UENOUTAのお絵描きとかブログ

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転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 132

2024-12-11 23:56:42 | 日記
 
 私はある仕掛けを施してます。私が攻撃した目玉たちはとてもよく飛びます。それに加えてよく跳ねるのです。本当なら目玉にはそんな弾性はないでしょう。だってとても堅そうですしね。
 
 そんないい音で連鎖していく……なんてそんなわけないのです。本当なら後方の何体かをグワシャー! とか巻き込んで、それで爆発とかしておわりでしょう。実際今まではそうでしたからね。
 ならばなぜにここの目玉はそんな風にならずにとてもいい音で連鎖していくのか……私も試行錯誤をしました。
 
(実際最初のあれはきっと偶然だったんでしょう)
 
 私はそう思ってます。最初のあれは全くの偶然。たまたまだったのです。きっと何かがかみ合ったんでしょう。色々とね。だってその後に普通に殴って連鎖を狙ったとしても、それで上手く行くのは一連が限界みたいでした。
 
 でもそれでは――カン!――で終わりです。そんなのは気持ちよくないのです。これは違う……と私は思いました。もっと勢いが必要なのか思って、私は拳に込める力を高めたりもしました。
 けど単純に力を込める……それは愚策でした。それではただ破壊力が上がるだけなのです。そんなことをしても、目玉の装甲を打ち破れる……しかありませんでした。
 それではそもそも手元で目玉が死んで終わりです。実際確実に倒す――とするとそれはありでしょう。けど今はダメです。なぜなら、目玉はとても多いからです。一体一体に拳を差し込んで止めを刺す? 現実的ではないでしょう。
 
 なのでもっと改良しました。ちょうどよく目玉を勢いよく吹き飛ばせる出力があればいいのです。何度か叩いてそれを調整して私は最適解を見つけました。
 けどここはもっと詰めれるかもしれません。でもただ目玉を殴り飛ばすだけでは気持ちいい連鎖にはなりません。そもでもなるのは一連までです。それではダメです。
 
 じゃあどうするのか? 私は色々と考えました。殴る一瞬にどこに飛ばすのか? を事前に考えたり、その為にもっと広い視点を持つことを意識しました。
 けどそういう事だけではどうしようもなかったので。だから私はここで魔法を使います。使う魔法は付加魔法です。付加魔法というのは筋力をアップさせたり、風の加護を持たせてスピードをあげたりという類でしょうか? 
 敵に使う場合はその逆に動きを阻害させたり、体に作用させての毒的なものとかでしょう。そんな魔法。けど私は別に目玉に毒を仕込んだ訳じゃないです。
 
 私はむしろ、目玉にシールドをプレゼントしたのです。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十六話part5

2024-12-11 00:04:20 | 日記
 鬼女の戦闘は荒々しい。そこそこ離れてるはずなのにさっきから激しい風と音が襲ってきてる。よしんばまだ風や音はマシだ。時々が石やら、それこそ魑魅魍魎が飛んできたりする。
 けどその時は鬼男がさりげなく野々野小頭を守ってくれる。だから無事な訳だけど……
 
「えっと……思ってたんだけど。ここに私を連れて来たのはここに扉が開いてて、お兄ちゃんたちに関係がある……からなんだよね?」
 
 それはつまりは……と小頭は嫌な想像をして更に言葉を紡ぐ。
 
「この扉を開いたのはお兄ちゃんか、育代ちゃんって事?」
 
 そういう事になるのでは? と小頭は考える。てか、そう考えるしかないのではないだろうか? だって、今の所、鬼へと置き換わってるのは野々野足軽と育代だけである。
 おじいちゃんもお父さんもおばあゃちゃんもまだ今日は見てないが、変わってるのだろうか? けど、とりあえず確実なのはこの二人なわけで……つまりは昨夜、二人は……
 
(えっ? まって、それって二人は夜中に抜け出してこんな森の中であってたってこと?)
 
 そこに気づいてしまった小頭。
 
(なんで? どうして? まさか二人は付き合ったり……でも、お兄ちゃん、彼女いるし……まさか浮気? 確かに育代ちゃんかわいかったけど……都会の女の子と違った健康的なエロさあったけど)
 
 とかなんとか考えてる。だって夜中に男女が二人っきりで会ってたいう事実……それを考えると、そういう関係なんじゃないか? と小頭が考えるのも無理はないだろう。小頭も多感なお年頃なのだ。
 
「貴方達と入れ替わったって事は二人は今、どこにいるの?」
 
 色々と気になることが出て来た。特に二人の関係性とかだ。夜中に逢瀬を繰り返してたのだろうか? それだったらもしかしたら昼間は自分は邪魔だった? とか考える小頭。
 でもそんな二人の関係性も気になるが、鬼と入れ替わってしまった二人がどこにいるのか……それも気になる所だ。
 だってこの扉を閉めるには開けた二人、つまりはお足軽か育代が必要なんだ。だからこそ、その行方は重要。
 すると鬼は門を見る。門をじっとみてる。
 
「まさか……」
 
 その視線が何を意味してるのか小頭は察した。つまりは……
 
「二人は門の向こう側にいるの?」
 
 そういうことなんではないだろうか?