UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 110

2024-11-12 23:52:11 | 日記
 大量のビームが後方からまるで流れ星のように流れてきます。けど下から上を見て「うわー」なんて言ってる場合じゃないです。なぜなら私達はその流れ星の中にいるから……ですね。
 遠くから見てる分にはとても綺麗な流れ星……でもその中にいるのはとても危険なんですね。それを初めて知りました。
 
 けど……ただまっすぐに向かってる私達。それでいいのかと私はとっても不安でした。でもお二人はやってくれました。後ろを振り返りもせずにその塔へと向かって聖剣が塔を斬り、そして砲撃が傾いた塔を貫きました。そして砲撃に貫かれた塔は何かしらに引火したかのか、連鎖的に爆発していきます。これは想像以上の被害になりそうです。
 
「やった!」
 
 私はそんな声を出します。けど……
 
「えっと、勇者様? アイ様?」
 
 お二人はこれだけの結果を出したというのに、なぜかまだぴりついてます。これに満足できてない? そんなのって……
 
(いえ、流石ですね)
 
 私は自身の浅はかさを恥じます。まだ戦闘は終ったわけじゃない。なのに、一つ一つの出来事で勝利したようにふるまう……そんなのは愚の骨頂、とお二人は私に伝えたいに違いありません! 私も気を引き締めなくて――
 
 ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
 
 ――「へ?」
 
 いいいいい、いったいなんですか? もしかしてこの船の中枢にまでさっきの砲撃が連鎖してそしてメインの部分までも爆発したとかそんな感じでしょうか? さっきまで目玉たちの光や、危険なのか侵入者なのかを知らせるために赤い光がこの場に満ちてました。でも今は……違う。
 いきなり塔があった場所に青い光の柱が立ち上がったのです。それがこの場所を真っ青に染め上げます。どういう事なんでしょう? そう思ってると、青い光の中に何がかみえるような? するとその時です。私を弾き飛ばして勇者様が割って入りました。
 
「危ない!!」
 
 次の瞬間、勇者様が吹き飛ばされます。一体何が? でも勇者様がかばってくれなかったら、吹っ飛ばされてたのは私……だった。そういう事でしょう。そして青い光が徐々にしぼんでいくと、勇者様を吹き飛ばした存在の姿が見えました。それは……なんといえばいいのか。二つのわっか、そのわっかは絡まってて、離れる事は出来なさそう。そんなわっかの周囲に四つの機械の腕がついてます。
 

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十二話part5

2024-11-11 19:49:40 | 日記
「酷い? 戦い?」
 
 実際、この現代でそんな戦いなんて起こるだろうか? いや、社会ではなくここは野生。ならば日夜弱肉強食という自然の摂理が繰り広げられてるんだろう。きっとそれの事のはず……と野々野足軽は考える。でも……だ。そう思って足軽はおばあちゃんの後ろにいるサルたちをみる。隠れてないサルたち。そもそも隠れれるサイズではない。それだけの大きさ。その体は屈強そのものだ。つまりは…… 
 
「野生でこいつらを追い詰めるほどの存在がいるってこと?」
 
 それは驚きである。こんなまるで恐竜時代から生きてそうな……現代に不釣り合いすぎる生命体がいること自体が驚きなのに、なんとこいつらと戦える存在がいるらしい。まさかそんな……実際人間が開拓してる地球の領域なんて、そんなにないんだなって野々野足軽は思う。それこそもうあとは宇宙とか深海くらいしかないのかな? とか思ってたが、全然そんな事はないらしい。なにせこんな人里に近い山でこんなサルがいて、さらにはこいつらと敵対してる存在まで? こうなるとそこら中に実はやばい存在がいるのでは? と考えれる。
 でも化学は飛躍的に発達して、人工衛星とかが地表を監視してる現代。こういう存在は案外見つからないものなんだなと思った。
 
「えっと……足軽。その……ね。別にこの子達がこうなる前の事なのよ。そもそも、この子達は元からこの姿だったわけじゃないの」
「それって……おばあちゃんがこいつらをこういう風にしたという事?」
 
 可能性を述べてみる足軽。するとコクリとおばあちゃんはうなづいた。
 
(だからこそ、家族っていってるのか)
 
 納得した野々野足軽だ。でもおばあちゃんの力は『若返り』では? と思う野々野足軽。若返りなのに、サルたちはこんな風になってしまったと? よくわからない。
 
「てかこの森ってサルいるんだ」
 
 実際そこからである。サルがいる山だったことに驚きである。別にサル注意の看板とか見たことないが? まあどこかにはあるのかもしれない。見渡せば結構どこも山だし、一年の内に一週間くらいしかこの地域にいない足軽がそれを見たことないのは何もおかしくなんてない。
 
「いえ、この森にサルなんていないわよに」
「それは?」
 
 見た目サルでけすけど……と足軽は突っ込む。実際なんとなくサル……なんだろうな――と思うレベルではある。だってこれまで見てきたサルの中でもその凶悪な見た目は段違いだ。でも体の特徴的にはサルだから、野々野足軽はこれをサルと分類してる。でもサルじゃない?
 
