余録:祖国の名声のためだ…

毎日新聞　2014年06月01日　01時15分（最終更新　06月01日　01時15分）

　「祖国の名声のためだ。肌の薄黒い者など一人たりとも送ってはならぬ」。１９２１年、ブラジルのペソア大統領はサッカー南米選手権に派遣する代表チームについて「純白令」を発したという

▲奴隷制度はその３３年前に廃止されたが、大統領が率先して人種差別をしていた時代のブラジルである。

黒人選手は締め出され、混血の選手も顔に米の粉を塗ってプレーした（ガレアーノ著「スタジアムの神と悪魔」）

▲だが差別解消への道を切り開いたのも黒人選手だった。

貧しい彼らは裸足で手製のボールを追い、独特のステップや魔術的なボール扱いを身につけ、サッカークラブも次第にその能力に頼った

▲３８年ワールドカップ（Ｗ杯）で得点王に輝いたレオニダス、５８年Ｗ杯でブラジルを初優勝に導いたペレ。

「国民的英雄」とたたえられ、差別を減じる力になった。だがＷ杯ブラジル大会開幕を前に人種差別のニュースは世界中で絶えない

▲「サッカーは社会を映す鏡」とサッカージャーナリストの大住良之（おおすみよしゆき）さんは語る。貧富の格差拡大と国際化で失業者や貧困層の鬱屈（うっくつ）が黒人らに向かっている。

サッカー場での差別をなくすことが世界中の差別を根絶する一歩になるはずという

▲大住さんには忘れられない光景がある。

初めてＷ杯をドイツに見に行った７４年、試合前に公園で大勢のスコットランド人がビールを飲んでいた。その中を対戦相手のアフリカ・ザイールのサポーター約２０人が通り、一斉にわき上がる拍手に手を振って笑顔で応えた。

「ああ、これがＷ杯なんだ！」。

肌の色に関係なく世界中の人々が一緒に楽しむ祭典。そんな大会であってほしい。

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つぶやき　

　言われなき人種差別ほどむなしいものはないどろう。人間はもっと知恵があるのでは？とも思うが人が人を差別する社会は中々治らないようだ。

日本でも戦前・戦後で社会の様子もかなり変わったと思うがまだまだ私の知らない世界がこの日本の国の中にもあるのでは？　

以前読んだ「橋のない川」など本を読み始めた時からのショックが未だに忘れられないほどだった。　この本最後まで読むには結構読みづらくなり途中でやめたものだ。

文庫本で１５冊くらいあったかな？　読む途中で止めたため倉庫入りをして転居を重ねるうちに何時の間にかなくなった。問題が主題だった。　

差別には他に「在日問題」もあるがこれは問題とは別に考える必要を感じているが・・。「併合」に関する本を幾多か読んだが問題は複雑で戦後在日の方々の思惑が深く関与し益々複雑になってきたように感じている。

肌の色は同じだが差別と言われる面からみると内容はまったくちがう。　今の日本で韓国人を差別する人はいないのでは？

逆に韓国人が日本人を差別しているようだ。「反日無罪」など典型的な差別ではないか？　

韓国が好きだった一人の日本人女性が韓国に旅行に行って行方不明になって未だに解決しない事件？もある。ネットでは「絶対に女性の一人旅は韓国ではするな！」と言われている。

例え数人でも女性は同じように危険と警告されているのが韓国旅行の常識となっている。

その反対に韓国女性の日本旅行はじつに安全である。

韓国人の女性にとって日本旅行で危険なのは在日韓国人といわれるくらいだ。　

きょうも暑い日になりそうである。既に庭には強い陽射しが射している。予報では３４度である。　　　　　　　　　

還り見れば酔生夢死か？