会館のお風呂？

会館の男子用浴槽です

今日は自治会館の大きなお風呂に行こうと急に思いたった。

我家の風呂も１０分もあれば沸くが何しろ狭い。

せめて広くて手足を思いっきりお湯の中で伸ばせるところに行きたい。

一週間に一度は気楽にノンビリとお湯に浸かり、ふァ～と身体を暖めて休める。

考えた、だけでなんだか気が休まる。

急に思い立って行った為か、自治会館に行くと何時もは駐車場がガラガラに空いているのに今日は何故か満車だ。

止める場所が無いのだ。

どうにか、止めるべき場所ではないが、何とか止められる場所を見つけ車を置く。

どうせ、直ぐに出るのだからと自分に納得させる。

自治会館の福祉部にある受付で浴室利用の書類に住所氏名を書き込み手続きをして脱衣ロッカーの鍵を受け取り浴場に向かう。

風呂場に何人入って居られるかは浴室に入るまで判らない。

一応定員は９人となっている。

然し、洗い場が４ツしかないのだ。

若しも９人入っていたら５人はお湯の中か？浴槽の外で身体を洗うしかないが、カランが無いので浴槽のお湯を洗面器で汲み取り身体を洗うしかない。

勿論、石鹸は四箇所の洗い場にしかない。

手持ちの石鹸が無い場合はカラ拭きだ。

今まで浴槽の外の洗い場で身体を洗っておられた方は一回だけ一人見かけたことがある。

今日は、どうだろうと思いながら裸になり浴室に入る。

私を含め７人だ。

既に２人浴槽に入っておられる。

身体は浴槽のお湯を備え付けの洗面器を使い洗う。

浴槽に静かに入る。

なんと言っても大きな浴槽はいい。

手足を思う存分伸ばして首まで浸かる。

洗い場に４人、浴槽に３人。

早く洗い場が空かないかな～と思いながら浴槽に浸かっていると、そこに新しく、また一人入って来られた。

８人となった。

定員にはあと一人だ。

満員と言ってよい。

新しく入って来られた方は身体もゴツイが立派なブツの持ち主でもあり、悠々と私の目前で、ご自慢と思える息子をブラブラさせていらっしゃる。

そうなっては息子に自信のない私は立つに立たれない。

おまけに我が息子の髭は手術で剃られて未だチョビチョビだ。

仕方ない「茹で蛙（ユデ・カエル）」になるか？と決心をしたところに、洗い場が２ツ空いた。

さっと立とうと思ったが、私の目の前に先ほどの、ご立派な方が浴槽に浸かっておられ私と向かい合わせとなっている。

そこに私が立てば私の可愛い息子に恥をかかせることになる。

勿論タオルなど手にして浴槽には入っていない。

この年で息子を手で隠すなど、みっともなくて出来ない。

と、言って我が可愛い息子を晒すわけにいかない。

そこで情けないことに立てない。

私の隣に浸かって居られた方が私が立たないのを見られて私に軽く会釈されて遠慮するが如く、二人して、すかさず立って空いた洗い場に座られた。

もう、やけになる。

目の前の方が浴槽から出られるまで待とう。

ところが、くだんの方は実に気持ちよさそうに湯加減を楽しんでいらっしゃる。

浴槽の中の周りには底から高さ２０cmばかしの腰掛が造られているので私は其処に座り半身だけを浸けて待つことにした。

（浴槽の深さは約４５cmくらいかな？）

すると、前の方が、こちら側に来られて私と同じく腰を掛けられた。

ほッとした。

そこに待っていた洗い場が、また、一つ空いた。

今度は、かの方に背中を見せながら我輩は悠々と洗い場に立つ。

身体を充分に洗い、時々、それとなく、かの方を見て、かの方が洗い場に立たれるまでユックリと身体を洗う。

あのような、ご立派な方は今まで見たことがないので今回はいささか緊張した、お風呂となったが、入浴後は、やはり広い浴槽はいい。

まァ　時には、こんなこともある。

普段は別に何も感じないがね。

家に帰ってカミさんに言うと

「あんた、どうか　してるよ。嫌らしい」 と言われた。

その上

「あんたの本性が出てきたようね」と付け加えられた。

「おい、アイス・キャンディが欲しいね？」と言ったが返事はなかった。

そんな、もんかね～

くそ爺の面目躍如（？）たる、公共のお風呂の出来事であった。

この記事は「女性は産む機械」よりも、いいと思うがね