うちの母親が不動産に手を出し始めてすぐのころ、不動産関係の手続きやビルの外装/内装関連の業者からだいぶ痛い目にあわされていて、疑心暗鬼になっていた。
そんなとき頼んだ近所の内装業者。
息子3人を含めて畳屋、塗装屋、修繕屋、掃除屋などをやっており、なんでもかんでも非常に安いのだけど、当時は内装の相場なんてわからなかったし、事あるごとに余計なお金を巻き上げられそうになっていたこともあり、母は提示された見積額をとりあえず値切ってみたらしい。
そうしたら内装屋の爺さんが説教してきたそうだ。
人間いいことと悪いことをするやつは行き場所が決まってる…
一番悪いのは何にもしないやつだ…
そういう奴は最後どこへ行くか知っているか……
母親はあまりにも長い説教で記憶が飛んで、何を言われたのか全部は覚えていないそうです。
とにかく、家の見積額はえらい安かったのです。
こんなときに長年地元で商売をしている店は貴重だなと実感する。
余談だけどその爺さん、よそで値切られた時は、客が三社祭の法被を持っていたので、それを借りることで安価での契約が成立したらしい。
三社の法被を着ていないと担げない神輿をどうしても担ぎたかったんだと。
「祭りは氏神」派の私としては「へ~」としか言いようがないけれど、説教なんかしちゃう人の人間らしさが出ていて面白いなと思った次第。
にほんブログ村