『多摩動物公園』は、今年の5月に50周年を迎えます。
50周年といったら、半世紀ですよね。
その『多摩動物公園』のあゆみを
「いのち紡いで -多摩動物公園の50年-」
として
毎日新聞が連載しています。
ブログ仲間のみぃさんから教えてもらったのですが
同じ日に職場でも話題になりました。
それで、図書館に行くか
お店で買おうか思っていたのですが
ありがたいことに、同僚が切り抜いて持ってきてくれました。
「斉藤三奈子」さんという記者さんが書いているのですが
とっても温かい文章です。
私が動物園に入れ込んでいるからかもしれませんが・・・。
シリーズ8回目が、『世界最高齢-オランウータン』
「画伯を必ず幸せに」です。
インターネットで調べれば載っているのですが
みんなに知ってもらいたいので、ここに載せようと思います。
オランウータン放飼場に出て来た雌のモリー(推定56歳)に来園者が「モリーさん」と声をかけると、閉じている右目のまぶたを左手の指でヒョイと持ち上げ、来園者の方を見つめる。モリーの左目はもう見えない。
米フロリダ州マイアミのメトロ動物園で昨年12月29日、飼育下のオランウータンとしては世界最高齢だったノンジャ(雌、推定55歳)が死んだ。その時点でモリーが最高齢となった。多摩動物公園はギネスブックに申請する予定だ。
× × ×
1955年11月5日、推定3歳の雌のオランウータンがインドネシアのバンドン動物園から親善大使として上野動物園に来園。公募で「モリー」と名付けられた。モリーは国内初繁殖に成功し、61年5月29日に初子(雌)を出産。さらに81年までにサブ、敬太、つくもの3頭を生んだ。
都立4動物園は90年以降、ズーストック計画に基づき希少動物の保護繁殖を分担する。オランウータン担当は多摩だが、高齢のモリーは上野に残った。02年から画用紙にクレヨンで絵を描き始め、個展も開催。「モリー画伯」は人気者だった。
モリーが多摩へ来たのは05年11月。新しい飼育施設の完成に合わせた。オランウータン担当の黒鳥英俊さん(55)は01年まで上野でオランウータンやゴリラを担当し、モリーの世話もしていた。「一人になったモリーさんは、のんびり暮らしていました」と振り返る。
「モリーを上野に残して」。画伯の移動が決まると、ファンから抗議が殺到し、黒鳥さんは「必ず幸せにする」と説得した。今では上野当時のファンが、8頭の仲間に囲まれたモリーを訪ねてくる。メーンの放飼場と雑木林を生かした放飼場の間は約150メートルのワイヤを伝って移動する。その姿を見ながら黒鳥さんは「今の方が元気みたい」と話す。
動物園でオランウータンの保護繁殖を図るには、オランウータンに育てさせる必要がある。人工飼育された動物はうまく繁殖させることができない。
昨年7月、インドネシアから単独で来園した雌のキキ(7歳)は今、子育て上手な雌のジプシー(推定52歳)と一緒にいる。ジプシーの娘チャッピー(34歳)親子と同居させる試みは、神経質になっていたチャッピーがキキを追いかけ回してうまくいかなかったが、ジプシーが受け入れて面倒を見ている。
黒鳥さんは「ジプシーは早い段階で親から離れたキキの母親代わりをしている」と説明する。
キキはぞうきんがけするジプシーをまねてTシャツを水に浸し、画用紙を渡せばモリーのように絵を描こうとする。【斉藤三奈子】=つづく
「ズーストック計画」で『多摩動物公園』は、
ユキヒョウも担当しています。
担当者は、福田愛子さん(28)が一人で担当しているんだって。
すごいなぁ~。
先日、動物園に行ったら
「マレーバク」の赤ちゃんがおっぱいを飲んでいました。
去年の12月12日に生まれたばかりです。
名前は、「咲子(サコ)ちゃん」です。
50周年迎える動物園の未来に花咲くように名づけたそうです。