濁点(ダクテン)?
「また~ァ 何しに来たのよ~?」我輩が台所に入るとすかさずカミさんが文句を言う。
「何か酒のつまみになるものはないかな~ァ と思ってな~?」と冷蔵庫を開ける。
これもカミさんが何故か一番嫌がる。
「言えば作るよ~ゥ」
なにせ台所はカミさんの神聖で他人の犯すべからざる領域だ。
言うならば男子禁制の大奥に等しい。
まァ 大奥にしては少々老けた大奥だと思うがね。
それをいっちゃおしめ~だが・・・・。
「何かうまいものを頼むよ」と早々に引き下がり、居間のテーブルに戻る。
手持ち無沙汰でパソコンを開き、たまには将棋もいいか?と対局をしてみた。
将棋のソフトは1480円で求めたのはA1将棋ソフトだ。
5~6年は指していない?
実力3段と記載されていた。
今まで沢山の囲碁、将棋のソフトを求めたが大体、看板倒れであり、また、値段も福沢さん1枚では足りなかった。
高いのでここ5~6年は求めなかったのだ。
今回は量販店の棚に沢山会ったので、どんなものか試しに使い捨ての心算で求めたもので強さの期待は全くしていなかった。
そこで気軽にTVを見ながらの対局である。
40手くらい指したところで、ふと盤面を見ると敵陣の盤面にあった我輩の成り飛車がない! どうしたのだろう?
まさか?と盤面をよく見ながら3~4手前の変化を思い出す。
2筋の成り飛車の場所に相手(パソコン)の角がある。
これだ!軽い気持ちでパソコンの王手を交わした心算だったのだ。
その前の相手の手(パソコン)が紐のない銀をそのままにしているので何気なく得たり!と我輩の飛車が、それを取り込んでの成り飛車だった。
普段は何故紐がない?と此処で数手その変化を考えたものだ。
2手先も読め無かった。まさか?である。
えらい手に引っかかった!未だ、これから中盤だと言うのに・・・・。
気の緩みか?我輩もここまで耄碌したか?一気に終盤になったのだ。
なんと王手飛車にかかっていたのだ。それも致命的な!
盤面を再び検討するが?どうもいかん!
まさか1480円のソフトに、これだけ苦戦するとは?
これまでのソフトが弱すぎたのだ。
馬鹿にして掛かった不覚だった。
以前 強いと言われた「東大将棋4」(1万円はしたと思う)も弱かった。
あれからソフトの購入は止めたのだった。5~6年経つ?
「こりゃ駄目だ!」思わず我知らず大声を上げた。
「なにか言った~ァ?」台処からカミさんの怒鳴り声が聞こえた。
「何でもないよ・・・」怒鳴り返す。
「今 持って行くから・・・・」それどころで、ないと怒鳴り返したい気持ちだった。
「・・・・・・」
再び盤面を見ながら、考えるが、どうもいかん!待ったは意地でも出来ない!
「投げるか?」思わず呟いた。
とは言うものの投げるわけにも行かない。
なんとか回復したい。
普通は王手飛車をかけた方が負けることが多いが、それは王手飛車を餌にして必死を掛けるか?それを元手に形勢を有利に確固たるものにするのだ。
今の我輩は餌にされた銀を不注意にぱくった為にどえらい目にあっているのだ。
憤懣やる方無いところに
「はい どうぞ!」とカミさんが摘みの皿をテーブルに置いた。
我輩はそれを横目に見てパソコンの画面と睨めっこして考え込んでいる。
「あんた 飲むの?飲まないの?」
「せかすな!煩(ウルサ)い!」思わず怒鳴った!
