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余録:夏目漱石の小説「門」の末尾近くで鎌倉の地名が…
毎日新聞 2014年10月26日 00時37分(最終更新 10月26日 00時42分)
夏目漱石の小説「門」の末尾近くで鎌倉(神奈川県)の地名が出てくる。悩み続ける主人公が禅寺で頭を休めるというのだ。彼が愛妻に鎌倉へ行くと話す場面で、地味な主人公に対比して、「ハイカラな鎌倉」と形容される
▲作品が書かれたのは1910(明治43)年。別荘や邸宅が建てられ、多くの文化人が暮らす古都の雰囲気を表した言葉なのだろう。先日、訪れた折にも、紅葉にはまだ早いが花々を楽しめ、観光客でにぎわっていた
▲市内にある鎌倉文学館で、生誕100年になる放浪歌人、山崎方代(やまざき・ほうだい)の特別展が開かれている。方代は山梨県生まれ。徴兵され、太平洋戦争で右目を失明した。傷痍(しょうい)軍人の職業訓練で習った靴の修理をしながら、各地を漂泊した
▲生涯独身。晩年は鎌倉で暮らし、85年に死去した。つぶやきのような歌は、ひょうひょうとしていて、押しつけがましさがなく、孤独とユーモアが漂う。
<壺(つぼ)の中にるり色の虫が死んでいるさあ旅に出よう>
▲恋を題材にしたものもある。<一度だけ本当の恋がありました南天の実が知つております>。草花や茶わんや道端の石が、人間のように歌われる。<沈黙を長くつづけし石ゆえに石の笑いはとどまらぬなり>。展示されている自筆の短冊などから引用した。おおらかで、構えない筆致だ。勢いがあって、不思議に元気づけられる
▲鎌倉では地元の人の自宅敷地に建てられた草庵(そうあん)で過ごした。市内には今でも、身内のように懐かしく思い出す人が少なくないらしい。ハイカラな鎌倉は、異端の歌人を受け入れる度量も持っていたのか。今の社会に足りないものを教えてもらった気がした。
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つぶやき
鎌倉はいつ行っても歴史を感じる悠久の土地柄だと思う。最近は行ったことがないが少しでも足がよくなれば歩きたいところである。行きたいところは沢山あり困るほどである。
放浪歌人、山崎方代 全く知らない歌人でした。ググってヒットした特選 歌 10首
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なるようになってしもうたようである穴がせまくて引き返せない
出典『こんなもんじゃ 山崎方代歌集』
こんなところに釘が一本打たれていていじればほとりと落ちてしもうた
出典『こんなもんじゃ 山崎方代歌集』
手のひらに豆腐をのせていそいそといつもの角を曲がりて帰る
出典『こんなもんじゃ 山崎方代歌集』
わからなくなれば夜霧に垂れさがる黒き暖簾を分けて出で行く
出典『こんなもんじゃ 山崎方代歌集』
こんなにも湯呑茶碗はあたたかくしどろもどろに吾はおるなり
出典『こんなもんじゃ 山崎方代歌集』
卓袱台の上の土瓶に心中をうちあけてより楽になりたり
出典『こんなもんじゃ 山崎方代歌集』
手のひらをかるく握ってこつこつと石の心をたしかめにけり
出典『こんなもんじゃ 山崎方代歌集』
戦争が終ったときに馬よりも劣っておると思い知りたり
出典『こんなもんじゃ 山崎方代歌集』
茶碗の底に梅干しの種二つ並びおるああこれが愛と云うものだ
出典『こんなもんじゃ 山崎方代歌集』
一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております
以上 ソース http://matome.naver.jp/odai/2135507783240128201
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つぶやき
放浪歌人と言えば直ぐに 若山牧水 山頭火 を思いだすが、山崎方代の歌も初めて目にして、その ありのまま を素直に うたったているさまは心を引 かれる。
山頭火とはまた違ったものを感じる。
図書館に行く 必要もでた。 鎌倉文化館にも・・・・。12月 7日までのようだ。
車を衣笠駅の駐車場に置いても 6 時間もあれば十分だ。駐車料金は2400円になるがそれに勝るものがあると思う。 これからは多少寒くなるが人ごみは少なく なりよいのでは?
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