ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

ゲイカップルの経済的関係

2006-02-07 00:49:30 | Weblog
俺の元彼とは10年近く一緒に生活してきた。
前半は順調だったが、後半は経済的な問題で悩みが多かった。

彼は定職にはつかずフリーターであったので、毎月の収入は大きく差があった。
とりあえず雨風がしのげ、飯も食え、楽しいものがいっぱいある俺の家は居心地よかっただろう。
まあニートかひきこもりの青年を一人囲っている感じだった。

経済的にどちらかが依存する関係は男女でもよく見る関係だけど、
結婚した男女では依存とは呼ばないことになっている。
男同士では扶養扱いに出来るわけでもないし、俺も彼の生活すべてを未来に渡って背負うことは出来ない。

一切生活費を出そうとしない、そして借金の無心をしてくる彼に頭を抱えながらも、
愛情からフォローして何時かきっとと待つのだった。
なんとか俺が我慢しているうちの、生活費が少なく済む間に自立できるように促し、
ありとあらゆる叱咤をするが結局だめで、最後は鍵を変え追い出す形で別居した。

長い同居生活、何もかも知った間柄、浮気やどうのこうの位では別れなかったが、
経済的に問題のある関係はやっぱり破綻で終わる。

現在も相当苦しい生活をしているようだが、俺もこれ以上の経済的な応援は出来ないと心を鬼にしている。

今も関係はあり、たまにあっては話す。
何もかも知っている相手だから楽しい。
とりあえず彼の経済的な重大欠陥のことは聞きたくも無いので触れずに会っている。

別居してから時が過ぎ、俺は精神的に寂しい思いをしたが、時がたち、とても大切にしたい相手が別にできた。
若い今彼を教育するっといっては悪いけれど、俺の失敗を元に、互いが経済的な独立を基本としながら続けられる関係でいられるように教え込んでいる。

お金との付き合い方、家計簿の書き方、貯金の仕方・・
お金に苦労する人生を歩みたくないなら俺の言うとおりにしてみなって。
今からその習慣をつけないとだめだよ、と反面教師の元彼を引き合いに教え込んで生活の仕方を変えさせている。

パートナー制度が無い今は、付き合っていても、また別れたとしても、法律的に何の関係も無い。
稼ぐ片方の生活の世話をし、食事や洗濯をしたとしても扶養にはならない。
慰謝料も無い。
仕事に就き、経験を高めるべき2~30代に何も自分に残さないことは危険だ。

もし、パートナー制度が出来て家族となれたとしても、どちらかが稼ぎ、どちらかが経済的に依存する関係はよろしくないだろう。

稼ぎの多少は別にして、一人でも生きていくことは出来るけれど、二人でいることでより幸せな生活が出来るために一緒にいる。
そういったシンプルな考えの基本に戻りたい。

男女の関係の場合だってそうではないだろうか?
コメント
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