PAIKAJI-WALKER

沖縄県は石垣島に在住の筆者が全国を渡り歩く様を何となくレポート。。特にテーマもカテゴリーも持たない雑学ブログ。

リビアングラスとトラ助。

2016-04-26 18:39:10 | つれづれな話し


今日は6月分イベントまでの仕入れなどをしながら野良仕事少々、天候が不安定なので新商品製作などに時間を費やしております。


無類の鉱物好きのワタシは出会いと余力があればコレクションを少しずつ増やしているのですが今回はリビアングラスが幸いなことに手に入りました。

リビアングラスって言うのは、諸説あるんですけどナイル川上流部のエジプトからリビアにかけてまたがるリビア砂漠で採れるガラス質の鉱物です。近年の地質調査で超高温で蒸発した場合にだけ検出出来る石英(水晶も石英)や隕石由来の。。つまり地球地殻成分比率と違う物質がこのリビア砂漠のとある場所10km平方メートルの範囲にだけで採れる事から恐らく太古に隕石が衝突した際に、超高温高圧の状況下で瞬時に岩石が蒸発、急速冷却で気化していた物質がガラス質になったモノとおおかた考えられているそうで。。そしてその付近にはクレーターも在るわけです。

このガラス質の石ころみたいなのが砂漠に転がってるわけです。エジプトの歴代ファラオにも珍重されるワケです。

特に私達によく知られている太陽の化身、ツタンカーメンの埋葬ネックレスにもこのリビアングラスが使われているわけです。

これですよ、中心のスカラベがリビアングラスで出来ています。


皆さんご存知の通り、スカラベは昆虫のフンコロガシです。エジプトの歴代ファラオがなぜこれが蘇りのモチーフとして使っていたのか正確な文献は無いようですけど、転がしている真ん丸い糞が太陽ととらえて、無からの創造創生。。なんて思っていたのかも知れませんね、事実、壁画には太陽を転がしているスカラベが在るくらいですから。

で、今回入手したリビアングラス(Libyan desert glass)です。いい状態の原石です。


太陽に透かすと透明感が分かりますよ~。


色々なモノを手にするというのは幸せな事でもあり、そして、想像力をさらに刺激するコトになります。本物は手に取ると分かります。迫力が伝わって来ますから。

そんな事を考えながら作業をしているとトラ助が寝かせろ、と、腕を奪いに来るんです。幸せなヤツですよ、コイツは。


さ、明日も石垣島で活動です。


何年ぶりですかね、GW期間に滞在するのは。。



では、皆様。



paikaji

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