暇な弁護士の暇つぶし日記

若手弁護士の日常を書いていきます。

公判デビュー

2014-07-09 20:48:17 | 日記
今日、公判デビューを果たした。

担当している刑事事件の公判期日が開かれた。

今まで刑事事件は少年事件しかやったことがなく、少年事件は家庭裁判所での少年審判だから、成人の刑事事件を地裁の法廷でやるのは初めてだ。

手続きで少しあれってなることもあったが、まぁ最初だし、少しはしょうがないかとも思うが、今後はもっとテキパキやりたい。

刑事事件では、被告人以外にも、検察官、弁護人、裁判官と出廷するが、刑事事件を初めてやる弁護士が、10年目くらいの検察官や裁判官と、対等に渡り合っていかなければならないわけだから、大変だ。

特に、裁判所の予定は予め決まっていて、自分の担当している事件が終われば、すぐに次の事件が始まるから、裁判官がすんなり進むと思って時間を設定しているのに、変なところで、弁護人が余計な時間を使うことは許されない。被告人の利益となるような弁護活動をするのは、弁護人がやらなければならない仕事であるが、それ以外の手続き的なところで、弁護人が手続きを把握していなくて裁判の進行が遅くなってしまうのは許されない。次の事件の弁護士にも、検察官にも、裁判官にも迷惑がかかるし、証人がいれば証人、被告人が勾留されている場合には、警察にも迷惑がかかる。そうした迷惑をかけないためには予めきっちり準備しておくしかないだろう。

今日の裁判では、結果として有罪判決を受けた。わかっていたことだが、実際に自分が担当している被告人が有罪判決を受けるというのは精神的にはなかなかつらいものがある。

弁護人がついたとしても被告人が犯罪行為を行ったという事実は変えられないので、仕方ないといえば仕方ないが。

コメント
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