UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十七話Part6

2024-12-18 23:50:20 | 日記
 まるでミサイルみたいにゆらゆらとした軌道を描いて扉に向かう四本の角。一体どうなるのか? と小頭は思う。やっぱりミサイルみたいにドカーンと爆発するのだろうか? そんな事を思ってたけど、どうやらどこまでも鬼は小頭の想像を超えるみたいだ。
 
 だってその4つの角は二つが扉を通り過ぎていって奥の地面に刺さり、二つは扉の前に落ちた。外した? とか思った小頭だが、それは違うようだ。角を中心に何かが広がる。それは最初は色が違うじわじわとした模様だっだ。それが門が出てる地面を覆い尽くしていく。そしてその過程でその色が同じになってくように小頭には見えた。
 
 一体何をやってるのか? それは小頭にはわからない。てか、ただ殴る蹴る……更には噛みつく……とか以外のもっと高度な事もできたんだ――と思ってる。
 あれは明らかになにかこう……封印的な物を感じてる。広がった地面の模様は門を中心に円形になってる。そして――
 
バリバリバリ
 
 ――とそんなスパーク的なことか起きて、それが門の周囲、円の中で起こってた。常にそんな状態になった感じ。大きな門が両開きで開いてるわけだけど、その円は両開いてる扉を貫通して、地獄へとつながってるその部分を覆ってる感じになってる。だからきっとこれから出てこようとするなにかはきっと――
 
「ひゃっ!?」
 
 ――びっくりした声が小頭から出る。それは門から再び巨大な腕が出てきたからだ。でもその腕は弾けてるスパークに攻撃されて、更にはなにか透明な壁にぶつかったようになった。どうやらスパークだけじゃなく、見えない壁もちゃっかりあるようだ。
 
「ふう……これでしばらく持つだろう」
「まあせいぜい一日だけどね」
 
 二人が小頭の方にやってくる。そんな二人をジッと小頭は見てた。
 
「どうしたの? 私達の強さに憧れちゃったかな?」
 
 鬼女がそんな事を言ってくる。けどそうじゃなかった。小頭は、二人の顔に視線がいってしまう。だって二人共今は角がなくなってる。そうなったら……なんか鬼感がとても薄くなってしまったなってかんじなのだ。鬼男は浅黒い感じだから肌を焼いてる……といえばなんとかなりそうだ。
 まあ鬼女は肌自体が赤黒いというか、赤い感じが強いから、人間? って感じが強いけど、角がなくなったら、今は夏だし日焼けが妙に赤くなる体質? で行けるかもしれない。
 
「二人共、なんか普通になりました……ね」
 
 思わずそんな事をいってしまってた。てか角はまた生えるんだよね? 小頭に一回折ってあげてた角。それはすぐに戻ってたわけだし……けど今はまだ戻ってない。
 
「えっと……返しましょうか?」
 
 とりあえず小頭が持ってた角を鬼男に差し出した。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 136

2024-12-18 12:44:11 | 日記
「ほら! 早く動きなさい」
 
 そんな事をいって自分の背中に銃弾が打ち込まれる。なんてことを! と思うかもしれないが違う。これは自分の身体に作用して体を修復してくれるナノマシンを注入してくれるんだ。
 内臓が爆散はしなかったが、 ダメージは明確に入ってるわけで、体の不調は気合でどうにかできるといっても、強敵との戦いはそれが勝敗に関わる可能性は高い。
 体は確かに強い。けど、いろんな世界には自身では思いがけない強さを持つ相手はいるのだ。それがこの眼の前の腕だけの敵みたいなやつだろう。
 体が修復しつつ、でも勿論敵がまってくれるわけはない。向かってくる拳。けど受けると治っても再びまた内部が破壊される。それに受け止める方の聖剣だって……ダメージは蓄積されてるはずだ。
 だからなるべくこいつの攻撃は受けないほうがいい。ならばどうするか? 一択だ。避ける! それだけ。そして素早く反撃する!!
 
 ガン!! ガン!! ガン!!
 
 ――くっそ、完璧に避けたはずだ。派手に避けたわけじゃない。ギリギリまで引き付けて、やつの拳を避けて,その側面に攻撃を叩き込む。なにせ相手は腕しか無い。ならば切れる所だって限られてるわけで……なので一番の向こうのメインウェポンである腕を攻撃するのが一番だろうと思った。
 実際聖剣の鋭さなら、この腕にだってダメージを通せる。かなり頑丈だし、更に色々と仕掛けがあるんだろう……一発でスパッと切るのは難しい。
 けど確実にダメージはのこせる。
 
(けど、余裕はないな)
 