「この子達はこの子たちよ。ただ人間になりたかったのよね?」
 
 そういわれてサルたちは胸を叩いたり、地面をバンバンして賛同を表してる? てかやっぱり習性がサルではなかろうか? それかゴリラ……と足軽は思った。
 
(てか人間になりたかった? え?)
 
 足軽は混乱は強がるばかりだ。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 109

2024-11-11 19:42:53 | 日記
アイ様と勇者様が向かう塔……というか、柱? いやもう何やらわからないそれ。だってそれには壁に色とりどりなものが流れてて、さらには楽し気な音楽……そして四角い枠の中の人物が次々と入れ替わってるのだ。一体あれは? まるでその四角の枠の中に別の世界があるよう。どこからから聞こえる様々な楽器の音。一体どこから? 私はキョロキョロと周囲を見回す。けど音楽を鳴らすような楽団は見当たらない。私の常識的には音楽とは高尚な趣味である。私がいた世界ではそれこそ音楽が鳴ってるのなんてドリランドしかなかった。町中でそういうのが聞こえるのはね。
 でもそこでも楽器は大体受けついできたものだけ。それを丁寧に修理し続けて楽団の人たちはやってるといってた。どれもこれもそれなりに大きかった記憶がある。そんなイメージだから、見渡したら楽器なんて一目でわかる……と思ってた。けど私が知ってる楽器のようなものはありません。
 
「ひゃっ!? アイ様! 勇者様! 大変です!!」
 
 私は周囲を見回してる時に観てしまった。それは天上から無数の目玉かやってくるのを……その数はもう数えるのもおっくうになるほどです。室内だからでしょうか? 外で大量の目玉たちを見た時よりもゾワッとしました。密集具合が違うからかもしれません。なにせあの目玉がぎょろぎょろと大量にうごめいてこっちを見てくるんです。鳥肌だって立ちます。けどお二人とも……
 
「このまま突っ込む!」
「後ろは気にしない!」
「えぇ……」
 
 そんな事を言われても……ですけど、二人は私の先輩であり上司みたいな存在です。嫌なんて言えません。そもそも私は戦闘にはそんなに明るくない。けど二人は経験豊富。勇者様なんて自身の世界では英雄だったそうではないですか。ならばきっと意味があるんでしょう。後ろはとても気になります。本当に本当に気になります。なにせ気になるような音が……キュイイイイン――とか聞こえますからね。私たち大丈夫ですか? 絶対に狙われてますよ? 
 けど決して二人は振り返らない。あの塔には攻撃をしない……と思ってるってことでしょうか。確かにここは彼らのテリトリーでしょう。ならば私たちは暴れられても、目玉たちは派手に暴れる事は出来ない……と考えることもできます。それに賭けてる? ああ、もう……とにかく信じるしか私はないです。きっと何発かはポニ子アーマーが守ってくれるはずです。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十二話part4

2024-11-10 19:48:40 | 日記
「寿命? それは……考えた事なかったわね。確かに今の私は若返ってるから、この姿のままなら更に長く生きられそうな気はするわね。なにせ体がとても軽いもの」
 
 やっぱり老いからくる不調の様なものは若返ってる間はないらしい。やっぱりそれを考えるとおばあちゃんの寿命が延びてる?
 
「けどね。いつまでもこの状態を維持できる訳じゃないのよ」
「え? そうなの?」
「ええ、若返る年代が若い程、維持できる時間は短くなるみたいね」
 
 なるほどと足軽は思った。けどそれは当然だろう。なにせ足軽だって最初はそれこそほぼ無力……みたいなものだった。それにちょっと力を使うとすぐに疲れてた。
 でも毎日訓練をすることで、力を強くしてさらにはその時間を伸ばしてきたのだ。だからおばあちゃんもそういう事だろう。若返ってるということは力を使ってるわけで、若返ってるからといって、力まで回復していく……なんてご都合なことはないらしい。若返ることに力を維持してるんだろう。
 じゃあ寿命は変わらない? 
 
