西暦718年、第40代天皇の皇子、舎人(とねり、と読みます)親王が日本書紀完成の折に厄年であった為、その無事完成と厄除けの願いをかけて建立された、日本最古の厄除け霊場。真言密教の聖地。
この寺(と言っても鳥居があるので現代風に言えば神社になる)の歴史は群を抜いている。かの弘法大師、空海が開山した真言密教の宗教都市、高野山金剛峯寺でさえ819年創建。
とにかく、全てに強烈な場所でありやした。
修験者が籠もり修験に励んだ場所で神霊石の大岩が元々の祈りの対象。日本に宗教伝来以前の自然崇拝では多く見られたら「巨石信仰」です。
40代天武天皇と言えば、中学生の社会で習いました。力を付けた豪族達が政治そっちのけで政治そっちのけで権力争いばかりでやっと形になってきていた国が荒れ始め、危機感を持った天武天皇が天皇を頂点とした中央集権国家の根幹、律令制度を完成させた立役者。
その息子である舎人親王が開基なわけですから、日本国未来永劫の国運興隆と国体安泰を祈念しておるわけです。歴代皇室も足を運ぶ由緒正しき霊場であります。
しゃて、現場です。
山門をくぐり抜け、、
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108段の階段を登りますと。
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重要文化財の本堂で御座います。
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第108後水尾(ごみずのお)天皇が国家安泰を祈念して奉納された持仏をお祀りしている三重塔。
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後水尾天皇の時代は豊臣秀吉が実権を握っていた頃、天皇家は何をするでも秀吉に伺いを立てなければならね時代。中学生で習った禁中並公家御法度(読み方必要?きんちゅうならびにくげごはっと)色々、天皇家には厳しい時代でした。
さて、本当の御神体はこちら。
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毎日、この岩の前で護摩焚をしております。霊岩の窪みには、幾つもの石仏があります。
やはり、真言密教と言えば。不動明王。
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ワタシも世界平和と国家安泰ならびに、ご縁のある全ての方が穏やかに過ごせるように祈念させていただきました。
ありがとう御座いました。
paikaji