UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 112

2024-11-16 20:16:30 | 日記
 まずは勇者様が動きます。下手に私が先にいってお二人の邪魔をしてはいけません。なので最初は勇者様に譲りました。決して私があの敵にビビって動けなかったわけじゃないですよ? 本当です。
 
 気づいたら勇者様が攻撃してたんです。でも……あの腕の敵は勇者様の攻撃をその拳で受けてます。
 
「はあああああああああああああああ!!」
 
 勇者様の猛攻。でもあれは腕だけだからそれにどういう風に……いえどう言う思いで対応してるのか見えてきません。見てる限り、勇者様の攻撃はいくつかいいのが入ってるようにも見えます。
 でもどうやら自己修復でしょうか? ある程度の傷は簡単に治るようです。それに……うまく対応してきてるようにも見えます。顔があれば表情とか見えるわけですけど、あれにはそんな部分はないですからね。
 腕だけです。その可動範囲はつながってる輪っかの範囲だけのようです。だからいきなり飛んでくる……とかは無いようです。でもあれならあの輪っかいらなくない? とか思います。
 いえ、きっと理由があるんでしょう。うまく噛み合わせて勇者様に対応してる。
 
 そしてついに……
 
「なっ!?」
 
 私達も驚きです。なにせ……なにせあの腕は勇者様の聖剣を手のひらで受け止めました。そしてカッチリとそのまま掴んでしまいました。
 
 ビキ――ビキ――
 
 そんな音が聞こえます。これはやばいと私達も動き出しました。もちろん勇者様も抜け出そうとしてます。でも敵の手の中から抜け出すことはできてません。だからここは私達の出番でしょう。勇者様の攻撃にさえ対応してる敵です。私が通用するのか……それはわかりませ。
 でも……私が勇者様を助けます!!
 
 とりあえず下手に近づくのは危ないと判断しました。私はポニ子ちゃんアーマーに覆われてる腕を伸ばします。けど……空いてる方の腕で簡単に弾かれました。それだけならいいですけど……ポニ子ちゃんアーマーの腕の先端が一瞬で弾け飛びました。
 
 でも弾けてなくなった拳をすぐに戻して更に攻撃をします。そしてアイ様の射撃。そして勇者様も一時的に聖剣から手を話して殴りかかりました。これなら!!

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十三話Part3

2024-11-16 20:10:42 | 日記
「ちょちょちょっと待って。おばあちゃんの力は若返る力だよね? なんでその……物体がこんな姿になってるの?」
 
 そこである。野々野足軽はさっきの話を信じるのは別にかまわないとおもってる。なにせ野々野足軽が使う様な超能力があるのである。ならば呪術とかそんなのがあってもおかしくない。実際大体のそういうのはただの思い込みを利用したインチキというか? そんなのだと足軽も思ってるが、全てがインチキだったとは流石に思ってない。なにせ人類の歴史はそこそこ長く、沢山の人がいたはずだ。そんな人類の歴史の中で特別な力に目覚めたのが足軽だけ……なんておもってない。
 きっと「本物」は他にもあって、これはきっとその中の一つ……「本物」の一つなんだろう。けどこのサルたちの元……と思われる呪物は否定しない足軽だけど、それがサルになってる事だはよくわからない。おばあちゃんの力は若返りの筈。
 
(いや、若返りというのはそう思ってる可能性もあるけど。だって元に戻ってるわけで……となると、見た目を変化させる力……ともいえるんじゃないか?)
 
 そんな事を足軽は考える。もしも本当に若返るだけの力なら、元に元ることが出来ないかもしれない。自分の力なのにそんな……とか思うが、そういう事は往々にして起こる。どれだけ速く走れる力を持った人も、速く走れるが、素早く止まれるわけじゃなかった。つまりはそういう事だ。本当に一方向……若返る力しかないのであれば、おばあちゃんは最初に若返った時点で固定されるはずだ。でもおばあちゃんの場合はそうじゃない。何度も今の姿に元って、そしてまた姿を変えることが出来てるのだ。つまりは……
 
「おばあちゃんのその力は、若返りじゃない?」
「え? そうなの?」
 
 ずごーーーーー! である。おばあちゃんの力なんだからそこは理解しててほしかった足軽だ。てか若返る力だけと思ってるなら、本当になんでそいつらサルになってるんだよという事である。何をおばあちゃんはやったというのか……
 
