UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十七話Part2

2024-12-14 18:27:42 | 日記
「なにやってるの! さっさとやるわよ!!」
 
 鬼女がそんな事言ってくる。彼女は無数の魑魅魍魎を殴り、蹴り、そして口に含んで租借したりして思う存分戦ってる。よく見たら鬼女の体には何やら模様が浮かんでる。なんだろう? と思う野々野小頭。すると鬼男が小頭を地面におろした。そして……
 
「これを」
 
 そんな事を言って頭の二つあるうちの片方の角をポキッと折った。まるで簡単に折れるのが当然のようにきれいに折れてる。
 
「は?」
 
 思わず目をまん丸くする小頭。だっていきなり角を折って渡されるとか……なんか引いてしまってるのだ。受け取った角はなんかちょっとあったかいし……生々しい感触がなんか嫌だっだ。
 
「えっと……大丈夫なの?」
 
 とりあえずそんな言葉を小頭は鬼男にかける。すると鬼男は薄い反応のままこういった。
 
「問題ない。それにそれがあれば、奴らがお前を襲う事はないだろう」
 
 何やら魔除けのアイテム? 的なものなのだろうか? と小頭は思った。確かに一人でいて魑魅魍魎達に襲われでもしたら、小頭はどうしようもない。だからこそ、このアイテムを鬼男は渡したんだろう。けどそれならもっと別の……別の……そう思って小頭は鬼男を見回す。うん……ほぼ身一つみたいなものだった。なら自身の体の一部とかしかないか。もしも指とかねじ切って寄こされたりしたら、そっちの方が嫌だった。ならばまだ角はましではないのか? と小頭は思う事にした。
 
「えっと、なにするんですか? あの扉を破壊とかですか?」
 
 めっちゃ大きいが、もしかしたら彼らなら、それが出来るのかもしれない。そんな事を小頭は思った。だって今は鬼女一人でも無双状態だ。そこに彼まで加わったら、どうにかできてしまうのではないか? と思うのは普通だろう。けどそんな小頭の期待に鬼男は首を横に振るった。
 
「あれを壊すことはできない。そんな事をしたらこっちにきた俺たちがどうなるかわからない。俺たちはただ出てくる奴らを一時的にでも押し戻して、あれを少しの間封印する。それだけだ」
「封印……ですか?」
「ああ、その間にこの事態の原因を探る」
「……わ、わかりました」
 
 そういうと鬼男はうなづいて背中を向ける。そして仁王立ちして腕を肘で折った。拳を握りしめて、そして次の瞬間――「はっ!!」――と息を吐いた。すると彼が着てた服がはじけた。そして膨らんだ筋肉が赤黒く脈をうつ。どうやら鬼男も戦闘態勢に入ったようだった。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 133

2024-12-14 18:21:54 | 日記
 なんでシールドなんて与えたのか? と誰もが思うでしょう。だってシールド・盾と言うのはその対象を『守る』のがその目的だからです。倒すべき敵を守る物を与える。
 それは確かに矛盾と言えます。けどそんなのは私だってわかってます。だからこそ、これはただのシールドではありません。考えても見てください。本当にとても硬い盾というのはその人にとって有効なのでしょうか?
 いきなり押し付けられたものがその人に、存在にとって最適なのか? と。結論はそんなことはないでしょう。もしも私が絶対に壊れない盾を持ってたとしましょう。
 
 それはこの話の中だけでも、絶対に壊れない最強の盾とします。その前提。それを無理やり押し付けます。きっと喜んでくれるでしょう。だって絶対に壊れない最強の盾なのですから。
 
 でも同時にその盾がとてつもなく重かったら? それは私には軽々と扱えるものでした。けど、その盾は他の人に取っては持ち上げることもできない盾だったのです。
 そうなるとどうでしょうか? それはその人に取って喜ばしいものでしょうか? つまりはですね、そういうことです。いくら良いものであっても、それが本当に他人にとって良いものかなんてのはわかりません。
 今回の私のシールドもそうです。確かに私は別に攻撃的な意味で目玉に魔法を使ってません。あくまでもシールドを付加したというだけです。でもそれは私が有利になるための布石なのです。
 
 以前の考えでは魔法というのは完成された物……というのが私の認識でした。だから一生懸命、完成された魔法を早く、強く発動する。それを完璧にするのが魔法の訓練だったのです。
 
 けどそれは間違いでした。魔法には工夫を加えることができる。それを私はジーゼ様や勇者様、そしてアイ様のお陰で知ることができました。なので私もそれを実践してみました。
 シールドの硬さを私はまずはゼロにしました。そしてそのかわりに反発性を与えました。一回弾力を与えて見たんですが、そうなるとあの気持ちいい「ガン!」とか「カン!」とかいう音が聞こえなるなります。
 それに弾力があったら、勢いが吸収されます。スピード感も劣りますしね。それにこれは遊びではなく、戦いということも忘れてはだめです。言うなればこれはちゃんと攻撃になってないといけない。
 そんな高度な結果が求められることだったのです!! そうこれは遊びでは決して無いのです!!