大島恵真(おおしま・えま)の日記

児童文学作家・大島恵真の著作、近況を紹介します。
絵本作家・大島理惠の「いろえんぴつの鳥絵日記」もこちらです。

南三陸の海

2013年07月10日 | 個人的なエッセイ
初夏に、南三陸町に泊まってきました。
このスケッチは、観光ホテルから見た、三陸の朝の海です。

南三陸町まで、電車は不通なので、仙台駅から無料送迎バスにのせてもらいました。
津波で被災した地域も歩きました。
ニュースなどで、仮設住宅や仮設商店街の報道を見ると、
「ああ、だいぶ復興してるんだ。よかった」
などと思うのですが、
復興しているのは「仮設住宅」「復興商店街」だけで、
まわりにはなにもなく、人もほとんど歩いていません。
ホテルの方のお話では「ここは以前は住宅密集地でした」という場所が、
海からずっと、砂利と草だけでした。
津波からのがれたおじさんと話をすることができました。
自転車で被害のあった場所を、あちこちまわってはお参りされていました。
現地に行ってみてはじめて、災害の把握しきれない大きさと、
これからの人々の暮らしの不安を思いました。

そこでみなさん、夏休みなどに、東北に旅行するのはいかがでしょうか。
現地に行って、観光して、お金を落とすことが、被災地の支援にもなります。
微量の寄付以外、なにもできない、と思っていた私は、
この機会に三陸の地をはじめて訪れることができて、ほんとうによかったです。

個人的には、小学生のときに地図であこがれていた「リアス式海岸」を見られましたし、
生ウニとかお刺身とか、お魚も、おいしかったです。
電車が不通の場所は、JRの代行バス(BRT)がつないでいます。

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