マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

アジア統一通貨、「円元」?

2012年05月27日 05時41分27秒 | 新カルト マヨ教
むずかしいな・・・・確かに私が最近述べていることは、ネバダレポートみたいにいたずらに危機感をあおっているように思えないこともない。ただ、楽観的な記事を書き、迫り来るX DAYの兆候を見逃すわけにもいかないし・・・何もなければ幸いで、平穏無事に過ぎてゆけばそれに越したことはないのだ。
もはや日本の将来のカギを握るのは中国しかないと考えているところに昨日すごいニュースが飛び込んできた。

「一部報道:円と人民元の直接取引が6月にも開始へ
5月26日(土)3時10分配信 フィスコ
 読売新聞の報道によれば、ドルを介さずに円と人民元を直接交換する為替取引が6月にも始まる見通し。「日中両政府が東京と上海に市場を整備する方向で最終調整」中であり、「近く正式に合意する見通し」とのこと。」

世界の支配者が描くシナリオに対し、衰退して行く地域に利権を持っている支配者の末端組織はそれほど従順ではない。すなわち色々な策謀をめぐらし、少なくとも自分たちの利益だけはなんとか確保しようとするのである。
世界の通貨はドル・ユーロ・円を中心に動いていることは言うまでもないが、眠れる大国である中国の持つポテンシャルは想像以上なのである。
ここを見てほしい。「新マネー・ウオーズ、勝者は人民元 」という記事である。

「19世紀の大英帝国は植民地南アフリカの金資源を独占し、金を軸にロンドン金融市場を世界の金融市場の中心に据えた。銀本位制の植民地インドは英国に対し貿易黒字を稼ぎ帳簿上は対英債権国だった。英国は対印債務を金建てとし、金の対銀相場を切り下げてインドの富を収奪した。
銀本位制の近代中国は「大恐慌」当初、打撃は軽くて済んだが、米ルーズベルト政権の銀価格引き上げ策のあおりで貨幣制度が崩壊した。蒋介石政権は英米の支援を仰いで「法幣」を発行し、日本軍の発行する通貨である軍票などの円紙幣の流通を阻んだ。だが、法幣も毛沢東の解放区が発行する銀行券「辺区券」に敗れた。辺区券は統一通貨人民幣(人民元)に更新された。」
興味深い記事は続くが、あとはお読みいただくとして、中国はモンゴル帝国時代に塩本位制にもとずく紙幣を発行してきた歴史があり、通貨に対する懐は想像以上に深いのだ。
先日お伝えしたように、中国の共産党も大幅に入れ替えが進んでおり、反日感情の強い派閥の勢力が縮小されつつある。米国債に関し、日中は共通のリスクを抱えている以上、お互いが共同作業し易くなって来たことはラッキーではないか。少なくとも米国債のデフォルトこそが両国に横たわる最大のリスクなのだから・・・。
そして円と元が直接取り引き可能となれば、両国がアジア全域の基軸通貨を決定できる可能性は高い。
うーん、新しい通貨を「円元」として・・・・なんだ、まんまじゃん。そのアジア通貨本部は台湾が一番適当だと思う。つまり、アジア共通通貨の誕生である。

これが我々に幸いをもたらすのかは議論の分かれるところだが、旧陸軍の目指した「アジアの西欧からの独立」がドル崩壊によってもたらされるとしたら、歴史の皮肉かもしれない。
それにしても中国の「辺区券」がどうして「法幣」に勝てたのか?その秘密を知る立場にないのだが、やっぱし大量の金塊をどこかに隠してあったんだろな。毛沢東の長征にはそんな目的があったのかもしれない・・・。