 なにせこの腕には自己再生がある。ある程度の強さの存在には大体そういうのがある。だか、それは考えたら別におかしなことじゃない。なにせ……だ。なにせ普通の生き物だって傷を自然治癒する力はあるんだから。
 ただ存在自体が強大な奴らはその自然治癒が規格外だと言うことだ。かすり傷なんて一瞬で治る。それこそ瞬きした後には綺麗さっぱり消えてるくらいだ。
 内部が見えるほどの傷だってそう長くはもたない。そこから更にダメージを重ねていってようやく本当のダメージになる……という事だろう。
 こういう自己再生持ちには考え方を変える必要がある。眼の前のダメージに執着しては消耗戦になるだけだ。それだとこちらが不利になるしかない。
 なにせいくら攻撃しても向こうはたちまち傷を直してしまうんだ。全く効いて何じゃないか? 自分の行動は無駄なんじゃないか? ――そう思ってしまっても仕方ないだろう。
 だからこそこういう敵には眼の前のダメージ描写に一喜一憂するものじゃない。こういう敵には眼の前の傷じゃなく、やつのタンク。エネルギーの総量を確実に削ってると考える事が大切だ。
 
 いくら強大に思える敵も、無尽蔵に動けるような敵だって、大元にはエネルギーが必要なんだ。それを減らし続けていけば、そのうち再生だってできなくなる。一撃で跡形もなく消すことができたらそんなのは関係ないんだろうが……今の自分たちではそれはできなそうにない。
 ならば攻撃を積み重ねないといけない。だから眼の前の傷じゃなく、もっと大きな総量を見ないといけないんだ。だからつづけるしかない。
 避けて――切る。避けて――切る。その繰り返しを。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十七話Part5

2024-12-17 23:55:00 | 日記
「すごい……」
 
 そんな声が野々野小頭から漏れる。こんな反撃をされるなんてあの巨大な腕の主も思ってなかったんじゃないだろうか? まあけど、あの巨大な腕の主はこっち側を観ることもできなさそうだし、なんとはなしに腕を突っ込んでただけ……ならちょっとと可愛そうでもある。
 不用意……といえばそれまでではあるが、まさかこんなことになるなんて……だよね。きっとあの腕の主はワクワクしながら腕を突っ込んだと思うんだ。中身が見えないボックスに腕を突っ込んで中身を確かめるような……そんな心境だったんじゃなかろうか?
 けどその中にはなんとも凶暴な動物が入ってて、今は腕を噛まれてしまった状態みたいな? まあ噛まれるよりも数段は酷い状態になってるが……
 
 痛みのせいか、腕が一旦地獄の門に引っ込んでいく。これによって、あれだけ魑魅魍魎が跋扈しててこの世の光景とは思えなくなってたこの場所がようやくスッキリとしたように小頭には見えた。
 そしてそれが待ち望んだタイミングなのは鬼男も鬼女も同じだ。この門の前がスッキリしたことであることができるようになったようだ。
 
「 「はああああああああああああああああああああああああああああ!!」 」
 
 鬼男と鬼女の気合をいれる声が野々野小頭まで届いてた。二人の体からほとばしる……なにか。気とかかもしれないし、あれが魔力とかかもしれない。それか闘気といっても良いかもしれない。鬼男のそれは紫味が強くて、鬼女の方は赤色にオレンジが混ざってるような……そんな個性があった。
 それは天に登って空の上の方で広がっていくように見える。空に天井なんてのは無いはずなのに、なにかにぶつかったかのように丸く広がっていく。内側から円にぶつかったように……まるで地球が丸いとわかるようにそうなっていく。けど普通は空が丸く見えるのは、それこそ地面に仰向けに寝転がって、空が広く見える場合だろう。
 実際今は小頭には空が広くみえるし、条件はある程度整ってるといえる。でも……
 
「地球の丸さにはしては……狭いような?」
 
 そんな気がしてた。二人は小頭にはわからない言葉を喋ってる。なにやら5・7・5みたいなリズムを刻みつつ、とても普通では回らないような……イスラム的な言葉にも聞こえるような、そんな言語。そして二人は中腰になった。そして頭を突き出す。
 最後に「はっ!!」と二人の声が同時に重なった。するとその額の角が……計四本の角が地獄の門へと発射されたのだ。
 
(角ってなんだっけ?)
 