「どのくらい若返りできるの?」
「この状態なら三日くらいね。幼くなると一日くらいかしら」
「えっと……その……力に覚醒してどのくらいなの?」
「そうね……夏休み前くらいだったから数週間前?」
「そうですか……」
 
 なんか悲しくなった野々野足軽である。なんか自分の時と違くない? という感じである。足軽は最初はそれこそティッシュ一枚を浮かすので大変だった。
 なのにおばあちゃんは最初から……うん? と頭をひねる野々野足軽。
 
「えっと……おばあちゃんは最初から若返られたの?」
「そうね。すぐにできたわ……というか、寝てるときにいきなり幼くなっててびっくりしたわ」
「えっとそれからすぐに自由自在に?」
「ええ、考えたらその年代になるから便利よね。足軽?」
 
 ズーン……と四つん這いになって落ち込んでる足軽。それを見て、おばあちゃんは頭に?しかない。だって足軽だって強力な力を使ってた。さらに言えば……足軽は空中に浮いてたのだ。
 それはとても凄いことだとおばあちゃんは思う。だからなぜにこんなに足軽が落ち込んでるのかわからないのであった。
 
(なんでこんなに違うんだ? この違いはなに? あとでアースに聞いた方がいいのか?)
「大丈夫足軽?」
「ああ、うん」
 
 とりあえず復活した足軽。納得はしてないが、そういうものと思うしかない。それに……だ。やっぱり若返る力でサルを家族という理由にはなってない。まあ話を逸らしてのは足軽なんだが……
 
「その力でどうやってそのサルを手なずけたわけ?」
「手懐けたというよりも……そうねあの時、この子たちは酷い戦いをしてたの」
 
 ええ……なんか思ってたのと違う。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 108

2024-11-10 19:43:44 | 日記
 私達は大量に送られてた目玉の大半を無視して、その暗い穴へと飛び込みます。一体どこに続いてるのか……それにそもそも私達が入れるのか? とか疑問は沢山ありました。
 でもつべこべなんていってられない状況だったので、私は意を決して息を止めて目をつぶって飛び込みます。するとすぐにアイ様に言われました。
 
「戦闘中に目をつぶらない!」
「は、はい!」
 
 私は目を開けました。すると眼下にはかなり広い空間が広がってました。自動で動く道……それによって何かが運ばれてます。それにその道は複雑で、色んな所を通る様になってるようです。
 何やら水がたくさん溜まった浴槽? それに霧状の何かを噴射してるエリア? 沢山の機械が何やらガチャガチャウインウインと動いてます。するとなんだたかわからなかったものが組みあがっていきます。
 そしてある程度まで行くと、どうやらここが目玉を生産してるのだと……わかりました。最終的には、出来上がった体に、ドロッとした液体の中から目玉を一個摘まんだというか、吸引した機械の腕が穴が開いてる中央にその目玉を押し込みます。
 グリグリと……そして機械の腕が外れると、目玉が今度は自分で回って定位置に納まったのか、パチパチと瞬きをして完成でしょうか? ああやって目玉って出来てるんですね。
 凄い効率的に作られてる感じです。その目玉たちは最後に広い場所に押し出されて、何やら順番待ちをしてます。そして天井に向かってその柔軟性にたけた脚を上に向けてくっついて……くっついて? 
 
 私はふと上を観ました。下が凄かったから、下ばっかり見てたけど、ふと上を見ると……天井? というには広すぎるその場所には無数の目玉が同じようにくっついてる。そしてその目が全部こちらをみてた。
 そしてそれを私達が認識したと同時に、彼らが赤く光ります。別段色なんてついてなかったけど明るかったこの場所。でも無数の目玉の赤色の敵性体を排除するときの発見色をともらせたことで一気にこの空間が赤く染め上げられました。
 
「お、お二人ともたたたたた、大量の敵が……」
 
 そんな風に報告をしようとしましたが、どうやらお二人は既に動いたみたいです。私よりも既に低い位置にいます。それに二人は明確に一点に向かってます。
 それはこの部屋の中心。そこに聳える建物。どうやらそこに向かってるみたいです。
 
「ま、待ってくださーーい!」
 
 私は慌てて二人をおいかけます。後ろでなんだかガチャンガチャンと嫌な音が聞こえますけど、見たくないので振り返りません。