ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

東洋町散策

2010-12-21 17:09:41 | 田舎の理屈
 東洋町野根に向かって、山道を車を走らせていると、薄暗い山道に光がさして、真にキレイでした。映画の世界だったら天使でも舞い降りてくるような状況でした。

 
 
 この場所は四郎ガ野峠です。現在野根山街道を行き来している方々の起点にもなっている場所です。

 何時行ってもうっそうとした樹木の重なりのなかで、薄暗いのです。



 道路の反対側には、休息所が設けられています。それはいいのですが、ふとみると背後の山は皆伐されて、真っ裸状態です。山だって風邪を引くかもしれないですね。

 それから峠を越えて野根に向かう途中でいいもの発見。

 うっとり見ていました。忙しいのに見入ってしまいました。折り重なっている山々の向こうに行ってみたくなりましたね。山の向こうには中芸地区があってその向こうは太平洋です。

 今日の旅には、オマケがついていました。
 野根川の上流にいい場所を見つけたのです。
 中々しっかりした住宅が何軒も突然山の中に溢れていたのです。知らなかったですね。


 たくさんの古民家群の中で、お気に入りはこの石塀です。
 角の一角を切り取って、植栽がしてありました。こんな意匠は見たこと無かったですね。ちょっとびっくりでした。

 石塀は、ほとんど空積みで石のサイズも大きく石工さん方が、技術を駆使して造ったのです。



 この石塀は、亀甲にカットされた石を積み上げています。凄い技術です。
 贅を尽くして造られているのですが、地元の古老に聞くと、「誰も住む人がいない家が相当ある。」とのことでした。

 毎日の買い物も不便な場所ですからね。仕方が無いとは言っても、もったいないねえ。

 田舎の課題です。いいものを残すために何かしらの工夫が必要です。
 高知県の東部地域にはまだまだ宝物がたくさんあるものです。

 観光だけでもなく、介護の分野でも利用できないかなあと思っていました。
 人間が最晩年に住むのにはいいかもしれないですね。
 古い民家を改造してホスピスを造るのもいいかもしれません。
 そんなことを考えながら、海沿いに車を走らせて帰路につきました。

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