中小企業家経営塾の受講生が連続して快挙を成し遂げる!
都立高専は、
学生達が、それぞれの分野の産業技術を学ぶ高等専門学校
実践的な産業技術教育を行ない、
産業社会と企業を支える中堅技術者を育成することを目的にしています。
この学校のカリキュラムの「選択科目」として実施されているのが
中小企業経営者の講義を中心とした「中小企業家経営塾」
経営者の講義は、「経営学」の授業の一環です。
さて、この学校に進学してくる学生の皆さんの中に、
「経営学」の学習をを目的に、この学校に進学した方がいるでしょうか?
「経営学」の授業があることを、
事前に知っていた学生もいないのではないでしょうか?
ところが、
過去7年の「中小企業家経営塾」の受講生には、
大変、優秀な学生が多く、
これらの学生がいくつもの快挙を成し遂げています。
ジュニアロボコン 世界大会 都立高専チ-ムが優勝!
この大会の レスキュ-チャレンジ・ス-パ-チ-ム で優勝したのは、
第6期中小企業家経営塾 受講生の 茅野創大 君
http://www.tmu.ac.jp/assets/files/press/press_0721.pdf
なお、高専のチ-ムは、6年連続して、世界大会に出場
同部門では、昨年も、都立高専のチ-ムが優勝しています。
(下記は、昨年の記録)
http://www.kouenkai.sakura.ne.jp/gakusei_katudou/bunka_kei/RoboCupJapan-2008/RoboCupatlanta-2008.htm
「ス-パ-チ-ム」は、他国の学生とチ-ムを組んで行なう競技
レスキュ-チャレンジは、下記の動画に出ている競技でしょうか?
http://blog.livedoor.jp/robozee/archives/50849909.html
国際学生デザインコンペティション グランプリ!!
このグランプリを受賞したのは、赤間康弘 君
第3期中小企業家経営塾の受講生です。
http://www.kyoto-seika.ac.jp/cumulus/news/001.html
彼が受講生の時に講師を務めた ㈱日本ヒ-タ-機器 小柴和弘氏 が
講義の中で、製品のデザインを募集し、「賞金」を出しましたが
これを射止めたのも 赤間康弘 君です。
赤間君は、下記論文で
文部科学省、経済産業省などによる
「第22回(2008年度)独創性を拓く先端技術大賞」 特別賞 を受賞しています。
http://www.fbi-award.jp/sentan/jusyou/2008/4.pdf
http://www.fbi-award.jp/sentan/jusyou/2008/index.html
(なんか、受賞者は、ほとんどが大学院生 …… )
「かわさきロボット競技大会」 で連続優勝!
平成18~19年の
「かわさきロボット競技大会」で連続優勝した 小清水大介 君は
第5期中小企業家経営塾の受講生
http://www.kawasaki-net.ne.jp/robo/robo07/14kekka-a.htm
http://www.kawasaki-net.ne.jp/robo/ayumi/pic/第13回.jpg
http://www.kawasaki-net.ne.jp/robo/ayumi/pic/第14回.jpg
(低重心、シンプルな構造、機動力、そして、チ-ムの気合いが強さの秘密
つくり手のセンスを感じさせます。)
この競技会には、
毎年、技術系企業のチ-ム や 大学生のチ-ム など、
200チ-ム以上が参加します。
この難関を勝ち抜いて、連続優勝はすごい!!
平成20年の大会では、前述の 茅野創大 君が 第3位
本年も、この学校の2チ-ムが入賞しています。
「(国立高専と比べると)子どもっぽい」などと言われることもある都立高専
けれども、実績では負けていません(上を行っています)。
私達が交流を始めた1980年代
このころの都立高専の学生は、
中小企業(町工場)の子弟達が多かったと言います。
( ㈱クマクラの熊倉賢一氏による……
昨年度の中小企業家経営塾での熊倉氏の講義
『高専の学生諸君はリ-ダ-を目指せ!』 は、このイメ-ジにもよる )
ところが、最近では、都立高専に入学する層が、ガラリと変わっているようです。
片親等、家庭環境に恵まれない学生が少なくなく
働いて家計を支える母親の「背中」を見ながらコツコツと勉強し、
技術者になることを目指して、この学校に進学してくる学生達も多いのでしょうか?
この学校の学生像を良く理解し
少しでも将来の力になるよう、心を砕いてゆかなくてはなりません。
「中小企業家経営塾」受講生の快挙
これは、もちろん、「中小企業家経営塾」が生みだした成果ではありません。
高い目標をもって学習する学生達が、
そのことによって、自ら研鑽し、自らを磨くことによって生みだした成果です。
産業技術についての基礎学力をみっちり身につけるだけではなく、
その技術が、実社会でどのように運用されているか? を知り
それだけではなく、
より高い目標を持って学習することこそ必要です。
私達(大人達)にできるのは、
このために、少しでも多くの機会を与えていくことです。