ミュンヘン

観てきました。
怖かった。ものすごく怖かった。
3時間、ほとんどビクビクしながら観てた。疲れた。
なんだかとても臨場感があって(銃とか爆弾の音もすごくて)、事実を元に映画化していることもあってか、観ているあいだはまるで自分の身近なところで起きていることのように感じます。
映画の内容はあまりに難しいテーマで、私なんかがあれこれ言えるようなことではないんですが、ユダヤ人、つまり広い意味での当事者であるスピルバーグ監督がこれを撮ったということは大きいと思います。
監督の言いたいことは単純なことだと思いました。
「もう止めよう」って。「いつまでも続けていてもしょうがないから、もう止めようよ」って。
それを言いたいがための残酷すぎる殺害シーンではないのかなと。
とにかくたくさん人が死にます。次から次と。
血もたくさん流れます。無関係な人間も死にます。
何もここまで…と思うくらいに。
でもこれが必要だったんですね、きっと。監督の言いたいことを表現するためには。
あと、食事するシーンが印象的なんですが、大きなテーブルに美味しそうな料理がたくさん乗っています。
そして子供。可愛い子供たち。生き生きと動く子供たちも印象的に描かれています。
「食事」、「子供」。殺し合いが延々と続くなかで対照的なこれらが命とか平和とかを表しているのかな、と素人考えで恥ずかしいですけど、そんなことを感じました。