「何を怒ってるの?」
「それどこいろでは ないのだ!」ほんとに頭は猛火のようにメラメラと燃え上がって来ている。
まさに脳溢血を起こさんばかりだ!血圧も相当上がっているのでは・・・。
飲むどころではない!もう夢中になってきた。
片手にマウスで駒(銀)を持ち片手で無意識に頭を掻いていた。
「全く~ゥ!」
「あんたね~両手はあっても頭は一つなの・・・判る?」
「当たり前じゃないか!」盤面を見ながらそれでも返事をした。
「両手はそれぞれ使うことはできるがね!頭は同時に二つのことに熱中になることはできないの!」
「だからね、頭は一つなの!」
「判らんな~?でもな~ァ?頭が二つあれば二つのことが同時に考えられて、いいじゃあないか! だろう?」
してやったりと ほくそ笑んで、また盤面を見ながら考え込む。そこえ
「じゃ~船頭さんが二人いれば船はどうなる?」
ありゃ りゃ ・・・・。こちらも形勢が悪くなった。
「・・・・・・・」
「おまえな~ァ 少し手加減と言うこともあるぞ?」
「何が手加減だよ~」
「人が折角 (料理)を作ってきたものを箸もつけずに無視するのはどうかしているわよ~」
「もう造らないからね!」
カミさんはテーブルに座りお馴染みの漢字クイズを始めた。
カミさんの一言には適わないね。
小泉首相は「ヒトコト(一言)ソーリ(総理)」で福田首相が「ヒトゴト(他人事)ソーリ(総理)」と言われているが?
どうもカミさんの心の篭った(?)料理を無視する熊さんならぬ我輩の態度は・・・・。
ダクテンの付いたほうらしい? これでは・・・・どもならん!
この将棋はそこで“預かり”とした。今回は忘れることにする。
ビールを持ってきていたが、見れば“しめ鯖”の刺身だ。急遽 焼酎に変更した。
“しめ鯖”の刺身は大好きだ。カミさん よゥ~アンガウとね!
一言(ヒトコト)総理に心でお礼を言う・・・・。
コップの焼酎をチビリ・チビリと飲みながら、もう何事(ナニゴト)も忘れ
「うん うまい!これだよ~」焼酎も“しめ鯖”も久し振りだった。
そう、いいながら何事もヒトゴト(他人事)とする爺は、その幸(シアワ)せの味を楽しむ春の夜だった。
これで耳がよく聞こえれば~~~またまた愚痴がでた。
飲むと気が大きくなるのか?欲がでる?
濁点のない我家のヒトコト・ソーリは既に我輩の隣で漢字クイズに夢中である。
「また~ァ 何しに来たのよ~?」我輩が台所に入るとすかさずカミさんが文句を言う。
「何か酒のつまみになるものはないかな~ァ と思ってな~?」と冷蔵庫を開ける。
これもカミさんが何故か一番嫌がる。
「言えば作るよ~ゥ」
なにせ台所はカミさんの神聖で他人の犯すべからざる領域だ。
言うならば男子禁制の大奥に等しい。
まァ 大奥にしては少々老けた大奥だと思うがね。
それをいっちゃおしめ~だが・・・・。
「何かうまいものを頼むよ」と早々に引き下がり、居間のテーブルに戻る。
手持ち無沙汰でパソコンを開き、たまには将棋もいいか?と対局をしてみた。
将棋のソフトは1480円で求めたのはA1将棋ソフトだ。
5~6年は指していない?
実力3段と記載されていた。
今まで沢山の囲碁、将棋のソフトを求めたが大体、看板倒れであり、また、値段も福沢さん1枚では足りなかった。
高いのでここ5~6年は求めなかったのだ。
今回は量販店の棚に沢山会ったので、どんなものか試しに使い捨ての心算で求めたもので強さの期待は全くしていなかった。
そこで気軽にTVを見ながらの対局である。
40手くらい指したところで、ふと盤面を見ると敵陣の盤面にあった我輩の成り飛車がない! どうしたのだろう?
まさか?と盤面をよく見ながら3~4手前の変化を思い出す。
2筋の成り飛車の場所に相手(パソコン)の角がある。
これだ!軽い気持ちでパソコンの王手を交わした心算だったのだ。
その前の相手の手(パソコン)が紐のない銀をそのままにしているので何気なく得たり!と我輩の飛車が、それを取り込んでの成り飛車だった。
普段は何故紐がない?と此処で数手その変化を考えたものだ。
2手先も読め無かった。まさか?である。
えらい手に引っかかった!未だ、これから中盤だと言うのに・・・・。
気の緩みか?我輩もここまで耄碌したか?一気に終盤になったのだ。
なんと王手飛車にかかっていたのだ。それも致命的な!
盤面を再び検討するが?どうもいかん!
まさか1480円のソフトに、これだけ苦戦するとは?
これまでのソフトが弱すぎたのだ。
馬鹿にして掛かった不覚だった。
以前 強いと言われた「東大将棋4」(1万円はしたと思う)も弱かった。
あれからソフトの購入は止めたのだった。5~6年経つ?
