ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

際限が無いね。

2011-09-22 14:49:03 | 田舎の理屈
 「ギリシャ国債のデフォルト(債務不履行)が懸念される。」「欧州金融危機の深刻の度合いが増している。」といったニュースが改めて飛び交っています。

 米証券大手のリーマン・ブラザーズの経営破たんから、2011年9月15日で丸3年が過ぎた。
 「ギリシャが財政破たんすれば、イタリア、スペインにも危機が波及、そして欧州危機が「第2のリーマン・ショック」になる可能性が膨らんでいる。」というのです。

 ギリシャの1年物国債の利回りは一時117%という異常な数字に急上昇したのですが1年で元本が倍になる金利を付けても誰も買わない状況なのです。デフォルトの損失を保証する保険商品「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」では、5年以内のデフォルト確率を「97%」と提示しています。

 ギリシャ国債が、ほぼ100%だめになるというのですから、事は深刻です。
 そして、そこから波及するのです。

 カナダのトロントに拠点を置くファースト・アセット・インベストメント・マネジメントの上級副社長兼ポートフォリオ・マネジャー、ジョン・スティーブンソン氏の見解が出ていました。

 同氏はリーマンショックのような金融危機が向こう6-12カ月のあいだに起こると予想する。前回との違いは、今回の危機の原因が財政赤字と欧州の銀行にある点だ。

 これが起きれば、株式相場は2008年秋にリーマンブラザーズが破たんし、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が破たん危機に陥った直後のレベルまで暴落し得る。というのが同氏の見方。

 ただ問題は、「前回は政府に人々を救済する余裕があったが、もはやそのような能力はない。」なのです。

 2008年9月にリーマンブラザーズが破綻し、それを引き金に世界が同時に不況に陥っています。3年経っても世界経済はそれを引きずっているのです。負債総額は6,130億ドル(約64兆円)で、米国史上最大とされます。それにしても、たった1社の証券会社の倒産で、世界中が不景気におちいったのは何故なのでしょうか?

 90年代中ごろから、値上がりしている株や金融商品へお金が集中しました。その後も世界的な「金余り」を背景として、何年もかけて緩やかに世界的バブルになっていたのです。しかし、2007年の夏にサブプライムローン問題が表面化し、世界的な株価が急落すると、その1年後には、それらが原因でリーマンブラザーズは破綻に追い込まれてしまったのです。

 より高金利を求めて、世界中の「お金」が、動いているのです。

 田舎の理屈から言えば、手の届かないところでマネーゲームを誰かがやって、行き着くところまでいったのです。ゲームに参加してより多くの利益を得ようとしていた方々だけがリスクを背負って頂けるといいのですが、回りまわって高知県のような田舎まで財政赤字という不況風が吹き荒れていたのですから、始末が悪い。

 しかし、円高で日本が安泰かと言うとさにあらずなのです。

 いわゆる「国の借金」として知られる公的債務残高は、ギリシャがGDPの約1.2倍に対して、日本は約1.9倍。先進国の中では最悪の水準です。この「国の借金」は増加する一方で、数年後には1000兆円を超えるおそれがあるのですし、貯蓄率も低下傾向が続いているのです。

 どうも日本の将来も明るくはなさそうです。

 人間の欲には際限が無く、国の年間予算の半分以上が国債頼みなのですから、これも困ったものです。

 田舎に住んで、これといった欲も出さず、シンプルに生きようとしているのですが、欧州発の大波が襲ってくるかもしれません。それも「リーマンの波」より大きな奴が!

 この5~6年として考えると、南海大地震より確率的には高いというのですから、心配ですね。

 ささやかな地域限定の自立した経済循環システムでも作れないものかな。
 田舎が「田舎の理屈」をもち続けるために。

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いい話しです。

2011-09-22 10:54:14 | ちょっといい話。
 久方ぶりの快晴です。

 時事通信社が配信しています。
四国にとっては、高知県にとっても、いいニュースです。

 北海道、北陸、四国、沖縄の4電力が11月に電気料金を値下げすることが21日、分かった。原油の輸入価格下落が要因で、電気料金の引き下げは東日本大震災後初めて。一方、液化天然ガス(LNG)を燃料とする発電の比率が高い東京電力など6社は値上げが続くとみられる。
 値下げは北海道と四国が10カ月ぶり、北陸、沖縄は9カ月ぶり。標準家庭の月額料金では、北海道と北陸、四国が10月に比べ約20円、沖縄は40円弱引き下げる。
 一方、東電は40円近く値上げし、月6890円強となる。中部電は60円台半ば、東北、関西、中国は10円前後、九州は20円強引き上げる見込み。
 また、LNG価格の上昇を受け、都市ガス各社も料金を軒並み引き上げる。標準家庭の料金は東京ガスが72円値上げし、5445円前後となる見通し。 

 月額20円とはいえ、公共料金が安くなるのはありがたいことです。
 11月からです。

 円高還元というわけです。
 電気はどうしても必要なだけに、よきかなよきかな。
 
 これから薪を焚いて暖を取るような生活提案が出てくるかもしれません。
 炉端で家族が集って、生活をするのです。
 今以上に家族の会話が多くなるでしょう。

 これだと、燃料費0になる方々も結構いるはずです。
 電気の使用は灯りだけですね。

 さらに、小水力発電についてもっと積極的に事業参加したらどうかな。
 雨量の多いこの地域には絶対に向いていると思うのですがね。
 自家発電で電気代がもっと安くなるかもしれません。
 原子力発電所が必要なくなるかも知れません。




 食料品とエネルギーの100%自給エリアを目指して頑張ろう。



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