ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

ゲイ自身のゲイ嫌悪

2006-11-14 01:07:37 | Weblog
先のアメリカ中間選挙で共和党が敗北した原因は、国民をイラク戦争へ
巻き込んだブッシュへの不信、911以後やっと冷静になれたアメリカ国民の
意識変化だと言われていますが、相次ぐ共和党側のスキャンダルも大きな原因でした。

その中でも特に強烈だった事件。

全米福音派協会というキリスト教保守派で同性婚を認めず中絶禁止を訴えて
いる大きな力を持つ宗教団体あります。
全米3000万も信者があるらしく、共和党指示の根幹を成す組織でもある。

その会長のデットハガード氏、ホモは地獄に落ちるぞ!と信者を前にして
アンチホモセクシャルの説教を散々してた人なのですが、
なんと、その方自身にゲイ行為疑惑が持ち上がったのです。

彼に何度も買われた男性が何もかも暴露しちゃったんですね。

デットハガード氏はマッサージを頼んだがそのような行為はしていない・・
と、どうにも成らないような恥ずかしい言い訳をしますが、納得できる訳も無く

多くの保守派の国民はあまりの驚嘆、失望のあまり
すっかり選挙へ行く気を失ったんだそうです。

「ゲイの敵はゲイ」という言葉は昔から聞きます。
この事件を聞いたときも同じことを思いました。

自分自身にある嫌悪感「ホモフォビア」を、「攻撃は最大の防御」とごとく
ゲイバッシングをしていたのですね。

自分自身をも偽り、多くの人を扇動する人こそ地獄に落ちるぞ!!!
と申し上げておきたいですね。

見事すぎる事件でした・・

こんな大変な事実と影響の大きかったニュースが日本では報道されないのですね。
妙なことです。


さて、この宗教団体
ヘルハウス(地獄の館)という見世物小屋を今秋のハロウィンで全国各地で
行っていて、中絶をした女性や同性愛行為をした者は
このように地獄に落ちていくぞ!!と言うのを分かりやすく楽しみながら?!
「お化け屋敷形式」で教えているんだそう。

今年のハロウィンでも相当な数のお化け屋敷が教会の手により立てられ
人気だったらしい。

日本でも昔、閻魔大王や地獄絵図の掛け軸を披露して教えて回った時代が
あったそうですが・・ホント馬鹿らしい。

無知な子供相手に、いや国民教育として、こういうやり方は本当に許されない
極悪行為です。というかこういうのを許す国民意識もどうかと。

こんな環境で育つ同性愛者の子供たちはどう育っていけばいいのでしょうね。
コメント
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