「こりゃ駄目だ!」思わず我知らず大声を上げた。
「なにか言った~ァ?」台処からカミさんの怒鳴り声が聞こえた。
「何でもないよ・・・」怒鳴り返す。
「今 持って行くから・・・・」それどころで、ないと怒鳴り返したい気持ちだった。
「・・・・・・」
再び盤面を見ながら、考えるが、どうもいかん!待ったは意地でも出来ない!
「投げるか?」思わず呟いた。
とは言うものの投げるわけにも行かない。
なんとか回復したい。
普通は王手飛車をかけた方が負けることが多いが、それは王手飛車を餌にして必死を掛けるか?それを元手に形勢を有利に確固たるものにするのだ。
今の我輩は餌にされた銀を不注意にぱくった為にどえらい目にあっているのだ。
憤懣やる方無いところに
「はい どうぞ!」とカミさんが摘みの皿をテーブルに置いた。
我輩はそれを横目に見てパソコンの画面と睨めっこして考え込んでいる。
「あんた 飲むの?飲まないの?」
「せかすな!煩(ウルサ)い!」思わず怒鳴った!
「何を怒ってるの?」
「それどこいろでは ないのだ!」ほんとに頭は猛火のようにメラメラと燃え上がって来ている。
まさに脳溢血を起こさんばかりだ!血圧も相当上がっているのでは・・・。
飲むどころではない!もう夢中になってきた。
片手にマウスで駒(銀)を持ち片手で無意識に頭を掻いていた。
「全く~ゥ!」
「あんたね~両手はあっても頭は一つなの・・・判る?」
「当たり前じゃないか!」盤面を見ながらそれでも返事をした。
「両手はそれぞれ使うことはできるがね!頭は同時に二つのことに熱中になることはできないの!」
「だからね、頭は一つなの!」
「判らんな~?でもな~ァ?頭が二つあれば二つのことが同時に考えられて、いいじゃあないか! だろう?」
してやったりと ほくそ笑んで、また盤面を見ながら考え込む。そこえ
「じゃ~船頭さんが二人いれば船はどうなる?」
ありゃ りゃ ・・・・。こちらも形勢が悪くなった。
「・・・・・・・」
「おまえな~ァ 少し手加減と言うこともあるぞ?」
「何が手加減だよ~」
「人が折角 (料理)を作ってきたものを箸もつけずに無視するのはどうかしているわよ~」
「もう造らないからね!」
カミさんはテーブルに座りお馴染みの漢字クイズを始めた。
カミさんの一言には適わないね。
小泉首相は「ヒトコト(一言)ソーリ(総理)」で福田首相が「ヒトゴト(他人事)ソーリ(総理)」と言われているが?
どうもカミさんの心の篭った(?)料理を無視する熊さんならぬ我輩の態度は・・・・。
ダクテンの付いたほうらしい? これでは・・・・どもならん!
この将棋はそこで“預かり”とした。今回は忘れることにする。
ビールを持ってきていたが、見れば“しめ鯖”の刺身だ。急遽 焼酎に変更した。
“しめ鯖”の刺身は大好きだ。カミさん よゥ~アンガウとね!
一言(ヒトコト)総理に心でお礼を言う・・・・。
コップの焼酎をチビリ・チビリと飲みながら、もう何事(ナニゴト)も忘れ
「うん うまい!これだよ~」焼酎も“しめ鯖”も久し振りだった。
そう、いいながら何事もヒトゴト(他人事)とする爺は、その幸(シアワ)せの味を楽しむ春の夜だった。
これで耳がよく聞こえれば~~~またまた愚痴がでた。
飲むと気が大きくなるのか?欲がでる?
濁点のない我家のヒトコト・ソーリは既に我輩の隣で漢字クイズに夢中である。
以前「俳句」の会に入会を薦められましたが、
これは才能だと感じ諦めました。
私は太極拳と囲碁、でしたが、また、将棋も始めました。将棋ソフトが強くなっているのに驚きました。
以前、渡辺名人が「将棋ソフト(ボナンザ)」と対戦して危機一髪の処で勝ちを収めました。現在の将棋ソフトはプロ級です。
このソフトには見事にやられました。3段の力を感じましたね。1級くらいから出直しです。私の読む力も衰えています。
盤面全体が目に入りません。