すっごい昔、
大陸が地続きだった頃、
“オランウータン”は、広い地域に住んでいました。
今は、
スマトラ島とボルネオ島の一部にしかいません。
写真の赤い部分のところのみです。
57歳の「モリー」さん、54歳の「ジプシー」さん達が生まれた頃は、
森は、豊かでした。
40歳の「キュー」さんや39歳の「ユキ」さんが生まれた森も、
まだまだ残っていました。
そんなに昔の話ではありません。
しかし、森林の伐採は、どんどん進み・・・。
8歳の「ポピー」や2歳の「ミンピー」と同い年の子たちの住む森は、
たった5年で無残な姿になっています。
命を繋ぐ森がなくなっているのですから、
“オランウータン”達も減っています。
この減り方、異常です。
これは、「キバタンガン川」流域の写真です。
手前、アブラヤシのプランテーションが広がっています。
ここには、野生動物たちは、住めません。
その奥、沼地に見える所は、
土砂崩れで荒れ果てている場所です。
川の淵にわずかに見える木々が連なっている場所が残された森で、
そこに、“オランウータン”も“ボルネオゾウ”も“テングザル”も
みんなみんな暮らしているそうです。
改めて聞くと、
深刻さに愕然とします。
短絡的に、
動物たちに会いたいと思い、
会えるとその喜びに浸ります。
それは、気持ちとして仕方が無いことです。
(単純な私は、ボルネオを訪ねる番組でタレントさんを羨ましく思い、それを録りまくり…
観光客の落とす外貨は、現地の方達の貴重な収入源ともなっているのは確か…
話は、単純では済まない… )
大自然の中で、動物たちにすぐ会えること自体
自然が、動物たちの住める場所が、減っている証拠だと思うのです。
水を嫌う“オランウータン”ですが、
何とか左の森と右の森を行き来させたい・・・。
それが、『吊り橋のプロジェクト』です。
国内の“オランウータン”の数です。
増えるといいなぁ~と思っていますが、
相性があるので、なかなか難しいみたいです。
アメリカ合衆国には、
52園、210人の“オランウータン”がいるそうなので、
なんとか交流できないものかと思いました。
このけな気な表情見ていると、
何とかしたい気持ちでいっぱいになります。
最後は、飼育員さん達が
各テーブルを周ってくれてお話しました。
チンパンジー担当だった飼育員さんもいて、
すっごいお得気分になれました。
一番上、れいなちゃん赤ちゃんが持っているのは、
『多摩動物園』の“チンパンジー”たちが
ジュースを飲む時に使用している枝です。
一番下は、チンパンジーのおやつ、
マカデミアナッツです。
うまく道具を使って割れない子たちは、
歯で割って食べるそうです。