1月7日 理化学研究所 大森整 氏 経営塾 講師打ち合わせ の ご報告
産学連携と人材育成の創造的再構築を!
すでに、ご案内を差し上げているように
● 2月5日 (金) am 10:25 都立高専にて、中小企業家経営塾
ナノ鏡面加工の魅力 …… エリッドの発明と普及への挑戦
講師: 理研ベンチャー・新世代加工システム株式会社 最高顧問 大森整 氏
(理化学研究所 大森素形材工学研究室 主任研究員)
理化学研究所 大森素形材工学研究室 主任研究員 に
中小企業家経営塾で、お話しいただきます。
(詳細は、下記をご参照下さい。)
http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu/flack/5942.pdf
http://blog.goo.ne.jp/ota-doyu-kosen/e/092a3d31c5413ee1b51b7bd10edd5db2
1月7日、
関係者で、理化学研究所(和光)の大森整氏の研究室を訪問し、
講師ち合せをさせていただきました。
研究開発現場の見学を含め、
3時間近くも、大森氏にお付き合いいただき、
大変、有意義な時間を過ごすことができました。
大森整氏と初めてお会いしたのは、
2001年の大田支部21研で、
理化学研究所を訪問させていいただいたときであったと思います。
それ以来、いろいろとお付き合いがあったのですが、
大森氏の「研究開発工場」を訪問させていただいたのは、
ほとんど、10年ぶりでした。
すごい!
10年前、
物理学の実験に使う加速機の鏡面板の国産化のために使われていた
大森整氏のナノ研磨の技術
現在は、宇宙ステ-ションの日本の実験棟に設置される
「地文台」(極限エネルギ-宇宙線観測装置……物理学の常識が覆ります)の
大口径レンズが製作されています。
この技術が次々と各分野に運用され
その分野は、大森氏よりご紹介があっただけで
自動車の基幹部品(エンジンのピストン内径のホ-ニング加工などなど)
人工関節等の医療分野、半導体関係の製造設備・製造技術、
非球面レンズ等の金型、
デジカメ等に使われるオ-トフォ-カスの技術、等々に及びます。
「地文台」の大口径レンズ製作の 後 に取り組むのは
マグネシウムエネルギ-サイクル確立の実証実験を行う
太陽光励起レ-ザ-のためのレンズ製作とのことでした。
http://eco.nikkei.co.jp/special/ecopro/article.aspx?id=MMECf2000013082008
大森整氏のお話は、
人材育成改革
(実践と知識を結びつけ、
一体で運用することのできる人材育成=教育や研究者育成の課題)
同様に、技術経営(MOT)教育の課題
これまでの工業社会のテクノロジ-が成熟すればするほど問われる
新しいプロセス開発
20年来あたためてきた「新しい切削加工技術」の実用化等
興味の尽きないものばかりでした。
最後に
国民の税金が投入される研究所機関の課題として
研究開発によって新技術を創造し、
開発された技術・設備の運用によって、改めて、新技術を創造し、
これらの技術の実用化によって、
公共セクタ-に利益をもたらす
「公共セクタ-の管理者としての研究者の責任」について話されていたのが
大変、印象的でした。
正月のこの時期にお訪ねした幸運か?
大森氏には、3時間近くお付き合いをいただき、
素晴らしい時間を過ごすことができました。
私たちの今後の課題も見えてきます。
(田中)