大好き森の人

オランウータンの赤ちゃん大好き、かわいいもの大好き、おいしいもの大好き、おしゃべり大好き、Happyな毎日。

第3回サイエンズーカフェ Ⅲ

2009-03-17 22:13:16 | 講演会・報告会


 すっごい昔、
大陸が地続きだった頃、
“オランウータン”は、広い地域に住んでいました。 



今は、
スマトラ島とボルネオ島の一部にしかいません。 



  写真の赤い部分のところのみです。



 57歳の「モリー」さん、54歳の「ジプシー」さん達が生まれた頃は、
森は、豊かでした。
40歳の「キュー」さんや39歳の「ユキ」さんが生まれた森も、
まだまだ残っていました。
そんなに昔の話ではありません。

  しかし、森林の伐採は、どんどん進み・・・。

8歳の「ポピー」や2歳の「ミンピー」と同い年の子たちの住む森は、
たった5年で無残な姿になっています。



命を繋ぐ森がなくなっているのですから、
“オランウータン”達も減っています。

この減り方、異常です。 



 これは、「キバタンガン川」流域の写真です。
手前、アブラヤシのプランテーションが広がっています。
ここには、野生動物たちは、住めません。
その奥、沼地に見える所は、
土砂崩れで荒れ果てている場所です。

川の淵にわずかに見える木々が連なっている場所が残された森で、
そこに、“オランウータン”も“ボルネオゾウ”も“テングザル”も
みんなみんな暮らしているそうです。 

改めて聞くと、
深刻さに愕然とします。

短絡的に、
動物たちに会いたいと思い、
会えるとその喜びに浸ります。
それは、気持ちとして仕方が無いことです。 

(単純な私は、ボルネオを訪ねる番組でタレントさんを羨ましく思い、それを録りまくり…
観光客の落とす外貨は、現地の方達の貴重な収入源ともなっているのは確か…
話は、単純では済まない… )

大自然の中で、動物たちにすぐ会えること自体
自然が、動物たちの住める場所が、減っている証拠だと思うのです。



水を嫌う“オランウータン”ですが、
何とか左の森と右の森を行き来させたい・・・。

それが、『吊り橋のプロジェクト』です。 



国内の“オランウータン”の数です。
増えるといいなぁ~と思っていますが、
相性があるので、なかなか難しいみたいです。 

アメリカ合衆国には、
52園、210人の“オランウータン”がいるそうなので、
なんとか交流できないものかと思いました。 



このけな気な表情見ていると、
何とかしたい気持ちでいっぱいになります。 



 最後は、飼育員さん達が
各テーブルを周ってくれてお話しました。

チンパンジー担当だった飼育員さんもいて、
すっごいお得気分になれました。

一番上、れいなちゃん赤ちゃんが持っているのは、
『多摩動物園』の“チンパンジー”たちが
ジュースを飲む時に使用している枝です。

一番下は、チンパンジーのおやつ、
マカデミアナッツです。
うまく道具を使って割れない子たちは、
歯で割って食べるそうです。