音羽台みんなの生活ブログ

社会福祉法人翠生会  特別養護老人ホーム 音羽台レジデンス 板橋区にあるユニット型特養です。

ふらっと音羽台では、ICFが頭の中を駆け巡る。そして煙が立ち上る。

2019-06-15 14:00:44 | 相談員 日記
相談員の高橋です。
最近受講している、実務者研修教員養成講座で、介護過程の展開の際には「ICF」の概念を活用します。この「ICF」とやらは、もう何年も前にケアマネジャーの試験や社会福祉士の試験勉強の時になんとなく勉強したものでした。その後、現場に出て、なんとなく「ICF」については改めて考えることなく、実践の場で、自立支援や社会参加についての意義や意味を自然と身につけてきた感じです。今、改めて「ICF」について学ぶと、「なるほど…」となるわけでして、まったくもって遅いですね。取り戻さねば。

ちなみに「ICF」とは…
2001年から使用が始まったICF(国際生活機能分類)では生活機能という考え方を提言しています。生活機能とは「人が生きること」全体であり、健康とは「生活機能」全体が高い水準にあること示しています。図―1・2に示すように、生活機能を心身機能・構造⇔活動⇔参加を双方性(⇔)で示し3つの用語(状態)の包括用語としてとらえています。

懐かしくもあり、懐かしんでいてはダメで、今まさに実践をしていることでもあります。

今回のふらっと音羽台は、ケアプランを「事故予防」「認知症ケア」「健康管理」「自立支援」「活動支援」の5つの視点でアセスメント分類し、それぞれを色分けしてみて見えてくるものは?でした。
自立支援や活動支援に対するプランの少なさ…「事故予防」「健康管理/重度化対応」「認知症ケア」が中心となっています。今の特養の状況を示しているのかもしれません。ご家族やご本人の意向が参加や活動志向であるにも関わらず、総合的な支援の方針が事故予防や健康管理になっていたり。リスク管理を共有する傾向が強いこともなんとなく想像がつきます。
私たちは、事故予防や健康管理、認知症ケアを、その方の自立支援だったり社会参加に結びつける視点が必要であり実践しなければと…あらためて考える時間となりました。

今回のふらっと音羽台はふらっと史上一番難しかった(笑)。いつもワイワイガヤガヤの時間が、ピーンと糸がはった感じに。みんなの頭からも煙が出ているのが見えました(笑)。

次回は7月11日(木)です。だれでも参加できます。気軽にふらっと寄ってくださいね。
川崎 初美さん、ありがとうございました。


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傾聴とは何か、美味しいパフェとは何か。

2019-06-15 13:24:25 | 相談員 日記
相談員の高橋です。
本年度から、人財育成室にて新入職から2年経過するまでの間、対象の職員さんと定期的に面談を行うことになりました。新入職の方だけではなく、妊娠されて働き方を少し変える方や、育休から復帰する方など幅広く面談をしています。直属の上司ではない、他の部署のスタッフだから言えることや、先輩ママだから聞けること、聞いてもらいたいことなど様々だと思います。
今年度からの取り組みですが、徐々に定着をさせて、人財育成室の目標「音羽台で働いてよかった」と思える職場をつくるために人財育成室のスタッフも頑張っています。
人財育成室のスタッフは、年齢も職種も様々。そこがいいんですね。一番若いスタッフは新卒で入職して2年目の女子。一番年上は私たちおじさん。面談をする対象者の方の年齢や性別などに応じて、スタッフが派遣されます。面談を通して施設として改善すべき問題はISO等を通じて改善依頼をします。当人たちが働きやすいと思っていただけるためには何が必要か、当事者の方達の声を聴きながら、ノウハウを蓄積していきたいと思っています。
ただし、私たちはカウンセラー的な研修は受けたことがありません。人の話を聞くことはそれ相応のスキルが必要なことがわかってきました。上司と部下の間で行われる面談であれば、育成の側面を強く持った面談となりますが、私たちが担当している面談、いわばフリートークに近いもの。かなり性格が違います。
そこで、関連法人のジャパンEAPシステムズの方に依頼して「傾聴とは」という研修を開催していただきました。お越しくださったのは、精神保健福祉士の方。各企業で働く職員から悩みを聞いて解決へ導くプロのカウンセラーの方です。


研修の中身は、「聴ききる」ことを中心に座学にはじまり、ロールプレイを実施しました。このロールプレイの案件が絶妙で、相談する人、相談される人、それを見ている人、それぞれの立場により、こんなにも心の動きがことなるものかと実感させられる内容でした。

当日の感想はこんな感じでした…
正論を言われても否定されている気持ちになってくる
会社だから~ 組織だから~
アドバイスを受けていると気持ちがきつくなってくるもんだな
経験がある分だけ、気が付いたら自分の意見を押し付けてしまいがちになった(ストーリーが読めてしまうから)

どうしても説得してしまう
本人が望んでいない結論へ説得をしようと誘導してしまう
相手が核心を話してくれないから、傾聴をしていても話がずれてくる。解決策がないかもしれないのに無理して解決しようとしてしまう。

お願いしますとなかなか言えない。
男性職員は結論を出したがるかも。

相談者のストーリーに共感しきれない。まるめこもうとしてしまう。丸め込んでしまうと、また、相談したいと思ってもらえないし思わないかも。

事前の情報があることでそれに縛られてしまいがち。目の前の本人のストーリーに寄り添えない、本人の気持ちがわからなくなる。

こんなにアドバイスをしないで聴くだけというのはつらいことなのか。
理詰めで埋めて言ってしまい、言わせないことをしがちだったことを体感した。
相談役が難しかった。自分を悪く思われたくない、でも、言いたい。言う方も大変なんだなと思った。

事前情報は、本人の聴くときにはまずは、すべてとっぱらうことが大事だと思った。
などなど。
学びの多い研修となりました。これを生かしていかねば。

3階のユニットでパフェを作っていました。

こちらは理屈抜きに美味しいパフェでした。

入居者さんが中身を選んで自分で巻いて〜美味しいパフェとは愛情です!
私もいただきました。ご馳走様でした〜
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