ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

今、最も行きたいところ。

2009-10-24 00:37:20 | 好きなもの
 どれくらい前になるんだろう。石本正という日本画家の作品を見たのは。

 なぜだか心引かれる絵画でした。写真の作品は「踊子」。石本が30歳のとき、若いときに描いた作品なのです。
 この青。ピカソの青の時代と同じ青。すこしけだるさと不安。美しいのですが、このまま消え去ってしまうような印象があります。真ん中の女性の目がいいのです。くるぶしのところで交差させた足はしっかりと床についていないどころか、床そのものがない様にさえ見えます。ただ、つま先の先がちょこっと床ではない何かに届いてもいるようです。踊子なのです。それもサーカスの踊子だそうです。なんか幸せそうではありません。印象的な作品です。

 ふとしたことから見るようになったのです。島根県足立美術館でも島根県立美術館にも彼の作品がありました。普段どこの美術館に行っても、一度に80枚から120枚ぐらいの作品を見ることになるのですが、出口で印象深く記憶に残っている作品だったのです。私の場合そうした作品はそれほど多くはないのです。

 美術については、アマチュアですから、芸術性とか難しいことはわかりませんが気になる作家なのです。

 彼は、1920年に島根県浜田市で生まれたのです。今彼の作品を集めた美術館が浜田市に出来ているのですが、まだ行ったことがないのです。来年の春には新館が完成するようですから、行ってみたいですね。

 日本画家石本正にとって、自分のふるさとに立つ石正美術館のことを「心埋める場所」というのです。
 彼の心に触れるために、島根県浜田市に行ってみたくなっております。

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