埼玉県本庄市における協働のまちづくり研修会である。
今回は、本庄市市議団大地(高橋和美さん、岩崎信裕さん、田中輝好さん、冨田雅寿さん、内田英亮さん)のメンバーからのお誘いの講演会だった。議員さん5人で手分けして、手作り感満載の講演会になった。
参加者も、最初のお話では、100人ということであったが、正直なところ、実際は、せいぜい30人くらいではないのかと思っていた。しかし、実際、会場、満杯の参加者となった。力を入れて、勧誘されたと思うが、その意味で「協働のまちづくり」への本気度が、伝わって来る。
本庄市は、2002年にすでに人口のピークを迎えている。日本全体が人口減になるのは2008年だから、人口減が早い都市である。高齢化率もあと20年で40%になる。こうした、まちの厳しい状況を踏まえて、どういうまちを作っていくのか、もはやのんびりはしてはいられない。
この日も、最初は協働の意義の話をした。協働とは、行政、議員、市民のみんなが、それぞれ得意分野で力を発揮していくことである。わかりやすく言えば、「9人で野球をやろう」である。多くの人が、協働を一緒に仲良くやることと考えていると思うが、なかよくやるは手段の一つに過ぎない。なかよくやることで、力を発揮できる。力を発揮する一つの方法にすぎない。
私は、まじめに協働のまちづくりを進めれば、まちは元気になると、自信を持って言える。それは簡単なことで、自分の得意分野なら、だれでも力を出せるし、その結果、「ありがとう」と言われたら、元気にならないはずはない。
こうした一人一人の元気が、束になったら、大きな力になる。一人ひとりの持っているエネルギーを大きなパワーに変えていくのが、協働である。
質問も、たくさん出た。私は質問が好きで、目があったからと因縁をつけて、質問をしてもらう。この日は、最初は遠慮気味であったが、どんどん質問がでた。みんなで共有できるような質問も多く、面白かった。言い足りないことも、そこで言えた。
お役所の人たちも参加しておられたということで、こうした市民の想いをうまく取り入れて、協働のまちづくり政策を形にしてほしいと思う。
本庄市は、それまで「ほん」じょう市かと思っていたら、違って、ほん「じょう」市だった。愛情のアクセントで「ほんじょう」と発音するといい。広い埼玉県でも、その北部に位置し、隣は、群馬県になる。中仙道の最大の宿場町があったそうだ。
この日の本庄へは、上野東京ラインで行った。新幹線の本庄早稲田駅というルートもあるが、本数が少ないため、結局、東京駅での待ち時間が長くなり、在来線と大して時間は変わらない。それでも横浜から2時間は乗り出はあった。しかし、全く苦にならない。それは、籠原駅を体験したからである。
上野東京ラインに乗ると、「籠原で前の5両は切り離します」と放送されるが、籠原はいったいどんなところか、気になっていたからである(実はもう一つ、東北線の終点小金井も気になっている)。小さな幸せであるが、こうしたささやかな楽しみが、私には、一番いい。
いろいろ気を使っていただいた、高橋さんはじめ、市議団大地のメンバーには感謝したい。