SAGA(大型類人猿を支援する集い)とHOPE(京都大学霊長類研究所のプロジェクト)が
開いた国際シンポジウムに行ってきました。
元ちゃんと赤ちゃんと行ってきました。
東大まで
私の家から、1時間で行けちゃうの。
初めて知ったよ。
会場の弥生講堂の前は、イチョウの葉がきれいでした。
でも、ちょっと臭い。
類人猿は、最近は「猿」の文字を取って
『類人』と言い始めている研究者が増えているということです。
でも、オランウータンは、大型類人猿の中で
一番ヒトから遠いということで、話の中に入れていない研究者もいました。
オランウータンは、単独生活者で家族の作り方が他の類人とは違うことも
理由の一つかもしれません。
それに、今回は「オランウータン」の話はほとんど無し。
環境エンリッチメントの話で、
旭山のジャングルジムが紹介されただけでした。
類人猿の研究は、本当に始まったばかりなんだ~というのが
今回一番感じたことです。
京都大学の松沢さんは、よく
チンパンジーの笑顔のことを
話題します。
テレビで見られるチンパンジーの笑いは、本当の笑いではない
ということです。
私は、ブログ仲間が紹介するチンパンジーの笑顔のおかげで
研究者が説明するまでもなく、チンパンジーが嬉しい時はどういう時なのか
よくわかります。
それにしても、商業目的で使われている動物たちを思うと
悲しくなります。
そんな私もちょっと前まで
テレビのチンパンジーのモモちゃんやパン君の番組が好きでした。
類人たちの生態についての話も興味深いですが
動物園の話の方がより真剣に聞いてしまいます。
福祉というは、正しい理解をして
当事者(動物たち)が望むことを実現することだという
東山動物園の上野さんの話、納得です。
東山動物園と言えば、ゴリラの「シャバーニ」くんの綱渡りが
今話題ですね。
日本には、チンパンジーが56施設に347個体。
ゴリラが10施設に31個体。
オランウータンは、23施設に52個体、いるそうです。
オランウータン52人、全員に会ってみたいです。
前に、ゴリラ全員に会いに行ったという人に出会ったことがあります。
負けたと思いました。
外国の動物園の話題もありました。
日本のチンパンジーの研究は、戦後・・・
しかもここ20年くらいで本格的になってきたことがわかります。
戦争が激しくなり動物園の動物達が殺されました。
上野動物園のゾウの話は有名です。
でも、東山動物園では殺さずに生かすことができたそうです。
やはり平和は、大事です。
チンパンジーの社会も少子高齢化だそうです。
野生で生きるのが動物にとって一番いいのですが
動物園の繁殖もどうにかうまくできないものか
外国のチンパンジーとのやり取りはできないのかと思います。
ところで、
『ボノボ』を知っていますか。
ボノボは、チンパンジーと同じパン属に属します。
チンパンジーよりほっそりしていて、子どもの時から顔が黒いです。
コンゴ民主共和国だけに生息しています。
体がほっそりしているせいか、よりヒトに近い感じがします。
知能が高く、暴力を嫌い決して同種を殺し合うことのない平和で穏やかな類人です。
ボノボも、人間による食用やペットにするための密猟で
個体数は減少し、絶滅の危機にさらされています。
その上、コンゴ民主共和国は内戦により
非常に危険な状態にあり研究や保護活動ができないという
他の類人よりさらに厳しい条件下にいます。
ボノボのことも、多くの人に知ってほしいなと思います。
私は、何もできませんが
「ボノボを救おう」のTシャツを友達の分も買いました。
レトロな雰囲気満載の東京大学から
赤ちゃんがお伝えしました~。