日本とイスラーム圏-どのようにつきあう?

2014-06-15 14:32:43 | Weblog
のんびりした日曜日の午後、yahooニュースを開くと、たまたま普段はここからはあまり見ない経済関係の記事が目に入った。『豚肉抜きカレー、ノンアルコール…「イスラム対応」急ピッチで進む理由』ヤヤヤッ、これはと先日のサウジアラビアからの留学生が浅草寺の仏像を壊して回った事件を思い出し、眠気が覚めた。

知らない間に、日本とイスラーム諸国の経済関係の結びつきがどんどん進んでいるわけだ。食文化がどうのこうのといっているだけならいいけれど、浅草寺の件にしても、以前の五十嵐教授の殺害事件にしても、まだまだ普通の一般的な日本人はイスラームについてほとんど知らないまま、経済関係だけがどんどん進んでいるのはちょっと怖いではないか。

日本人の考え方が全然通用しない国や民族という点ではイスラーム、それも特に中東諸国のイスラームの人々とのこれからのお付き合いは注意が必要な問題だと思う。東南アジアやイランあたりまでは結構日本との関わりも古いので、日本の状況を知る人も多いわけだが、それでも五十嵐教授の事件が起こったように、宗教の中心的なところが絡むとやっぱり危険なのだと思う。

とはいえ、世界の人口の4人に1人がイスラームという時代になっては、普通の一般日本人であってもイスラームに関する知識はいやでも必要になっていくだろう。厳格なイスラーム諸国では食べ物でも、飲み物でも日本人が考える以上の制限があるから、経済界もついに「イスラム対応」に動き出したのだろう。ビジネスだけでなく観光で日本にやってくるイスラーム圏の方々も増えているのだから。

気をつけるべきはやはり宗教的な摩擦だろう。あちらはごりごりの一神教の国々で、キリスト教でさえ、ご像やイコンが認められているのに、そういうものは一切排除する信仰というのもあるのだ。おそらく浅草寺の件も原因はそのあたりだろう。日本人の感覚の通用しない宗教観もあるのだ。そのへんはお互いに少しでも相手に対する知識を持つ以外手がないのだと思う。

インターネットを見ても、たしかにイスラームについてのサイトは増えている。ビジネスに必要な知識を求める方たちも多くなったということかもしれない。