ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

性的マイノリティに関する説明用レジュメ

2006-11-03 02:10:48 | Weblog
先日の人権指導員の皆さんとの座談会で利用したレジュメです。
こんな調子でザザーット説明しました。


「性的マイノリティ」
同性愛(ゲイ・レズビアン)バイセクシャル、性同一障害、半陰陽(インターセックス)


「性的指向」
性的な意識の方向性。同性へ向く人、異性に向く人、両方に向く人と様々にあるという概念。
愛情を向けるのが異性とは限らない、世の中には男と女しかいない・・?
人間はそんな単純なものではない。
同性・異性などその指向の割合は個人によって様々、便宜上同性愛・異性愛・
両性愛と分けているが、自然は多様なので明確な線引きは出来ないと思われる。(性のグラデーション)
社会的な抑圧を感じ、多数派である異性愛のカテゴリに入っていた方が安心?
「嗜好」や「志向」ではなく「指向」   
性癖でもない(性的嗜好と性的指向を混同している)


「同性愛者のイメージ」
異常・変態・倒錯(とうさく)・・? 反社会的?  
ホモ・おかま・レズ(すべて蔑称)
数年前まで辞書には異常性欲・性倒錯と書かれていたことも(削除済み)
精神病として治療対象であった時代も(1993年にWHOが病気ではないとした)
宗教的禁忌(キリスト教・イスラム教・ユダヤ教など) ナチスによる虐殺
テレビなどでお笑いの対象(嘲笑) 
センセーショナルな扱い
性的な話題を避ける社会風潮


「同性愛者なんて見たことが無い‥」
日常生活で同性愛者であることをカミングアウトする人はほとんどいない(自己防衛)
恐ろしくてカミングアウトなど出来ない
異性愛者のフリをして生きていかねばならない(社会からは自己否定する情報ばかり)
本当はたくさんいるが分からない。見えない存在していないとされる。
3~5%の存在と言われている クラスに1~2名


「同性愛者は自己表現できにくい」
いじめ・差別の対象とされる 
親にも自分の本当の気持ち、自分自身のことを伝えられない
家族にさえ認められない
友達同士で恋愛話も出来ない(うちとけにくい)
ヘテロ(異性愛者)一辺倒の社会の中で孤立
自己否定感が強くなり、自己肯定感が乏しくなる。
アイデンティティの確認が出来にくい
自殺・ウツ        
社会から存在を肯定する情報が少ない
黙っていれば異性愛者の扱いをされる(結婚は?彼女はいるの?どんな女の子がタイプ?)
嘘の人生     
ばれないように隠れて生きる


「ホモフォビア(同性愛嫌悪)」
同性愛への差別発言、嫌悪感を態度に表す
変態に人権など無い 人間として生物としておかしい
自分は違うから・・その気はないから
存在しないように扱う、見なかったことにする、無関心を装う
宿泊拒否 ホモ狩り


「同性愛者自身の変化」
ハッピーゲイライフの意識が高まる
インターネットの普及で仲間と連帯しやすくなった
ゲイコミニティの中で自己解放できるようになってきた。
自己肯定出来だした人も。
多くはゲイコミニティとの二重生活
ゲイとして生きていくことを決めはじめた人も
カミングアウトを積極的にする人も
パレードや社会に向けての行動 


「人権問題としての扱いへ」
法務省人権週間の強調事項に「性的指向を理由とする差別を無くそう」と書かれ
人権問題として取り組む課題となっている。
愛媛県の人権重要課題にもあげられている。
審議継続中の人権擁護法案の中でも性的指向による差別を禁止する内容として考えられている。


「世界で進みだしている権利拡張」
同性婚・パートナー制度の整備も(同性愛カップルは社会的には他人という現状)
オランダ・ベルギー・スペイン・カナダでは既に同性婚が、イギリスでも去年末に
パートナーシップ法が制定実施されている。


次回説明時には上記「ホモフォビア」の項目を追加しようと思ってます。
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