ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

他人事ではないワーキングプア

2007-01-08 03:54:24 | Weblog
年末年始にNHKや朝日新聞の特集で「ワーキングプア」のことを
何度も見かけることになった。

「働いているのに貧乏」その恐ろしい実態を見た。

皆不真面目なのではない、一生懸命に働いているのに異常なほど稼ぎが少ない。

年金だけでは病人の妻を養えないからと、80歳のおじいさんが
清掃作業の仕事に精を出す。それでも月に稼げるのは6万円。

若いときから腕のよい職人で仕事もしてきた、今も職人として働く70歳は
最近の仕事は単価を以上に減らされている。
中国などの安い労働に対抗できないからだという。

若者はフリーターとは良い響きだけれど、派遣・請負と言う名の末端労働。
技術も身につくことの無い、誰でも出来るが苦痛な仕事をフルにこなし、
現場までの交通費も出ない。実質の拘束時間を計算したら最低賃金を軽く下がる。
毎日ぐったりで本気の就職活動など出来る余裕も無く、蟻地獄。

何もサボっているわけじゃない、まじめに働いているのに・・。

生活保護でもらえる金額以下の収入しかないワーキングプア。
誰でも成り得る立場だ。

多くのフリーターでもそうだと思う。
時給750円でフルに8時間働いた計算しても月に12万(税金計算せず)
生活保護の支給額と変わらない・・
最低賃金が低すぎるのだ

では正社員だったらどうかというと、これまた・・・
何とか今のわずかな所得差を立場を守ろうとするのに精一杯。
正社員かそうでないかで階層のある格差社会とはいえ、えらい低レベルの争いだ。

会社は太る、大企業は太る、その社員は、そしてその下請けは・・・
このように余裕のない社会が出来上がってしまっている。

余裕が無いから他人をいじめる、下を見て幸せを感じろ!という恐ろしい
社会風潮の中で、過敏な子供たちは反応しているのだろう。

俺も働けているだけで幸せ、下見ればまだましな給与を
もらえているだけで感謝せねば・・?

このラットレースから抜け出したいな・・。
ああ、お金のかからない生活ってのを模索しておく事も防衛手段だろうか?

コメント
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