UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十七話Part6

2024-12-18 23:50:20 | 日記
 まるでミサイルみたいにゆらゆらとした軌道を描いて扉に向かう四本の角。一体どうなるのか? と小頭は思う。やっぱりミサイルみたいにドカーンと爆発するのだろうか? そんな事を思ってたけど、どうやらどこまでも鬼は小頭の想像を超えるみたいだ。
 
 だってその4つの角は二つが扉を通り過ぎていって奥の地面に刺さり、二つは扉の前に落ちた。外した? とか思った小頭だが、それは違うようだ。角を中心に何かが広がる。それは最初は色が違うじわじわとした模様だっだ。それが門が出てる地面を覆い尽くしていく。そしてその過程でその色が同じになってくように小頭には見えた。
 
 一体何をやってるのか? それは小頭にはわからない。てか、ただ殴る蹴る……更には噛みつく……とか以外のもっと高度な事もできたんだ――と思ってる。
 あれは明らかになにかこう……封印的な物を感じてる。広がった地面の模様は門を中心に円形になってる。そして――
 
バリバリバリ
 
 ――とそんなスパーク的なことか起きて、それが門の周囲、円の中で起こってた。常にそんな状態になった感じ。大きな門が両開きで開いてるわけだけど、その円は両開いてる扉を貫通して、地獄へとつながってるその部分を覆ってる感じになってる。だからきっとこれから出てこようとするなにかはきっと――
 
「ひゃっ!?」
 
 ――びっくりした声が小頭から出る。それは門から再び巨大な腕が出てきたからだ。でもその腕は弾けてるスパークに攻撃されて、更にはなにか透明な壁にぶつかったようになった。どうやらスパークだけじゃなく、見えない壁もちゃっかりあるようだ。
 
「ふう……これでしばらく持つだろう」
「まあせいぜい一日だけどね」
 
 二人が小頭の方にやってくる。そんな二人をジッと小頭は見てた。
 
「どうしたの? 私達の強さに憧れちゃったかな?」
 
 鬼女がそんな事を言ってくる。けどそうじゃなかった。小頭は、二人の顔に視線がいってしまう。だって二人共今は角がなくなってる。そうなったら……なんか鬼感がとても薄くなってしまったなってかんじなのだ。鬼男は浅黒い感じだから肌を焼いてる……といえばなんとかなりそうだ。
 まあ鬼女は肌自体が赤黒いというか、赤い感じが強いから、人間? って感じが強いけど、角がなくなったら、今は夏だし日焼けが妙に赤くなる体質? で行けるかもしれない。
 
「二人共、なんか普通になりました……ね」
 
 思わずそんな事をいってしまってた。てか角はまた生えるんだよね? 小頭に一回折ってあげてた角。それはすぐに戻ってたわけだし……けど今はまだ戻ってない。
 
「えっと……返しましょうか?」
 
 とりあえず小頭が持ってた角を鬼男に差し出した。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 136

2024-12-18 12:44:11 | 日記
「ほら! 早く動きなさい」
 
 そんな事をいって自分の背中に銃弾が打ち込まれる。なんてことを! と思うかもしれないが違う。これは自分の身体に作用して体を修復してくれるナノマシンを注入してくれるんだ。
 内臓が爆散はしなかったが、 ダメージは明確に入ってるわけで、体の不調は気合でどうにかできるといっても、強敵との戦いはそれが勝敗に関わる可能性は高い。
 体は確かに強い。けど、いろんな世界には自身では思いがけない強さを持つ相手はいるのだ。それがこの眼の前の腕だけの敵みたいなやつだろう。
 体が修復しつつ、でも勿論敵がまってくれるわけはない。向かってくる拳。けど受けると治っても再びまた内部が破壊される。それに受け止める方の聖剣だって……ダメージは蓄積されてるはずだ。
 だからなるべくこいつの攻撃は受けないほうがいい。ならばどうするか? 一択だ。避ける! それだけ。そして素早く反撃する!!
 
 ガン!! ガン!! ガン!!
 
 ――くっそ、完璧に避けたはずだ。派手に避けたわけじゃない。ギリギリまで引き付けて、やつの拳を避けて,その側面に攻撃を叩き込む。なにせ相手は腕しか無い。ならば切れる所だって限られてるわけで……なので一番の向こうのメインウェポンである腕を攻撃するのが一番だろうと思った。
 実際聖剣の鋭さなら、この腕にだってダメージを通せる。かなり頑丈だし、更に色々と仕掛けがあるんだろう……一発でスパッと切るのは難しい。
 けど確実にダメージはのこせる。
 
(けど、余裕はないな)
 
 なにせこの腕には自己再生がある。ある程度の強さの存在には大体そういうのがある。だか、それは考えたら別におかしなことじゃない。なにせ……だ。なにせ普通の生き物だって傷を自然治癒する力はあるんだから。
 ただ存在自体が強大な奴らはその自然治癒が規格外だと言うことだ。かすり傷なんて一瞬で治る。それこそ瞬きした後には綺麗さっぱり消えてるくらいだ。
 内部が見えるほどの傷だってそう長くはもたない。そこから更にダメージを重ねていってようやく本当のダメージになる……という事だろう。
 こういう自己再生持ちには考え方を変える必要がある。眼の前のダメージに執着しては消耗戦になるだけだ。それだとこちらが不利になるしかない。
 なにせいくら攻撃しても向こうはたちまち傷を直してしまうんだ。全く効いて何じゃないか? 自分の行動は無駄なんじゃないか? ――そう思ってしまっても仕方ないだろう。
 だからこそこういう敵には眼の前のダメージ描写に一喜一憂するものじゃない。こういう敵には眼の前の傷じゃなく、やつのタンク。エネルギーの総量を確実に削ってると考える事が大切だ。
 
 いくら強大に思える敵も、無尽蔵に動けるような敵だって、大元にはエネルギーが必要なんだ。それを減らし続けていけば、そのうち再生だってできなくなる。一撃で跡形もなく消すことができたらそんなのは関係ないんだろうが……今の自分たちではそれはできなそうにない。
 ならば攻撃を積み重ねないといけない。だから眼の前の傷じゃなく、もっと大きな総量を見ないといけないんだ。だからつづけるしかない。
 避けて――切る。避けて――切る。その繰り返しを。