☆★☆☆ 都立高専交流委員会よりのお知らせ 2008.11.25 ☆☆★☆
1984年、
都立高専の先生方が、21研の第1回研究会に参加したことにより始まった相互交流
7年目となる中小企業家経営塾で、学生(成績優秀者)の海外派遣が実現した節目に
21研と高専交流委員会が、改めて、合流する研究会を開催致します。
多くの皆様に、ご参加いただきたくご案内申し上げます。
12月18日 東京中小企業家同友会大田支部21研 269回 研究会
都立高専交流委員会 中小企業家経営塾 特別講義
中国大連から見る経済のグロ-バル化と中小企業の経営課題
~~ グ ロ - カ ル な 人 材 育 成 の 観 点 か ら ~~
講師:遠山恭司氏 (東京都立産業技術高等専門学校 准教授)
■ 日 時 12月18日 (木) pm 6:30 (講演開始) ~
■ 会 場 大田区産業プラザ (Pio) 1階 B会議室
http://www.pio-ota.jp/plaza/map.html
■ 参加費 千円
■ 参加お申し込み 下記よりお願い申し上げます。
http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu/common/meeting.php?meeting_id=4663
東京都立産業技術専門学校 中小企業家経営塾 は、
中小企業経営者が講師を務める経営学の授業。
今回の研究会の講師の 遠山恭司 氏は、この授業の担当教授です。
東京中小企業家同友会大田支部では、全5回の講義を企画し、
学校と共同でこの授業を運営しています。
本年は、
成績優秀者を選抜した学生海外派遣(中国大連・海外インタ-ンシップ)を実現。
地域の企業経営者の皆様のご支援、
万全の現地受入れをしていただいた ㈱パンチ工業 の皆様のご助力により、
新しい成果を得ることができました。
研究会では、学生達の学習の場となった
中国大連 の 日系企業の経営戦略、人材育成 などから見えてくるものについて
中小企業論と地域経済をご専門とする 遠山恭司 氏のお話をお聞きします。
1990年に大連に進出したパンチ工業は、
中国で最大規模の金型部品メ-カ-に成長、
多能工の育成による精密部品生産を実現しています。
大連工場のレベルアップにより、
中国と国内工場を結ぶビジネスモデルは、中国現地でも連鎖をつくり、
大連では、近郊の瓦房店へ工場を拡大、
ここから、
東莞、無錫へ、3つの現地法人と日本の国内工場を結ぶものに複線化しています。
1990年代中期に現地進出した従業員数100名弱の日系金型メ-カ-には、
すでに、日本人スタッフがおりません。
日本の経営とものづくりを体得した中国人スタッフがこの企業をコントロ-ル、
大手メ-カ-の新製品世界同時投入に対応する戦略工場として機能し、
トップ校の大学院卒業生を採用するなど、
現地での人材育成のレ-ルがつくられています。
一方、平成5年度の都立高専卒業生は、
中国国内へ自動販売機を普及させるビジネスをゼロから立ち上げていました。
国境を越えた工程分業と新市場 ……
東アジア経済の一体化から生まれる
企業経営と人材育成の課題を明らかにしていきます。
■ 講師プロフィ-ル
遠山恭司(とおやまきょうじ)東京都立産業技術高等専門学校 准教授
1969年 東京都生まれ (宮崎育ち) 。 1992年 東京学芸大学教育学部卒、
1994年 中央大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。同年 現任校着任。
2004~08年まで 科学研究費補助金若手研究の助成を受け、
イタリアの中小企業、産業集積に関する調査研究を進めている。
中央大学経済研究所年報につづき、
三田学会雑誌(慶應義塾大学経済学会)に論文を公表予定。
共著書に、三井逸友編『地域インキュベーションと産業集積・企業間連携』
(お茶の水書房)、
渡辺幸男編『日本と東アジアの産業集積研究』(同友館)、
池田正孝・中川洋一郎編『環境激変に立ち向かう日本自動車産業』
(中央大学出版部) など
短時間になりますが、冒頭に、
海外学習に参加した2名学生による現地報告をさせていただきます。
遠山先生よりは
中小企業家経営塾の取り組みを発展させる今後の課題についての問題提起を
合わせてしていただくことになりましたので、
多くの皆様に、ご参加いただきたく、ご案内申し上げます。