いい日旅立ち

日常のふとした気づき、温かいエピソードの紹介に努めます。

アマチュアと将棋を指すということ~93歳の知恵~

2018-10-08 20:52:23 | 将棋
今日、地域のサークルで、
将棋を指した。

指導者に1局教わった。

勝ち負けなど関係ない。

相手に応じて指す、とはどういうことか。
指導したり、されたりするとはどういうことか。
それを教えてもらったのである。
これまで、数局、拝見した。

相手は、
高段者から初級者、
おとなからこどもまで。

どの将棋にも、温かさが感じられる。
棋力、性格、技術、を踏まえたうえで
対局されているのがよくわかった。

子どもに教えるとき、
「わたしが」
という言葉を使われるのが印象的であった。
アマチュアの初心者を教えるとき
自分のことを
「おじさんが」
とか
「おじいさんが」
と話される方が多い。
それはそれでよいのだ。

ただ、「わたしが」
というとき、相手は「あなた」
である。
つまり、1対1の「個」の関係を
を尊重しているのだ。
大切な「あなた」
そして、
「わたし」

わたしが、勝ち負けでなく、
「アマチュアとしてどういう将棋を指すべきか」
を追究していることは、先刻ご承知であろう。
そういう人である。

93歳の知恵。

子どもを指導するときは、
ためらわず
「わたしは」
と言おう、
と決めた。

将棋の原点ははさみ将棋にあり~内藤國雄九段の説~

2018-10-08 09:26:28 | 趣味
プロ棋士の内藤九段が、現役の頃、
「将棋の原点ははさみ将棋にあり」
と言った。
じゃあ、おれと指してみろ、と某九段が挑戦状。
将棋の専門雑誌「将棋世界」に棋譜が載った。
結果は、内藤国を九段の勝ち。
当時は、まだ将棋を覚えていないこどもたちは、
「はさみ将棋」を指していた。
しかし、意外と、奥が深いのである。

先日、老人ホームに行ってボランティアをした。
これまで、将棋と囲碁のお相手をしていた。
ところが、初めての女性が、
「はさみ将棋がしたい」
と、おっしゃる。
喜んでお相手した。
簡単にひねろうとしたら、
強いのである。
かるく3連敗した。
別のボランティアが挑戦したが、
またコロリとやられた。

反省会の時、ひとしきり、そのことが話題になった。