近代ダイヤモンドの歴史はユダヤ人共に歩んで来た。
第二次世界大戦のさなか、迫害を逃れようと世界中に散らばって行った。彼ら唯一渡航先での換金可能な財産は出国時、没収略奪を恐れ体内に埋め隠し持ち出したひと粒のダイヤモンド。
目立った金品は出国時に接収されたことでしょう。ましてや、まだ出国出来た一握りの方々だ。
決して公にはならない話しのようですが、かなりのダイヤモンドが渡航先のアメリカに集まったそうで、そのダイヤモンドを高値で買い取り新天地での生活をバックアップした会社の1つがあの、ティファニーだ。今でこそ日本ではシルバー製品で有名ですが、元々と言うか現在もダイヤモンド専門。
非常に難しい話題ですのであまり掘り下げて話せませんが、ざっくり話すとこんな歴史があるのがダイヤモンドなんです。
じゃあ、なぜ、ユダヤ人がダイヤモンドを扱っていたのかになりますが、、これは次の機会にでも。
この様に、ダイヤモンド業界に原石採掘や原石を扱う新規参入ってのは非常にハードルが高く、安定・優先的にダイヤモンドを手に入れる為には「サイトホルダー」にならなければいけません。
まあ、組合みたいなもんです。しかし、自社に回って来るダイヤモンドは断る事が出来ずホルダー費用(簡単に言えば組合費)が負担になり会社存続さえ揺らぐ膨大な金額。
日本でもこのサイトホルダーに入り経営破綻した誰もが知る真珠メーカーがあります。結果、サイトホルダーメンバー資本が入り経営陣は刷新、日本国内の店舗と販売窓口が何の苦労もなくあちら側に渡ってしまったワケで。。
こんな業界で1960年創業の新興ブランドがあります。
イギリスのGRAFF(グラフ)。
最高級のランクでしかも、大粒にたけ特化した今や世界最高のダイヤモンドサプライヤーとの呼び名もあるブランドになりました。徹底的なセレブリティ販売で一般的給料で買える代物ではありません。
セカンドブランドは日本国内でブライダルやちょっとしたジュエリーが200万円ほどで、、手に入りますからよろしければドンぞ。。これ以下のプライスは逆に言えばGRAFFでは無く、GRAFF監修のアクセサリーだすな。
しゃて、2年程前に東京は新宿某百貨店でGRAFFダイヤモンドの特別展示会があり観てきました。今でも強烈な印象と共に脳裏にへばりついています。
私はカット・ポリッシュは誰よりも厳しく判断するように心掛け、言い聞かせています。
そのハードルを更に上げてくれた大変貴重な時間であり、選眼力を磨かせてもらえたのです。

Dカラー・フローレス・100.57ct

詳しく話すと長くなりますが、これ以上のダイヤモンドはありませんクラスでこのデカさ。しかも、光の屈折率を最大限に生かせないあえて、ステップカット。
これはね、有り得ないのです。
でもね、見ちゃったんです。
だからこそ、私はカット指定にこだわるのです。
ワタシのブレークスルーの1つがこのダイヤモンドとの出会いだったと。。
paikaji