放送学科棟6号館2階(学科長室前)と8号館2階をつなぐ階段に車いす用の専用リフトが新設され、ようやくテレビ副調整室や研究室に行けるようになりました。9月20日には、教員向けに説明会も行われました。<小畠綾花、前田美空、弓長夕真>
(写真:リフト設置の説明会に参加した放送学科の教員。2023年9月20日午後撮影。)
8月末、放送学科棟6号館2階(学科長室前)と8号館2階をつなぐ4階の階段に、車いす専用のリフトが新設されました。
これまで車いすユーザーは、6号館2階の副調整室や研究室に移動する場合、車いすから降りて階段を移動しなければなりませんでした。
今回の設置で、いったんスロープ経由で9号館に回り、渡り廊下を通って8号館に移動し、さらにこのリフトを使用すれば6号館2階にたどり着くことができるようになりました。
(写真:説明会では、教員が車いすに乗って実際にリフトを動かした。)
説明会に参加した放送学科の石川豊子学科長は「このリフトができるまでは、利用者のまわりにいる人たちが協力して車いすを持ち上げて移動させていた。できただけでも大きな進歩」と話しました。
普段車いすを使用している放送学科1年生の柴田航輝さんは、「ちょっとは学校に理解してもらえたかな」とコメント。
一方で、リフト設置だけではまだまだ不便だという現実も。
「8号館の教室まで行くのに、大回りしてエレベーターのある所(9号館や7号館)までいかないといけない。8号館にもエレベーターがあったほうがいい」、「エレベーターが(車いす利用者以外の人で)混んでいて、講義に遅刻してしまったこともしばしば」と、大阪芸大の状況を語っています。
了
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