 ――と小頭は思った。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十七話Part4

2024-12-16 18:18:32 | 日記
「来たか」
「ははっこれってあれなのかな?」
「あれ?」
「ほら、これだけデカいとなると、あの山――」
「まさか……」
 
 そんな事をのんきに言ってるふたり。そんな二人を見てたら、思わず野々野小頭は「危ない!」と叫んでた。だって地獄の門からでてきたでっかい腕が大きく持ち上がって下がってきてた。その下にはもちろん正面に立ってる鬼男と鬼女がいる。小頭の必死の叫び。それは届かずにズドオオオオン――と巨大な腕が地面に落ちた。その振動で思わず小頭はひっくり返る。
 
「あ……あぁ」
 
 その衝撃の光景に小頭は地面にお尻をついたままそんな声を出してた。だって地面が……そう地面が巨大な手の形にへこんでる。信じられない光景だった。こんなのきっと鬼男も鬼女もぺしゃんこになってるだろう。そのことが……小頭にはショックなんだ。友達とかでは決してなかった。何なら、なんなのかすらわかってない。けど、ちょっとだけ交流したわけで、その中で彼の事少しはわかったような気がしてた。ぶっきらぼうだけど、優しい所とか……そんな事を思い出す。
 けど命はあっけなく散ってしまった。余裕そうにしてたのに……そんな思いがあふれ出す。
 
「なんで……バカ……」
 
 小頭が絞り出した言葉はそんなのだっだ。するとその時だ。何やら巨大な腕が持ち上がってきた。明らかに腕自体は下に力を入れてるみたいにみえる。けど、それに反して手は徐々に持ち上がりつつあった。
 
「なにか……いったか?」
 
 そんな事を鬼男はいってたけど、流石に小頭には届いてない。けど、小頭からは巨大な腕を持ち上げてる鬼男事態はみえてる訳で……明らかにホッとしてる。
 
「そのまま耐えてて」
「早く頼む」
 
 二人の鬼のそんなやりとり。どうやら腕を持ち上げてるのは鬼男だけのようだ。ならば鬼女は何をしてるのか……鬼女は体を低く保ち、集中してる。そしてその体は今迄にないくらいに赤くひかってた。熱を放ってるのか、湯気が沸き立ち、周囲の景色が揺らいでる。そしてその額の角……それも真っ赤に輝いてた。
 
「ふしゅううううううううううううううう」
 
 そんな息を吐く鬼女。そして次の瞬間、彼女の攻撃が始まったのだ。それは嵐のような激しさだった。一回で終わらない、濁流のような連続攻撃。それによって巨大な腕は傷つき、おられ、変な音がして無様な様相になってしまってた。
 門の向こうの声は届かない。けど、悲鳴を上げてるのはなんとなく小頭にも伝わってきた。
 

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 135

2024-12-16 18:12:29 | 日記

 

 一体あの子は何をやってるのか? そんな事を自分は思う。ちらっと見た時、彼女の知られざる一面を見たような気がして、そっと目をそらしたのは内緒だ。見なかったことにしよう……それがきっと優しさというものだろう。
 
 こっちも強敵と相対してるわけだが、それでも仲間を、友を気にかけるのは普通のことだろう。まあそんな事をやってたらアイ殿から――
 
「余裕そうですね。サクッと倒してくれません?」
 
 ――とかいう嫌味を言われるわけだ。それができるのなら、やってるところだ。彼女だってそれはわかってる。嫌味になるとわかってるから言ってるのだ。それに彼女は効率を何よりも大切にしてる。
 ここでこんな所で足踏みしてるのとか、彼女的にはスケジュール的に色々な予定が狂ってしまって嫌なんだろう。イライラとしてるのがわかる。けどだからって勢いだけで倒せるくらいの相手ではない。
 なにせ……だ。なにせ、眼の前の輪っかに腕が生えた敵は学習してる。それは確実だ。同じ攻撃が効くことはない。それにこちらの動きを完璧に予測してるかのような動き。
 こいつは見てない。けどきっと周囲が見てる。そう目玉たちだ。だからこそミレナパウスさんも周囲の目玉を引き受けてくれてるんだろう。彼女でも目玉なら無理なく倒すことができる。
 けど無理なく……とはいっても、それはある程度の数までは……といえる。自分やアイ殿なら目玉を何体相手にしても大丈夫だが、流石にミレナパウスさんはそうじゃない。でも、彼女は頑張ってくれてる。戦闘だってようやく慣れてきた感じなのに……
 
(なんとか彼女の負担を減らしたいが……それの一番の近道は……)
 
 向かってくる腕を聖剣で受け止める。体全体に走る衝撃。きっと以前の肉体のままではこの一撃さえも受け止めることばできなかっただろう。それだけの攻撃力がある。
 それに細かに振動してるのか、体の内部にも痛みが走る。これでなんとなく痛い……程度なのは、自分の身体が既に生身……とは言えなくなってるからだ。もしもこれが生身の肉体だったら、今のできっと内蔵をズタボロにされてるだろう。つまりはそういう攻撃なんだ。
 強力な腕力に任せた攻撃だと思わせておいての内部破壊までも織り込んだ攻撃。一つの攻撃に二つの手段が織り交ぜてる。恐ろしく効率的な攻撃ではないだろうか? 
 やっぱりどこかこういう機械的な存在は効率ってやつを目指しがちなのか? と思ってしまう。