平和の祭典・冬季オリンピックが終わり、次の熱戦パラリンピックが始まります。楽しみはまだまだ続きます。
さて、冬季オリンピックは報道各社の全精力をあげての中継。莫大な放映権を国際オリンピック委員会に払ってるのでスポンサーもいる手前どんな事があっても放送枠は必ず崩せない。
民放ならまだ分かる。が、問題はNHK。
オリンピック期間中、大雪で陸の孤島と化した山梨県をはじめ長野県などの惨状や車での外出見合わせなどの注意喚起など全くと言っていいほどされていなかった。
NHKはオリンピック一色、もちろん民放もだが異様な感覚を持ったのは私だけでしょうか。
公共性の高いNHKは災害に対しての注意喚起や災害地情報を逐次内外に発信しなくてはならない。
今回の事で皆さんもテレビという媒体についての存在価値意義について良くお考え下さい。
私は沖縄県石垣島に住んでいますが、猛烈な台風襲来中でも全国放送では手短に済まされ、九州や本土上陸の可能性のみが仕切りに放送されるのを見ています。
地方災害に関してはもともと感心の薄い都市部思考ですから、まあ、仕方ない所もありますが今回の大雪に関しては一考すべきでしょう。
今回、現地からの情報はソーシャルネットワークからの投稿でした。投稿写真を使う報道で済ますお粗末なもの。当然、通行止めで山梨県にはどのルートからも入れない事実があったが地元自治体と連携してヘリコプター着陸地点位は除雪して大雪降り止んだ3日辺りからは造れたはず。
そして広域な現地映像は無理かもしれませんが付近上空からの映像は流せたはずだ。
結果、中央の助けを待つ事無く地元自治体やの地元の方々が立ち往生しているドライバーの避難所提供や幹線道路各家庭のお風呂提供や炊き出しなどの民力に頼らざるを得ない毎度のパターン。
が、今回は雪でどうにもならなかったかもしれない。オリンピックが無くても。
しかし、タイミングが悪かったでは何ともならない。
ところで、この大雪被害の中色々な美談が伝えられている。
特にとある企業の配送ドライバーの機転。荷物のパンを同じく立ち往生している他のドライバーに無料で提供した話しだ。
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その企業の株価は大雪の2月14日は1110円。商品提供した話しが市場にも伝わり株価は1170円に上昇、金額換算で130億円の企業価値が上昇。オリンピック競技枠のスポンサー企業広告費用は10億円~25億円。民放各社は複数企業とメジャー競技と抱き合わせで契約するわけだけれど、1人の機転を利かした無償の行動で同じ金額価値を企業側は獲得したことになる。さらに、その企業の商品の発注増加のおまけ付き。
テレビCMの価値がさらに低下するきっかけになるのではと囁かれいる出来事になっています。
莫大な広告費用を支払った企業に報いようと民放は何がなんでもオリンピックを放送しなくてはならない。
しかしNHKは受信料で放映権を購入している。公共放送の宿命は今回はオリンピック放送では無かったはずだ。内容を変更して大雪について少しでも長く放送すべきだった。昼の時間は録画競技も流しているのだから。。
報道機関って、何なんだろ?
同じタレント使って騒ぐ番組を流すだけしかスポンサーが付かなくなってるのかね。
観る側ではなくては、スポンサー好みの番組を作ってる気がしてならないのだよ。
paikaji