「えっとそいつらをその姿にしたのはおばあちゃん……で、いいんだよね?」
「そうね、それは否定しないわ」
「なら、やっぱりおばあちゃんの力は若返りというか、姿を変化をさせる事じゃないの?」
「でもこの子たち今は私の力を消費してないわ」
「え? いや……」
 
 そういえばである。足軽はおばあちゃんの言葉を受けて改めてサルたちをみる。すると、明らかにおばあちゃんの力とは違ってる。このサルたちがおばあちゃんの力でこの姿になってるのなら、纏ってるのはおばあちゃんの力であるべきだ。足軽はそう思う。けど、違う。こいつらはおばあちゃんの力でこの姿を維持してるわけじゃないようだ。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 111

2024-11-14 06:50:01 | 日記
 それなりに大きなその腕とわっか。あれは一体? ここの守護者みたいなものでしょうか? でも出てくるの遅くないですか? だってここを守りたいのなら、もっと早く出てくるべきでしょう。でないと、既に塔というか柱というか……それは壊されてしまってます。
 
 キュインキュイン――そんな音と共に、何やらわっかの光が放たれる。すると再び赤く染まりつつあったこの場所の色が今までとは違う色になる。いえ、これは特定の色ではないです。虹色とでもいうのでしょうか? 私もそんなに見たことない様々な色がこの場所に広がってます。
 そして……
 
「とまってる?」
 
 こちらに向かってた大量の目玉たち……さっきまで私たちを必死に倒そうとビームを放ってたのに……今はその目玉を虹色に光らせて止まってます。あの獰猛……というのは違うかもですが、躍動的? な目玉がまったく動かなくなって、全部が……見える範囲全部の目玉たちの光が同じような虹色になってる。
 
 これは一体……
 
「くっ……」
「だ、大丈夫ですか?」
 
 私は勇者様へと声をかけます。あの勇者様がダメージを追ってる? 勇者様に攻撃を通すなんてそれだけで異常です。なにせ勇者様もアイ様も見た目は普通に私達と変わりないように見えますが、実はその体はとても頑丈です。
 もちろん普段からカッチカチ……なんて事はないです。特にアイ様はきめ細かな肌、輝く髪、潤った唇とそもそもなんかあんまり汚れません。それに肌も柔らかいです。でも剣とかナイフとかをその肌で受け止めることができます。
 つまりは特別なのです。ただの肉体ではない。勇者様とアイ様は全く同じ……とは言えないでしょうけど、頑丈なのは私が見てます。だから勇者様だってなかなか傷なんてつかない筈なのです。
 
「大丈夫……それよりも……油断はしないで」
 
 ブン――と勇者様はそういって聖剣を軽く振るいました。そして再びその聖剣に光を集めます。そんな勇者様よりも先にアイ様が銃を構えました。
 
「凄いエネルギーをしてるわよあいつ!」
 
 アイ様の声が……震えてる? 強い口調で言ってますけど、そこには緊張が伝わってきました。アイ様も勇者様もあの現れたわっかと腕の存在にかなり警戒を現してる。
 
 私はまだ戦闘の勘? というのでしょうか、それが研ぎ澄まされてるとは思ってません。だからきっと鈍感なんでしょう。けど二人がこんな風になってるということは、あれはきっとかなり強い存在という事……私は喉が渇いてきました。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十三話part2

2024-11-13 23:47:17 | 日記
 その人はそれをどうしたかったのか。それは明らかだった。呪術的に様々なことをそれに対して施してたその人は、とてもつらい人生を送ってたみたいだ。その人は周囲を恨んでた。家族を憎んでた。
 そんな心をそれ……に込めていってたんだ。そしてそれはそんな思いを受け入れる。自分の体を傷つけて血で満たした桶にそれを沈めた。そしてそれに毎日語り掛けた。
 もちろんそれは夢とかそんな前向きな事じゃない。その逆だ。恨みつらみ……悲しみ憤り……そんなのを投げつけていく。そして日に日にその血の中には誰かの肉体の一部が投入されていく。 
 それは髪の毛だったり、切られた爪だったりいろいろだった。そんなものに沈まれてそれはどんどん染まっていく。けどいつしか、その人はいなくなった。それだけじゃない。
 その人がいたその村……そこから人がいなくなった。
 
