何時も元気なAさん(男性)が不安の混じった浮かぬ顔で太極拳の練習の休憩中に、こう呟いたものだ。
「俺もう直ぐに死ぬ」
其れを側で聞いていた太極拳同好会の女性が
「死ぬって何のこと?」
「何処か悪いの?」
「まさか癌ではないでしょうね?」
と次々とAさんに質問が飛び出す。
A氏曰く
「死ぬのは来年だ」
「あらどうして?」
「お医者さまから何か言われたの?」
「そんなに見えないけど?」
この騒ぎに練習再開の時間が来ても練習はそっち除けで
全員Aさんの周りに集まる。
「Aさん、来年死ぬるんだって・・・・」
「えッ 何故?どうして?」
皆んな、一様に驚き一瞬 呆然とする。
そこえ、ノンビリとした声がする。
「みんな一体どうしたのよ~ゥ?」
太極拳の先生の一言で
A氏、徐(オモムロ)に
「日本人の平均寿命は男性が72.2歳と今朝の新聞に出ていた」
「俺 来年72歳になるんだ」
一同 ポカ~ン として暫く声も出ない。
やっと、誰かが
「あ~ァ ビックリした、Aさん驚かさないでよ~ォ!」
約10数年前の太極拳教室での出来事でした。
因みにAさん現在84歳で非常に元気で毎朝 早朝 家の近所を約1時間歩いているそうです。
今日(7/26)の朝刊で発表された「日本人の平均寿命」を見て昔の出来事を思い出しました。
因に日本人の2005年の男性の平均寿命は78,53歳で、
女性は85,49 歳と記載してありました。
女性はタフだ!少しのことでは萎まない強さを持っているようだ。
PS:バッカでないか?と言わないで下さい。
お年寄りの中には、このような些細な記事に一喜一憂されている方もいらっしゃるのです。
歳をとれば死に敏感になる方も、そうでない方もいらっしゃる・・・これもピンコロ寺が流行るのも時勢でしょうか?
歳を取ることの哀しさかな~ァ ピンコロなんて堪らなく寂しい・・・
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