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先を想うのが、人というものだから

2025-03-12 07:11:22 | 日記
歌人の石川啄木が26歳でこの世を去ったのは肺結核が原因で貧しさのため医者にもかかっていなかったようだ
▼見舞いに訪れた歌人の若山牧水にこう語ったという。「若山君、僕はまだ助かる命を金のないため自ら殺すのだ。見給(たま)へ、其処(そこ)にある薬がこの二三日来断(た)えてゐるが、この薬を買ふ金さへあつたら僕はいますぐ元気を恢復(かいふく)するのだ」-。啄木の言葉がつらい

身につまされるなにかは拭いきれません。
人が生き物として「食べれなくて亡くなる」と「病魔に侵されて亡くなる」は生理的にも感情的にもおさまりのつかない恐怖に駆られ、衝動がひどくきついのです。
膨張する医療費と保険料負担を思えば制度を持続可能なものにするため、なんらかの見直しが必要という石破首相の主張も分からぬではない
▼なれど、あまりに配慮に欠ける進め方ではなかったか。厚生労働省が8月から患者負担を引き上げると発表したのは昨年12月。一方的な引き上げ方針に患者団体が悲鳴を上げるのは当然のことである
▼コメの価格が上がればコメを食べるのを控えることはできる。高額医療費は自己負担が増えても控えることなどできない命綱である。国民世論も反対に大きく傾いた
▼参院選への影響を恐れた自民党内の声を受け、首相は引き上げを見送った。その判断への評価はともかくも気に入らないのは決断の遅さだ。

まさに然り。
老いない人もいなければ、病魔に侵されぬ人生で済む人もあるまい。
「有事にもっとも酷い目に遭う」間際に、フェイルセーフがあってれる、なる安堵があるからこそ、人は思い切りを、日々のうちに投身できるなる逆算も成り立つ。

そこを断つ、劣化させるは「現状に思い切りを省かせ、手抜かせ、怪我・病気を厭い出す」に執心が強くなり、いよいよ社会全体に弱体をもたらす。

みすみすそれに手を加えるほど、見通しが立てられなくなった省庁も官僚も、一連の与党一派も思考停止を起こしている。みすぼらしい指針に人は賛意を示さないだろう。

安泰を損なわせる稚拙は、今を躊躇させるは必然だろうに。

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