 けど人はいなくなってもそれはなくならない。その惨状を知った隣の村の人たちが高名な坊主に力を借りたようだ。その坊主はいった。
 
「ここにはものすごい呪怨が渦巻いてる。そしてその原因は」
 
 坊主はそれが原因だといった。村を一つ滅ぼすほどの呪物となったそれは。その坊主がお祓いして、祀られることになった。そうやって呪いをうすらげていくのだ。
 それに利点もないわけじゃなかった。強力な呪いを持つ呪物を祀ることで、その力を逆に利用しようということだ。先に強い悪いものがいるところには他の悪いものが寄ってこない……という考えだ。
 祀ることでそれに対して自分たちは敵じゃないとと思わせるのだ。そしてその悪い物の力を守りにむけるのだ。
 
 そうやって祀られることが続いたが、人の業とはそんな浅くない。それは何度も何度も村を滅ぼしてた。けどそれはそれが望んだことじゃない。ただ呪いを求める人がそれに引き寄せられるのがよくないのだ。
 人が必ず、それに最後には頼る。だからいくら祀られてもそれはどんどんその呪いを強めていった。それはどうやらもう時々来るような坊主がどうすることもできないまでになってた。
 
 だからわずかでも呪いを弱くするために、坊主はいった。
 
「これを割りましょう」
 
 その坊主は命を懸けてそれを四つに分けた。そしてそれぞれを離れた村の関係者に預けて、祀るのはその家の者だけ。沢山の人が知ったらそれだけ悲劇を引き寄せる……人の闇の部分をそれは求めている……とおもわれたのかもしれない。
 
 だから坊主は信頼できる家の者にだけ託した。それから長い間そんな家と共にあったそれだったけど、長い年月をかけて今やその家も没落してしまった。
 誰もがこのまま忘れていく……と思われてたそれ。最後に残ってた村も……数十年前に……
 
「この子達は別には悪ではないの。ただ、全てを受け入れて来ただけ……」
「まさか……今の話の四つに分かれた呪物って……」
 
 野々野足軽の言葉におばあちゃんは頷く。どうやらこのサルたちは、元は呪物だったもののようだ。それがなんでこんなサルの肉体を得てるのか? そこにおばあちゃんとの関係があるんだろう。
 
(てか、どう考えても話を聞く限り、危険物では?)
 
 そう足軽は思った。
 

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十三話part1

2024-11-13 03:23:13 | 日記
 そこには命はなかった。けどこの国は付喪神的な概念がある。それは最初はただの木彫りだった。それも何も精巧じゃない。ただその時、それを拾った人がそう見えるから……と家に持ち帰っただけの物。
 
 最初はお気に入りでどこにもそれをもっていってた。けどいつしかそれをなくしてしまった。けどそれは別の人の家にあった。きっとその誰かもその木彫りの様ななにかにきっと「何か」を見出したのだろう。
 
 それがそれほど出来が良くなかったのが逆に良かったまである。だってきっとだからこそ、色んな所を渡っていけた。最初に拾った人は、サルのようにみえたかもしれない。
 次の人にはオオカミが吠えてるように見えてた。見る人によってそれは違った……そんな感じでそれは沢山の人の間を長い間渡り歩いてる。
 普通は付喪神というのは一つの物を大事に大事にしていくと、いつかその物に魂が宿る……という考え方だろう。そこにはきっと目に見えない「思い」が募っていくからという考えがあるんだろう。
 
 けどそれはそうじゃない。確かに長い間それは人の世を渡り歩いてた。けど大切にされてたのか? といえばそうじゃないかもしれない。確かに一時的な「お気に入り」にはなることができる。でもそれも長くて一週間、早くて三日……その程度だった。そして長い間雨風にさらされる事もある。
 そのたびに『それ』は思ってた。
 
「なんで……」
 
 ――と。でもそれには不思議な魅力があったんだろう。必ず誰かが見つける。多いのは純粋な子供だ。だからこそ、すぐに夢中になるが、同時にすぐに興味が移っていく。
 
 けどある時、長く長く海を漂って、そして岸についたとき、手ぬぐいを頭に巻いた音がそれを拾った。その人はこの不思議なそれに、魅力をとても感じたんだろう。
 
「お、おおおおぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおお」
 
 頬を伝う涙。なぜかその人は泣いていた。きっとこれは神の天啓なんだとそうその人は思った。それからは色々と事をそれはされた。まずは綺麗にされたが、それからは……そう口にするのも憚れるような……そんな事だった。
 けど今までの誰よりも強い思い。そして強い執念。そして術術的な道具にされたことで、それは『変化』を始めてた。