ソース: http://mainichi.jp/opinion/news/20150201k0000m070088000c.html
余録:日本初の郵便切手として1871年に発行された…
毎日新聞 2015年02月01日 00時25分(最終更新 02月01日 00時25分)
日本初の郵便切手として1871年に発行された「竜文(りゅうもん)切手」をデザインしたのは銅版彫刻師、松田敦朝(まつだ・あつとも)だった。郵便制度の創始者、前島密(まえじま・ひそか)は松田にフランス切手を見せ、手彫りの原画作成を依頼した。だが、その精巧さに驚いた松田は「とてもできません」といったん固辞したとの逸話がある(内藤陽介(ないとう・ようすけ)著「皇室切手」)
▲それから144年。はがきや封書に日常的に使われ、額面も1円から1000円まで幅広い普通切手の絵柄は市民生活になじみ深いデザインのひとつである
▲日本郵便がその模様替えを進めている。動物、花、風景など自然を題材の基調とした新シリーズで、昨春、消費増税に伴い52円のソメイヨシノなど11種を発行した。2日には新たに12種がお目見えする
▲新シリーズのデザインを2人の女性デザイナーが受け持ったことが話題になっている。キャリア17年の星山理佳(ほしやま・あやか)さんと、10年の貝淵純子(かいふち・じゅんこ)さんだ。日本郵便によると、現職の切手デザイナー7人のうち4人までが女性という
▲現在はパソコンを活用しての作画だが、膨大な写真資料から図柄を選び丹念に描きこむ職人芸は変わらない。ニホンザル親子を描いた新5円切手や、シマリスの新3円など動物の柔らかで愛らしい出来栄えは印象的だ。貝淵さんは5円のサルについて「特徴的な目を小さな切手に表現すること」に苦心したという
▲ヤマト運輸がメール便の廃止を決めるなど信書配達への参入規制問題に加え、切手の無いダイレクトメールや電子メールの普及など、切手を取り巻く環境は決して穏やかでない。それでも、作り手の思いが伝わることはうれしい。
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各界に女性の進出が目覚ましいですね。
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