ほうとう vs だご汁

2009-10-17 19:29:17 | レシピ&備忘メモ
今日は駅前の商店街でお祭りをしていました。

お祭りといっても、おみこしや行列があるようなお祭りではなく
商店街の空きパーキングにブースを出して、ちょっとしたスナックを売る、
という感じでしたが・・・ 

こないだ会ったドイツ人の学生たちにまた会いました。とりあえずハローと言って
ドイツ語習ったとこなのになぁ・・・グーテンなんとかだったけなぁ・・?

子供が声を張り上げて、アイスだの、フランクフルトだの、ほうとうだの売っていました。 けなげだなぁ・・・ おいしいですよ~と必死の子供たち。

ちゃんとした地元のレストランや本職の金魚すくいやベビーカステラ売りも出店していましたが、町内会の子供パワーにはかなわない!

そんな町内会のひとつで手作りほうとうが200円だったので、お昼はほうとうにしました。

甲府に来て初ほうとう・・・

ほうとうは家庭料理なので、ぜひレストランではなく、だれかが作ったのを食べたかったから
ちょうどよかった。

食べてみたら、熊本のだご汁と同じようなものでした・・・ やっぱり!

だご汁 → 小麦粉団子入り、具沢山の味噌汁
ほうとう → 小麦粉の麺入り、具沢山の味噌汁

実家の熊本の阿蘇地方の郷土料理ですが、実家でも家で食べるもので、外では食べません。要するに冷蔵庫に余った野菜を一掃処分したいとき作ります(笑)
ただの具沢山の味噌汁と違うのは、小麦粉の団子が入っている点ですが・・・これは
歯ごたえがあって楽しいですよ。ただ小麦粉を水で耳たぶくらいの硬さに練ったのを入れるだけ。具のボリュームがないための増量剤ですね…要するに。
こうすると炭水化物も取れるのでご飯がなくても一食になるって訳。
緩めの生地でスプーンですくって入れる場合もあります。あまりまん丸に
厚くすると中まで火が通るのにかかるので、薄く平べったい団子にします。
うどんのすっごく原始的なモノ、って感じですね。

ほうとうも麺になっているものの、お味のほうは、だご汁と同じでした。

具はたまねぎ、にんじん、しいたけ、かぼちゃ、いも、ごぼう・・・なんでもあり。ブタ汁のブタ入っていないもの・・・と思えば早いかな?

わたしの周囲の人には、ほうとうの評判は著しく良くないのですが・・・
考えてみると、お店で作ると、長いこと煮過ぎているのかもしれないですね・・・?

具沢山の味噌汁は昔の人は、お百姓さんの食べ物と言って嫌っていました・・・
母など、わたしが2品以上の具を入れると怒っていましたっけね?いいじゃなのね、味噌汁にどんだけ野菜を入れようと…
味噌の入れ方は大事で、上品なお味噌汁というのは、煮立てぬよう、最後に入れる・・・この技がお店ではできませんよね?

何度も温められた味噌汁はおいしくないもんねぇ・・・それで小麦粉の団子入りの汁なので、何度も温めると、だんだん汁がどろッとしてきますし・・・
それがいいっていう人もいるようですが、一般的な日本人の味噌汁の美学からは
ちょっと外れているかも?

ほうとう・・・きっと作りたてはおいしいですよ。 今日の出店のも普通においしかったです。

アウトドアで食べたり、寒い時期のイベント料理としてはかなり優秀だと思います。

参考ですが、小麦粉団子のことを英語でダンプリングといいます。英語でも
ダンプリング入りのスープは農村の素朴な食べ物… でも良く考えていたら
同じようなものを日本ではニョッキといってありがたがって食べていますけどね。
(ニョッキはイタリアンのダンプリングです。ジャガイモに小麦粉を合わせた
団子。パスタの一種でパスタソースで食べます。) 


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