
茅ヶ崎市、寒川町の政策形成合同研修の2日目である。2日目は、テーマの選定を行った。茅ヶ崎市と寒川町のよさを引き出し、弱点を補強しあうような共同事業を考えるのである。
ひとつ自治体では、手に余る政策課題が多くなってきた。小さな自治体がフルフルセットで体制を用意するというのも難しい。それを乗り越える方法として、市町村合併もひとつの手段であるが、一緒になると、よさと悪さもあわせ持つようになってしまう。その点、広域連携は、それぞれのよさを合わせて、地域の活性化を進めようというものである。
しかし、これも言うは易く、行うは難しで、下手をすると、悪さばかりが目に付いてしまうことになる。だからといって、新しい仕組みに臆病になっていると、縮小再生産のスパイラルに巻き込まれてしまう。トライアンドエラーで、できる限りエラーを小さくしながら、少しずつ前に進むしかないだろう。
今回の合同研修もそんな位置づけで私は考えている。そんなことで、今回は、それぞれの自治体の強み、弱みを現場から考えることにした。この場合、大事なのは、評論家的に考えるのではなく、自分の仕事や暮らしから考えることである。そして、もうひとつ大事なのは、顔を突き合わせて、一緒に議論することである。午前中、そんな時間をとって、大いに議論をして、各グループのテーマが決まった。
どの研修でもそうであるが、私のやり方は(よく言うと)臨機応変である。別の言い方では、無計画であるが、受講生のレベルや関心を踏まえて、話を進めていくのがよいと思っている。第一、受講生が理解できていないなと感じると、話している私のほうも、とたんにテンションが下がってしまい、使った時間が無駄になってしまうだろう。
今回の研修は、とてもいい感じになってきた。
さて茅ヶ崎市といえば、わがゼミ生のK,sかぁであるが、私は茅ヶ崎市へ行くたびに職場に顔を出し、お昼を一緒に食べることにしていた。ただ、今回は、わけあってお昼を一緒に食べなかった。家に帰って、のんびりしていると、K,sかぁから、夜、メールが来た。「先生のまぼろしを見ました」。・・・・・・。「役所に来たら、必ず寄るように」との厳命で、次回は一緒にお昼を食べることになった。