半永久的ってどの位の期間?或いは、その時間的意味は?
この半永久的と言う言葉を聞くたびに一体どの位の時間を示しているかと何時も疑問に思う。
昔、或る現場の所長から建てて10年位経ったマンションのベランダの上(天井)のモルタルが落ちて困ると相談を受けた。
現地のマンションに行き現場を見ると成る程ベランダの天井のモルタルが幅3~6cm位で長さが20cm~30cmにわたり筋状に剥離脱落している。
剥がれた処には少しばかり錆びた鉄筋も見られた。
建物が海岸に近い為か潮風の影響も考られる。
塗った仕上げモルタルのヘヤークラックから毛細現象により水が浸透して鉄筋の錆びを招いたとも思える。
ベランダの下端筋が何らかの理由で錆びて膨張してコンクリートを押し出してモルタル諸共 剥離したと考えた。
根本的な解決法は、はっきり言ってないと私は判断した。
然し現実に、このままにして置く訳にいかない。
一緒に連れて行った業者の意見は
「剥離した部分のコンクリートを洗いエポキシ・モルタルを塗れば半永久的に持ちますよ」と言う。
私の意見は
「先ず鉄筋を、これ以上錆びさせない方法を取り、その上で業者の方法しかない」
所長は
「鉄筋を錆びさせない方法はどのような方法ですか?」
「先ず上の階の方に断りベランダの防水処理をすることだ」
「困ったな~ァ」
「どうして?」
「これ以上騒ぎを大きくしたくない」
「然し、このまま修理してしまえば、やがて、またモルタルは落ちるよ」
「先ほどのエポキシ・モリタルで補修しても落ちますか?」
「分からないね」
「半永久的に持つと言ったではないか?」所長は 今度は業者に問い詰める。
「ハイ エポキシ・モルタルを使用すればエポキシ・モルタルが潮風や雨風で変化することはありません」
「この場所は今まで再三修理してきた、これ以上また、修理して失敗すると住民も騒ぎ出し終始がつかなくなる、なんとか今回の修理で治めたい」
「なら、思い切って現状を話して上の階の方の了解を取りベランダの防水工事をすることだ」
「それは出来ません、この階だけで処理したい」
建設が完了して既に10数年経過しているので、この問題をこれ以上大きくしないで済ませ所長も手を切りたい思いで一杯と見える。
まァ 鉄筋が錆びた原因が必ずしも上の階からの浸水とは分からない、ただ、その恐れもあるに過ぎない。
私も結局業者の方法を取るしかないと判断した。
所長には修理補修の効果はなんと言っても下地処理が左右する、ワイヤーブラシで丁寧にレイタンスや埃など取り去りコンクリートを洗い出して施工するように話して帰った。(技術的にはより複雑な事項もあるが省く)
修理補修して、やがて半年くらい経って所長から悲痛な声の電話があった。
「ベランダのモルタルがまた落ちました」 半永久的が半年だった。
落下したモルタルを持って来るように依頼して検分した結果はエポキシ・モルタルにはなんら変化はないがエポキシ・モルタルとコンクリートとの剥離である。
「補修工事の現場に所長は立ち会ったの?」
「私は今の現場で忙しいのであの業者に任せました」要は下地処理が悪かったとしかいいようがなかった。
今度、補修する時はどんなに忙しくても業者任せにしないで所長が直接補修現場で立会い補修工事全般と下地処理を確認するようにといって終わりとした。
その後 暫くして私は転勤となり結果は不明である。
半永久的と言う言葉には今でも私は不信感を持っている。
そのようなことはあり得ないと・・・
この半永久的と言う言葉を聞くたびに一体どの位の時間を示しているかと何時も疑問に思う。
昔、或る現場の所長から建てて10年位経ったマンションのベランダの上(天井)のモルタルが落ちて困ると相談を受けた。
現地のマンションに行き現場を見ると成る程ベランダの天井のモルタルが幅3~6cm位で長さが20cm~30cmにわたり筋状に剥離脱落している。
剥がれた処には少しばかり錆びた鉄筋も見られた。
建物が海岸に近い為か潮風の影響も考られる。
塗った仕上げモルタルのヘヤークラックから毛細現象により水が浸透して鉄筋の錆びを招いたとも思える。
ベランダの下端筋が何らかの理由で錆びて膨張してコンクリートを押し出してモルタル諸共 剥離したと考えた。
根本的な解決法は、はっきり言ってないと私は判断した。
然し現実に、このままにして置く訳にいかない。
一緒に連れて行った業者の意見は
「剥離した部分のコンクリートを洗いエポキシ・モルタルを塗れば半永久的に持ちますよ」と言う。
私の意見は
「先ず鉄筋を、これ以上錆びさせない方法を取り、その上で業者の方法しかない」
所長は
「鉄筋を錆びさせない方法はどのような方法ですか?」
「先ず上の階の方に断りベランダの防水処理をすることだ」
「困ったな~ァ」
「どうして?」
「これ以上騒ぎを大きくしたくない」
「然し、このまま修理してしまえば、やがて、またモルタルは落ちるよ」
「先ほどのエポキシ・モリタルで補修しても落ちますか?」
「分からないね」
「半永久的に持つと言ったではないか?」所長は 今度は業者に問い詰める。
「ハイ エポキシ・モルタルを使用すればエポキシ・モルタルが潮風や雨風で変化することはありません」
「この場所は今まで再三修理してきた、これ以上また、修理して失敗すると住民も騒ぎ出し終始がつかなくなる、なんとか今回の修理で治めたい」
「なら、思い切って現状を話して上の階の方の了解を取りベランダの防水工事をすることだ」
「それは出来ません、この階だけで処理したい」
建設が完了して既に10数年経過しているので、この問題をこれ以上大きくしないで済ませ所長も手を切りたい思いで一杯と見える。
まァ 鉄筋が錆びた原因が必ずしも上の階からの浸水とは分からない、ただ、その恐れもあるに過ぎない。
私も結局業者の方法を取るしかないと判断した。
所長には修理補修の効果はなんと言っても下地処理が左右する、ワイヤーブラシで丁寧にレイタンスや埃など取り去りコンクリートを洗い出して施工するように話して帰った。(技術的にはより複雑な事項もあるが省く)
修理補修して、やがて半年くらい経って所長から悲痛な声の電話があった。
「ベランダのモルタルがまた落ちました」 半永久的が半年だった。
落下したモルタルを持って来るように依頼して検分した結果はエポキシ・モルタルにはなんら変化はないがエポキシ・モルタルとコンクリートとの剥離である。
「補修工事の現場に所長は立ち会ったの?」
「私は今の現場で忙しいのであの業者に任せました」要は下地処理が悪かったとしかいいようがなかった。
今度、補修する時はどんなに忙しくても業者任せにしないで所長が直接補修現場で立会い補修工事全般と下地処理を確認するようにといって終わりとした。
その後 暫くして私は転勤となり結果は不明である。
半永久的と言う言葉には今でも私は不信感を持っている。
そのようなことはあり得ないと・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます