っているのである。それを払しょくできるかどうかが、自治基本条例の成否を決める。
この場合、成否のコツは、相互の信頼関係である。信頼関係ができると、たくさんのアイディアが出てくる。相互に妥協もできるようになる。
今回の受賞対象となった市民まちづくり集会は、市長と議員が市民の前で市政の課題を議論するという試みである。それを実践した今年の8月の市民まちづくり集会は、信頼関係と協力関係が溢れたよい会になった。
新城市を見て、私は自信を持って言えるのは、自治基本条例をきちんとつくると、まちは確実に元気になるということである。逆に言うと、まちが元気になるように、自治基本条例はつくらないといけないということでもある。それにつけても、穂積市長さんは、よい職員や市民に恵まれていると思う。
新城市は、これから、いくつもの賞を受賞していくことになると思う。
受賞の理由は、「市民のことばによる新城市自治基本条例(たたき台)」と「市民まちづくり総会」である。
■穂積亮次(愛知県新城市長)
「新城・希望都市 第二期マニフェスト」。現在、2期目。マニフェストの一つである「自治の改革」における「自治基本条例の制定」については、平成22年度公募の市民(21人)によって「市民のことばによる新城市自治基本条例(たたき台)」がまとめられ、市長と議会が市民の声を聞く場となる「市民総会」の規定が盛り込まれた。
今回の受賞は、穂積市長のゆるぎない住民自治への思いとリーダーシップ、そしてその着実な実践が、直接の要因であることは間違いないが、同時に、この受賞は、新城市の職員たちや市民のひとたちの実践がなければ、ありえなかったことも記しておきたい。
全国で自治基本条例に関わるのでよく分かるが、自治づくりは、首長のリーダーシップだけではできるものではない。職員や市民の一人ひとりが、こうした自治の未来を真剣に考え、実践していかないと、いくら首長が一生懸命、旗を振っても、ちっとも先に進まない。
新城市で言えば、担当のMさんは、当初は、自治基本条例に懐疑的だったと思う。なまじ法務を知っていると、自治基本条例にはなじめないし、霞が関法務のくびきから逃れることも容易ではない。しかし、自治体職員に力があるかどうかは、ここからである。
自治をまじめに勉強し始めると、自治の未来は、住民による自治がなければ開けてこないことに気がつくが、この当たり前のことを受け入れ、実践できるかどうかが分岐点となる。この点に納得すると、自治体職員はどんどんと変わる。市民と対等に腹を割って議論できるようになる。こうなれば条例づくりは出来上がったようなものである。新城市では、こうした職員たちが、穂積市長を支えたのだと思う。
また自治基本条例は市長と職員だけではできない。自治の文化をつくるものなので、市民自身が当事者となって考え、行動することが必要である。
初めてのことなので、実は自治基本条例づくりに参加した市民も、当初は半信半疑である。市民の声を聞くとは言っているが、行政はすでに決めているのではないか、決めたと言って押し付けてくるのではないか、そんな疑念を持っているのである。それを払しょくできるかどうかが、自治基本条例の成否を決める。
この場合、成否のコツは、相互の信頼関係である。信頼関係ができると、たくさんのアイディアが出てくる。相互に妥協もできるようになる。
今回の受賞対象となった市民まちづくり集会は、市長と議員が市民の前で市政の課題を議論するという試みである。それを実践した今年の8月の市民まちづくり集会は、信頼関係と協力関係が溢れたよい会になった。
新城市を見て、私は自信を持って言えるのは、自治基本条例をきちんとつくると、まちは確実に元気になるということである。逆に言うと、まちが元気になるように、自治基本条例はつくらないといけないということでもある。それにつけても、穂積市長さんは、よい職員や市民に恵まれていると思う。
新城市は、これから、いくつもの賞を受賞していくことになると思う。
現在、市長選(11/10)のまっただ中ですが、今回のマニフェストの一番最初には、「若者政策市民会議」(仮称)の創設というのが掲げられていますね。松下先生との対話から触発されたところも大きいと拝察します。
http://kiboutoshi.com/c17388.html
ともかく今は、現職・新人の候補者の正々堂々としたご健闘をお祈りするだけです。
市長選挙のようですが、お二人とも、新城市のこの流れを加速するような選挙戦をやってほしいですね。
ともあれ、おめでとうございます。当然という気もします。
相互作用というか、好循環になっていますね。
隣町からも見守ってあげてください。よろしく。