UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十六話Part2

2024-12-07 19:25:06 | 日記
 鬼たちは野々野小頭をある所に連れて来た。それはかなり深い山の奥。でも……それは異常……と言って差し支えないだろう。実際起きてからずっと異常だらけだから、これ以上なにに驚くことがあるのか……とちょっとは考えてた。
 最近の出来事で、小頭だってそこら辺耐性ができてる。いや、できてた筈だっだ。けどこれは……
 
「なに……あれ?」
 
 思わずスマホでパシャリと写真を撮ってしまう。こういうのってカメラには映らない……とかが定番だけど、データを見返してもちゃんと撮れてるみたいだ。
 
 そこにあったのは門だった。そして門を中心に周囲の木々が外側に向かって軒並み倒れてた。それだけでもおかしいと言えばおかしい。でもそれだけだと不思議な門があるなーってくらいの感想しか野々野小頭は出なかっただろう。
 だって今やそれなりの経験をした中学生の小頭だ。それくらいでは驚愕になんてならない。だって起きたら目の前に鬼がいた……の方がどう考えてもインパクトとしては強いだろう。
 でも実際は目の前のそれは今の所インパクトとしては一位更新だと野々野小頭は感じてた。だって……その門は既に開いてて、そしてその周囲には青白い何かがゆらゆらと揺れてる。それにその内部……それは赤い渦巻のようになってるみたいにみえる。
 さらにその門から出てきて伸びてる大行列。それは……
 
「百鬼夜行……ううん今は日中だし百鬼日行とか?」
 
 こんな燦燦と夏の厳しい光が降り注ぐ中、この森の中にぶったってる門の内側から山へと延びる魑魅魍魎の数々。まるで……そう、これは……
 
「地獄の門?」
 
 なんか教科書で百鬼夜行の絵巻みたいなのを小頭は思い出した。そこには地獄の門なんてのは乗ってなかったけど、この大量の魑魅魍魎を見ると、自然と「地獄」というワードが出て来た。
 だから地獄のように魑魅魍魎を輩出してるこの門は、さながら『地獄の門』なんじゃないかって……
 
「貴方達もあそこから来たの?」
 
 鬼たちにそんなことを聞く小頭。けど二人はちょっと視線を合わせてこういった。
 
「さあ?」
「私達は気づいたら『役割』を与えられてたわ』
 
 そういった鬼二人。何があの今出て来てる魑魅魍魎と違うのか? とか思ってたら、門の真ん中くらいからでっかい腕が出て来た。
 
「ひゃあああああああ!?」
 
 思わず小頭はお姫様抱っこしてくれてる鬼にその体をもっと寄せた。きっとそれだけびっくりしたんだろう。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 128

2024-12-07 19:20:37 | 日記
 私の、というかポニ子アーマーの腕を取った目玉によって私は振り回されます。グルんグルんとされて、このまま投げ飛ばされるのかと思ったら、更に別の目玉たちの腕が伸びてきました。
 放り投げるんじゃなく、押さえつける……そうしようとしてるみたいです。確かにここで暴れてほしくない彼らはそうした方が良いでしょう。
 でもそんな簡単には押さえつけられたり――
 
「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
 
 バリバリバリ――と体に走る痛みに私にそんな悲鳴を上げました。私にはポニ子アーマーが有るんですよ? それなのにこの痛み……油断してました。今までは攻撃に当たっても吹っ飛んでも痛みまではなかった。それはポニ子アーマーが守ってくれてたからです。今も私はポニ子アーマーが守ってくれる……そう思ってました。
 けどそれが油断だった。きっと目玉たちは私にどう攻撃を通すのか……それをきっと考えてたんでしょう。そしてその答えがこの電撃。ポニ子アーマーは物理的な衝撃は緩和してくれますし、ある程度のビーム兵器だってどうにかしてくれます。素晴らしいことです。けど流石にこの電撃はむりだったみたいです。
 
 きっとポニ子アーマーの内部にまでこの電撃は浸透してるのでしょう。こういうのって普通は一瞬でおわって昏倒とかをねらうんじゃないんですか? さっきからずっと私はこの電撃にさらされ続けてます。しつこいように電撃を浴び続ける私。私が昏倒しないから、目玉たちも攻撃をし続けてるのでしょうか? 
 
 でも戦場で昏倒するなんてできません。私は意識を強くもって、歯を食いしばってポニちゃんと通じ合います。そして次の瞬間、私を包むポニ子アーマーが一気に膨らみます。それは脱出を目的にしたものじゃないです。
 実際だって目玉たちだっでそれには警戒をしてるはずです。策を用意してる可能性が高い。だからこそ、私達は別の案、目玉たちの裏をかく行動に出ました。
 いえ、本当はこれしかなかった……のが現実です。膨らんだポニ子アーマーをみてきっと目玉たちは私達が脱出する気だとおもったことでしょう。
 でも違う。掴まれた腕とか体のそこかしこから膨らんでいったポニ子アーマーは、できる限り膨らみます。その姿はまさにプヨプヨ。弾力性抜群。
 つまりは近くの目玉たちをポニちゃんが包み込んだのです。それによって何が起きるのか……それは同じように電撃を食らうということで。さあ、我慢比べと行きましょう。